春雨幻想華

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2012年07月14日

作者買いするBL作家の一人として、朝丘戻さんがいます。
今はもうコバルトじゃ書かなくなったけど(そもそもコバルト自体からBLが減った…)コバルトから書いてた時から好きな作家さん
今はダリア、プラチナ、シャレードとかで書かれてますが…むしろ、コバルト時代の方が好きだｗ
一時期全然新刊が出なくて、もう引退されたのかなー…と思ってたから、また商業誌新刊が出るようになって嬉しかったんだけど、復活されてからの作品は個人的に微妙なものが多くて…ちょっと寂しいなと思ってました

で、今回ダリアから出た『春へ』を読んでみた。
久しぶりにメチャメチャ萌えました
昔から、朝丘さん作品の作中に漂う切ない空気が大好きです。
なんでもない、取るに足らないシーンでも泣けてくるｗ
父親が片思いした人に書いて渡せなかった手紙を、その息子が私に行く話でした。

昔の作品では別れたまま終わってたけどね。
その上、その昔の作品にも出てきたキャラが再登場。これ個人的に嬉しかったなー。
この二人くっつかないままで終わってたから、いつの間にかくっ付いてて今作のキャラに後悔するなよとかお説教とかしてるの見ると、なんとも言えない嬉しい気持ちになりました。
朝丘さんの中にもまだこのキャラが生きてるんだな、って言うのも嬉しかった。
そんな思い出補正も手伝ってか、今作も良かったです
受けが健気に頑張ってるのとか、可愛いなーって癒された。
攻めの不器用な優しさにも笑いました。くっ付いたあとはデレデレに甘やかすことが容易に想像できるｗ
全体的によかったんだけど、くっついたあとのあのシーンがあまりにも淡泊でちょっと消化不良だなぁ…。
朝丘作品は基本的にサラッと書いてあること多いけど、もうちょいなんかラブラブな感じとかを出して欲しかったなぁ…と思いました。

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