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《 季節の始まり ☆ 続編 》
ある発見から、予定外に『続編』を無理やりつないでしまいました。
作者の都合というだけで、ありえない偶然や好みの名前がごろごろ転がっています♪
好きなように突っ込みながらお読みください。
前編を読んでからの方がわかりやすいと思います。(続きだから当たり前か・・・)
しつこいようですが!これはフィクションです。
2006.03.14
<<季節の始まり ☆ 続編 >>
ネットカフェ。
落ち着く間もなく彼女にかかってきた電話。
彼女はボランティア活動もやっているらしく、さっきの電話はそこからの連絡だった。
「ごめんなさい。急に行かなきゃいけなくなったの。
知り合いが危篤だって・・・。」
さっきまであんなに輝いていた顔が別人のように青ざめている。
「送って行くよ。どこなの?」
カフェの階段を下りるとき思わず手を取ってしまった。
それくらい彼女は震えていた。
送った先は、半月前まで義兄が入院していた病院だった。
エレベーターの中で彼女と再会した所だ。
あの日は彼女も見舞いに来ていたのか。
病院のエントランス前に車を止める。
「ありがとう。ここで大丈夫だから・・・。」
かすかに微笑んで車を降りる。
「ほんとに大丈夫か?」
「うん。ボランティアのお友だちも来ているはずだから・・・。」
そういうと小走りに病院の自動ドアをすり抜けて行った。
車の中で彼女がぽつりぽつりと話してくれた。
老人ホームに併設されている幼稚園に『絵本の読み聞かせ』をしに時々訪問しているらしい。
彼女はそこで知り合ったお年寄りの話し相手にもなっていたようだ。
その中で、特に仲良しになった身寄りのない老婦人。彼女の亡くなったおばあさんに似ていたらしい。
残していった彼女の温かさが僕の心を捕らえて離さなかった。
もう一度会いたい。
会いたいのに時間が許してくれなかった。
あの日、連絡先さえ聞く余裕がなく、彼女に会うためには図書館に行くしかなかった。
だが、イベントの打ち合わせとラジオの仕事が詰まっていてなかなか抜け出せない。
毎晩のラジオ放送。
夢だったDJの仕事が出来るようになったときはとても嬉しかった。
そして、楽しい反面、実際にやり始めると難しいことも実感した。
まだまだ人生を少ししか歩いていない僕には、勉強の日々だ。
いろんな相談事も今の僕の精一杯の気持ちを込めて答えるしかない。
今日もFAXやメールがたくさん届いていた。
その中に・・・
『ヨンハさん! 初めてメールします。
この番組は、半月前から聞きはじめました。
テレビやラジオを普段は聞かないから知らなかったんです。
ヨンハさんのラジオはすごく楽しい!
これからはずっと聴きますね。
それで、今日はお願いがあります。
お礼を言いたいのに、連絡先がわからない人がいます。
これを聴いているかどうかわからないけど、ここでお礼を言いたくて・・・。
ヨンハさんは、偶然が3回もあるって信じられますか?
少しぶっきらぼうだけど、すごく優しさを感じさせる人がいます。
まだ会ったばかりなのに、その人が先日知り合いの入院している病院まで送ってくれて、
大切な人の最期に間に合いました。
送ってくれている間も、すごく優しい言葉で励ましてくれたんです。
もう、偶然ってないかな・・・
その人に、ありがとうって伝えて下さい。
ヨンハさんの歌、日本に留学している友だちから教えてもらって聴いています。
もっとたくさんCD出してくださいね。』
彼女だ!
これは4回目の偶然なのか・・・、運命なのか?・・・。
僕は運命には逆らわない主義。こういう時は。
これは僕に与えられたチャンスなんだ、きっと。
一番好きなラブソングを添えて、彼女のメールを紹介する。
職権乱用だな。
『僕は4回目の偶然を信じるよ。
きっと、これを聴いた彼は、必ず君に会いに行くはずだ。』
言い切ったコメントを彼女はどう受け取っただろう。
公共の電波を使って、僕は何をやっているんだか・・・。
翌日、無理やり時間を作って図書館に急いだ。
彼女はあの年配の受付嬢の隣で仕事をしていた。
どうもあの受付嬢は苦手だ。プライベートの用事だけで近づくとまたあのメガネの奥から睨まれそうだった。
閲覧のコーナーで雑誌を開きながら様子を伺う。
時間はあまりない。
しばらくすると、受付嬢が席を立った。チャンス!
近づいた僕に彼女が気づいてくれた。
意外そうな顔をした後、あのはじけるような笑顔で僕を歓迎してくれる。
「元気だった?」
「はい。」
言葉が要らない間があった。
時間がない自分が恨めしい。
「君ともっと話がしたいのに、仕事が忙しくてしばらく昼間の時間が空かないんだ。
後で連絡くれる?」
アドレスを書いたメモを渡す。
受け取った彼女の恥らうような微笑が、また僕の鼓動を早める。
参ったな。骨抜きだ。
「じゃ、必ずメールくれよ。」
受付嬢が戻る前に退散する。
このあと僕はスケジュールとにらめっこだ。
どうにか時間の隙間を作ってやる!
翌々日の日曜日の夕方、彼女と待ち合わせる約束ができた。
地下街のモニュメント広場で待つ。
「オッパ(兄さん)」としか呼んでくれない彼女はきっと僕をスンフンだと思い込んでいるんだろう。
メールで明かすと誤解されそうで、名前は書かずそのままにしていた。
今日は本当の僕を見て欲しい。
これから友人の婚約パーティーがある。
仲間内だけの集まりだから、気楽だ。久しぶりにみんなにも会える。
それに彼女を誘った。
空いているベンチに腰掛けてぼんやり彼女のことを考えていた。
すると、いきなりひんやりした手で、後ろから両目を塞がれた。
「だ~れだ!?」
彼女だ。甘えた声も可愛い。
これが部屋の中で二人っきりなら・・・どうにかなってしまうかも知れない。
だが、この公衆の面前で、いい年をした僕にどう答えろって言うんだ。
「おい・・・。」
思わず手をつかむ。柔らかい手は思ったより小さかった。
振り返るとニコニコしながら僕を見ている。
もちろん彼女に怒る気力は全くない。
かなり、やられている。
「以外にいたずらっ子なんだな・・・」
やっぱりニコニコ笑っている。
会えたことが嬉しい。彼女の表情からもそう受け取れた。
歩き出してから
「今日のお友だちの婚約パーティーって、ホントに私も行って大丈夫なの?
お邪魔じゃないの?」
まだ、気にしているようだ。
「ホントに大丈夫だって!
君をみんなに紹介したいし・・・。」
「え?・・・」
彼女が立ち止まってしまった。
下から僕を見上げる。このまなざし・・・。
これにも弱いんだ。
日曜日の夕方でもあるので、商店が並ぶ地下街の通りはいつもより込んでいる。
人の流れからはずれて、通路の角で彼女と向き合うかっこうになった。
宝石店のショーウィンドウの前。
この宝石たち以上に、彼女の微笑みは僕を魅了する。
ショーウィンドウの横に小さなキューピッドのモニュメント。
誰を狙っているのか、そのキューピッドはショーウィンドウの影から店の奥を覗き込んでいる。
お前が僕の告白の証人だ。
彼女の手を取る。
「君にずっと惹かれていたんだ。
そばにいて欲しい。
僕と付き合ってくれる?
会える時間は少ないかも知れないけど、君のために頑張って時間を作るから・・・」
彼女の瞳がいつものようにキラキラしている。
柔らかい微笑みのまま、うなずいてくれた。
手をつないだまま歩き出す。
途中で花束を買って、会場になっているクラブへ向かう。
思い切って切り出した。
「ところでさ・・・
僕のこと誤解してない?」
「え?何が?」
彼女は抱えた花束の香りを楽しんでいる。
「僕の名前・・・。」
「名前?ジン・スンフンさんでしょ?」
やっぱり・・・
「それは友だちの名前だって・・・。
エレベーターの中で言った事ホントだよ。」
「え~? 私、名前を間違えていたの?ごめんなさい!」
本当は今まで明かさなかった僕が悪いんだけど。
「パク・ヨンハって、知ってる?」
パーティーは始まっていた。
にぎやかな輪の中に入っていく。
「おお~、やっと来たか。ヨンハ!遅いぞ。
ほら、早速やってくれ!」
司会の友人がギターを渡してくれる。
今日は歌のプレゼントがあった。
名前を明かしたとたん、彼女は無言になってしまった。
怒ったのかな・・・。
会場にいた女友だちに彼女を預けて小さいステージのスタンドに腰掛ける。
ギターを爪弾きながら得意のラブソングを披露して、お祝いのメッセージと共に友人たちへ贈った。
友人の幸せを願うのっていい感じだ。幸せになって欲しい。
そして、こういうクラブで歌うのも悪くないと思った。
ステージを降りると彼女が外に出て行くのが見えた。
慌てて近くにいた友人のひとりにギターを預け、
「ちょっと一大事なんだ。後で連絡する!」
そう言い残して彼女を追った。
ここの地下街は網の目になっている。
縦にも横にも通路が走っていて、見失うと探しようがない。
携帯電話にかけても出ない。
いきなり機嫌を損ねてしまったようだ。
もっと早くにちゃんと話していればよかった。
隠すつもりはなかったのに・・・
まさか、これだけで「嫌い!」なんて言わないよな。
先に駅に向かってみる。
階段を駆け上がり駅の改札を見渡してみるが姿はない。
最短距離を走った僕より先に彼女がここに着いたとは思えなかった。
ここは初めてだといっていたから、たぶん迷っているのかもしれない。
地下街に戻る。
さっきより人の数は減っていた。
夕方二人で歩いた通路を追ってみる。
すれ違いになったらお手上げだ。
「頼むよ・・・!」
誰に頼んだのか自分でもわからなかったが、祈るような気持ちで走った。
2つ目の角を曲がるとさっきの宝石店が見えた。
その先の角でうずくまっている人影があった。
いた!・・・彼女だ。
だが、すぐに立ち上がって歩き出した。角を曲がって姿がまた見えなくなる。
そっちは駅と反対方向だよ。
とりあえず姿を見つけて安堵する。
言い訳も思いつかないまま、彼女に駆け寄る。
「待って!」
振り返った彼女は泣きそうな顔をしていた。
その表情が僕の胸を締めつける。
「ごめん。」
その後の僕の言葉を待たずに彼女が口を開く。
「どうして本当のコト黙っていたの?
私がヨンハさんのファンだって知っていたんでしょう?
どうして雑誌の写真とこんなに違うの?
イジワル!
私、どうすればいいの?」
僕に訴えているうちに泣き出してしまった。
涙を見せられると僕もどうすればいいのかわからないよ。
抱き締める・・・しかなかった。
「ごめん。ずっと、言いそびれて・・・。
メールじゃなくて、自分の口から言いたかったんだ。
僕がヨンハだったら、いやなの?」
彼女は僕の胸に顔をうずめたまま首を横に振る。
「僕は君が好きだよ。」
落ち着いた彼女を送って行く。
「さっきしゃがみ込んでいたろう?
どうしたの?
具合が悪かったの?」
「ううん。平気。あのときね、胸がちょっとだけ痛くなって、よくわからないけど
すごくドキドキしちゃったの・・・」
「今は?」
「なんともない。大丈夫。」
顔色はいいようだ。
でも、あそこで立ち止まってくれなかったら、僕は彼女を見つけられなかったかもしれない。
彼女の優しさに触れていると幸せだった。
僕の新しい季節が始まる。
僕は知らなかったけど、こんな出来事があったらしい・・・
その日の翌朝、宝石店の前。店員が不思議な顔をしていた。
同僚に問いかける。
「ねえ・・・、このキューピッドの矢がないんだけど・・・。どうして?」
そして、キューピッドの無言のささやき・・・
『だって夕べの変なカップルに、つい使っちゃったんだもん♪』
・・そうか、そうか・・・
おわり♪
☆:*;☆:*;☆:*;☆:*;☆*
コンサートが行われた横浜。
横浜駅の地下街の一角にあった宝石店の可愛いキューピッド!
お出かけの時には探してみてね*^^*
もしかしたらお願いを聞いてくれるかも・・・♪
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