short story 9/100 << 口紅 >>

 退屈しのぎの ショートショート。

 続きは お好みで 展開して下さい…♪

 今夜も どうぞ 良い夢を。。。*^^*


2009.09.22


<< 口紅 >>


暑かった夏 … 熱かった夏 

追いかけていた 熱い夏を いつの間にか 見送っていて

もう風は秋色


気がつけば ピンク色の口紅が 馴染まない

ローズ系の 新しい口紅を探すつもりで 街を歩いたけど

今日は色に迷って 買えなかった


そんなことを 何気なくメールに書いた次の日

会った彼から 思わぬ 口紅のプレゼント


嬉しい!

欲しかった色だった

せっかくだから 食事の後の 化粧直しのときに 早速つけてみる

新しいドレスを披露するみたいで ちょっと 気恥ずかしい


先に外で待っていた彼は

「似合うよ。」

と優しい笑顔で 褒めてくれた

そのまま 路地を抜けて 裏手の公園をゆっくり歩く いつものコース


続いていた口紅の話の その途中 彼が言った

「口紅って どんな味がするの?」

「え? 味は何もしないわよ。」

意外な質問に 笑って答えた


「ホント…?」

そう言って 手をつないだまま 彼が立ち止まる

「・・・・・・・」




*** エンディングはお任せします *** (^^ゞ



★ ショート ストーリー





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