Finland

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フィンランドの四季

「フィンランドの四季」/ 「サウナと湖」 / 「森とベリー / 「オーロラ」 / 「オーロラ2」 / 「雪あそび」 /

フィンランドにも日本と同じように春夏秋冬があります。
一年中寒くて凍っている国ではないんですよ。
活気にあふれる季節や、美味しい収穫の季節、美しい紅葉を経て
長くて厳しい寒さの冬を迎えます。

日本の四季と比べるとそれぞれの期間が少し違いますので
旅行に行くときは 「どんな季節の何を体験したいか」 を軸にして
日程やお楽しみプランをたてていくといいと思います。



~KEVÄT(ケヴァット) 春 (南部=5月上旬、北部=5月下旬くらい)~

長くて厳しい冬を過ごすフィンランドは、雪解けの春が待ち遠しいものす。
草木が芽吹き、鳥達がさえずる季節を誰もが待ち望んでいます。
フィンランドの春と初夏はほとんど一緒にやってきて
サァ~っと駆け足で通りすぎます。
春の訪れを象徴するのは、「Vappu(バップ)」と呼ばれる学生のお祭りです。

春
©Helsink City Tourist & Convention Bureou's Photo CD

前日の4月30日の夜から若い人たちを中心に街に集まり
夜通しお酒を飲んでメーデーを迎えます。
また、家庭では「シマ」と呼ばれるドリンクを作り子供も一緒に飲みます。

春というと若葉や花々が咲き乱れる風景を想像するかもしれませんが
5月でもまだ肌寒い日があり、セーターやコートも必要です。
森の木々はまだ若葉がついていない所もあるのだそうです。

そして人々は「夏」の訪れを心待ちにします。


~KESÄ(ケサ)  夏 (6月~8月くらい)~

南部では25℃を超える日もあり、平均気温は20℃前後くらいで
明るくさわやかな陽気が続き、美しい緑と碧い湖水が楽しめます。
夏至の日に祝う「夏至祭」は、クリスマスの次に大きなイベントです。
田舎地方の湖畔では、「コッコ」と呼ばれるかがり火を前夜に焚き
夏の訪れ=夏至の日を迎えるのです。
(余談ですが、日本に住んでいるフィンランド人が夏至祭をやりたくて
都内某所の川原で焚き火を囲んでいたところ警察から注意されたことも
あったそうです。それくらい夏の訪れを祝いたいのでしょうね)

夏

フィンランド北部では、太陽が沈まない「白夜」が73日間も続きます。
長かった冬のストレスを夏の間に一気に爆発させるように活気付きます。
いつまでも明るいので夜通し遊んでしまいます。子供達も元気に遊びます。
なんだか体が疲れたなぁと思うと時間は夜中を過ぎていたり。。。(笑)
ラップランドの夏 これで夜21時過ぎです


夏から秋にかけて森にはたくさんの種類のベリーが実ります。
ベリー摘みをするのも夏のお楽しみです。
ラズベリー・野いちご・ブルーベリー・ブラックベリー・コケモモ
リンゴンベリー・ワイルドベリーなどなど本当にたくさん実ります。
森の中を歩くと緑の若葉の間から、赤や黄色や紫のベリーが顔を出します。
フィンランドでは森林に生育するベリーやきのこを摘んで
食べるのは公に許されています。(ただし禁止区域もあります)
私たちのように外国人旅行者も許されているんですよ!(太っ腹!)


~skysy(スクゥスゥ) 秋 (8月中旬~10月くらい)~

春と同様、秋と呼べる期間はとっても短いです。
それでも森林が豊富な国ですから紅葉の美しさも格別です。
夏とは違う種類のベリーや、たくさんのきのこが森の中で顔を出します。
フィンランドにはとても良く整備された公園があちこちにあり
森の散歩やベリー摘み、きのこ狩りを楽しめます。
秋

高い山がないので起伏が激しいところも少なく、自然を観察しながら
マイペースでのんびりとハイキングができるんです。
「ななかまど」がきれいです

秋を楽しむ期間は短く、雨も多くなって寒くなってきます。
日本では9月~10月でも半袖を着るような陽気ですが
フィンランドの9月はセーターやマフラーも必要なくらいです。
10℃未満になる日も多くなってきます。
だんだんと薄暗くなり始めて、10月には雪が降り始めます。

~talvi(タルヴィ) 冬 (11月~4月くらい)~

日に日に太陽の登場が少なくなり、町全体が薄暗くなっていきます。
フィンランドの冬は寒いですが、豪雪地ではないので
家が隠れるほど大雪にはなりません。
北部地方(ラップランド)は-30度以下になる日が多く
帽子をかぶらずに外に出ると頭が痛くなってしまいます。
また、夏の白夜とは反対に一日中太陽が昇らない日が51日間続きます。
冬のフィンランド

しかし、そんな長くて厳しい冬だからこそ
アクティブに過ごす楽しさがいっぱいです!
クロスカントリースキーやスノーモービルで森林を駆け巡り
トナカイと遭遇したり、キツネやうさぎなどの小動物に会うことも。
凍った湖は大きなスケートリンクですし、
サウナ小屋の近くでは氷をくり抜き
サウナで火照った身体で飛び込み、再びサウナに入ります。
それらを何度も繰り返すのがフィンランド流サウナの楽しみ方です。

オーロラを見るチャンスも冬ならではのお楽しみです。
自然現象なので、行けば必ず遭遇するというものではないのでご注意!
運が良ければ、飛行機からも見られますし
滞在中毎日出現!なんてこともあります。
オーロラを見に行きたいなら北部ラップランド地方での滞在がオススメ。

万一オーロラを見られなくっても、冬の空を楽しんでください。
これは、「無限の静寂」という表現がぴったりするくらい
息を呑む美しさだと私は思います。
冬の空

ブルーとオレンジと白とピンクが美妙な色合いで変化していくんです。
太陽の昇らない季節だからこそ、薄暗い景色の中の芸術とも言える美。
また、「青い冬」と呼ばれる景色もはずせません。
雪も空も森も、景色全部が青くなる時間があるのです。

青い景色


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