天使と住む楽園

2005/11/24
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5年前に中国に行ったときの事。

北京への帰り道の途中。

万里の長城が見える場所でバスが休憩を取った。私はずっと眠っていて、起きる気がしなかったので、そのままバスに残ったのだが、夫が見に行った。その時の様子を聞くと・・・

川が流れていた。視線を上に向けると、水墨画に出てくるような山並みの景色がそこにはあり、周りに目をやる。

足元周辺には、 動物のフンなのか、人の物なのか区別がつかないが、真新しい物から、完全に乾燥して粒子が舞い上がっている物 までがいたる所に散乱していた。

「もしかして、これが風に乗って黄砂に混じって日本にも飛んでくるんじゃないだろうな?」

などと思いつつ、視線を上に向けると、先にも書いたが、中国の川と山が描かれている水墨画そのままの風景があり、

「お~、中国だ~。」

と、改めて自分が中国にいることを認識した。



よく見てみると、ビニール袋だった。

川岸に沿って赤や黄色やオレンジのカラフルなビニール袋が散乱 しているのが分かった。

それも1つや2つではない。

上流から下流に掛けて、見える範囲全てを覆いつくす量だった。

ビニール袋の中身は、 生ゴミから不燃ゴミまでの様々な廃棄物 だった。

「このゴミから出る有害物質が川を流れていくんだよ。きっと。」

と、話してくれた。


この他にも、ある農村部を訪れた時、衝撃的な光景に出くわした。

農夫が腰に農薬の入った容器を提げ、1m位のノズルを手に持ち、 畑に農薬を散布 していたのだが、 素手・裸足・マスクなしで作業 していたのだ。



農薬を大量に使えばそれだけ、虫がつかないし病気にもならないし綺麗な野菜が取れるからだそうだ。

農薬は日本から学んだと言っていた。

教えた方の説明不足なのか、教わった方の理解不足なのか分からないが、私の訪れた農村部の住人は農薬の危険性についての知識は皆無と言ってよいほど持ち合わせていないようだった。


約半年後、西安を訪れた時も驚いた。

何に驚いたかというと、

晴れているのに 曇っている という事だ。

砂・塵・埃が目に見えるくらい浮遊していて、その影響で目の前はもちろん、空も灰色になっているのだ 。

現地のガイドが「 青い空を見れる日はほとんど無い 」と言っていた。

そんな空気だから 15分位、表を散歩しただけで鼻と耳の穴が黒くなるのだ 。


中国を旅行していて1番に感じる事は、 木が無い という事だ。

街路樹などはあるが、 山に木が無い 。あっても低木。

禿山を至る所で見ることができる。

そして、 木が少ない とどうなることかを、新宿で体験した。JRの成田エキスプレスで新宿駅に着いた時 「あまりに空気が美味しくて」 ビックリした。

新宿の空気が美味しいと感じるなんて、もちろん初めての経験だった。とうより、それまで生きてきて(大した年数ではないけど)、「空気が美味しい」と感じたのは、後にも先にもそれっきりだった。前回、中国から帰国した時は、全く感じなかったのに・・・。


下記のサイトには、我々の体に影響を及ぼすであろう衝撃的な中国の現状を写した写真と記事が掲載されています。

中国の7色に輝く河川と食品


塵・埃・砂・有害物質を含んだ黄砂、環境ホルモン・農薬・その他有害物質を含んで流れている汚水、両方とも日本に影響を及ぼしている。

黄砂は風に乗って日本に運ばれているし、汚水は潮の流れで日本近海に運ばれてくる。

これはもう、他人事で済ましていい問題ではない。

なぜかと言えば、元を正せば我々日本人にも原因の一端があると私は思う。

厳密に言えば、中国に工場を持つ世界中の国も、という事になるが。

日本の食料の国内自給率が低いが為に、中国を日本の農場代わりとし、家電や衣類、その他生活に必要な品々を労働力が安いからと作らせ、その為に出る廃棄物・汚染物質の処理を怠っているわけだから、中国だけを責めるわけにはいかないのではないか。

安さを求た結果、自分で自分の首を絞めることになってはいまいか?

我々日本人は本気でこの問題に取り組まなくてはいけないのではないだろうか?

危険が忍び寄るどころか、もう既に日本に入り込んでいるのだから。


ついでにこちらも覗いて見て~!
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Last updated  2005/12/10 11:14:47 AM


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