《 告白 》


彼女がそう告白した・・・ような気がしたのです *****


                 2006.02.23

<< 告白>>

メディアでも何度か取り上げられたことがあるので、一部の方は私のことをご存知かもしれません。 
そう、私とヨンハさんとの関係。

別に彼は私のことを隠そうとはしなかったし、
誰かに質問されれば、有りのままを答えてくれていたから。
事実は・・・その通りだったから。


私達が出逢ったのは、彼が一人暮らしをしている頃・・・だから、もう数年前。
目が会った瞬間、私たちは惹かれ合ってしまったようです。
彼はすぐに一緒に暮らそうと言ってくれました。
私も彼の優しいまなざしに拒む理由は見つけられず、素直に従いました。

彼の母親が部屋を訪れたとき、私たちが一緒に住んでいるのを見て驚いたようです。
でも、彼の「どうしても一緒にいたい」 という言葉に、心配しながらも理解を示してくれました。


こうして数年が過ぎ、彼は徐々に実力を認められて、国内だけてはなく日本でも大スターと言われる存在になっていきました。

彼が仕事を終えて家に戻るのは、ほとんど真夜中過ぎ。
でも、私は必ず起きていて彼の帰りを待っています。
彼は帰ってきたら一番に私を抱きしめてくれます。

ご機嫌なときは、私の頭をクシャクシャっと触りながら頬ずりをしてくれたり・・・
私が待ち侘びていたことを喜んでくれる彼の顔を見るのが、私にとっても幸せを感じる瞬間です。

帰った後でも、パソコンに向かって仕事しているときがあります。
書いてあるものを見て、うれしそうな顔をしたり、難しい顔をしたり・・・
どんなことが書いてあるのかは私にはよくわかりませんが、うれしそうな顔をしているときの方が多い気がします。

時々、・・・日本語でしょうか、聞きなれない言葉を話しているときがあります。
いろんなお勉強があって、とてもたいへんそうです。


私は彼と一緒にTVで映画を見るのが好きです。
彼はコメディ映画はケラケラ笑って楽しそうです。
悲しい映画は涙を浮かべています。
映画が終わってからも、悲しみの余韻を心に納めてしまうまで、わたしをそっと抱きしめています。

去年の夏ごろは、毎晩DJをしているラジオと平行してコンサートの準備をしていました。
一番忙しい頃だったと思います。
それはもう、体を壊すんじゃないかと思うほどたいへんそうでした。

わずかな睡眠時間でスケジュールをこなしていく彼。
なかなか起きられない時は見ているのも辛く、私はそのまま寝かせてあげたい衝動に駆られたこともあります。
でも責任感の強い彼は、起こすのをためらった私を優しく諭してくれました。

「君の優しさはわかっているよ。
だけどね、僕を信じて待っていてくれるたくさんの友達や、
そういう僕を支えてくれている大勢のスタッフがいる。
みんなをがっかりさせたくない。
少しでもみんなに幸せな瞬間を届ける努力をしたいんだ。」

コンサートには彼の両親も何度か出かけましたが、私は行けません。
さすがに私まで見に行くとなると・・・私だけではなく、ヨンハさん自身までもそういう視線を覚悟しなければならなくなると思うのです。
なので、私はいつもここで静かに待っています。

時が私たちを引き離すまで、ずっと一緒にいたいと思っています。
どうか私たちをそっと見守っていて欲しいのです。

あ! ヨンハさんが帰ってきました。
今日はちょっと疲れた顔だけど、きっと私には満面の笑みを向けて抱きしめてくれるはずです。

『お帰りなさい!』
私もうれしくて思わず彼に微笑みかけます。
そして、彼は私を優しく抱き上げてくれます。

「ただいま! 寂しかった? お土産があるよ!」

うれしそうに見上げる私に彼は紙袋から品物を出して見せてくれます。

「これね、今すごい人気なんだって! 
 新製品のドッグフードだよ!
 ジャルリー!」
                     おわり♪


☆☆☆ 『ジャルリーは女のコなので、活発に遊ぶというよりも
     抱かれている方が好きなんです。 
     なのでずっと僕の膝の上に居るんですよ。』

       ArenaAct9 
         「愛犬についてのヨンハの言葉より♪」☆☆☆



★ ショート ストーリー





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