森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.01.28
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カテゴリ: 物の性を尽くす
曽野綾子さんの著書に「ないものを数えず、あるものを数えて生きていく」というのがある。森田先生の言いそうな言葉である。唯我独尊、物の性を尽くす、境遇に柔順なれに通じる言葉である。

森田先生は小さい頃なにかものを欲しがると、下の人を見なさいと言われたそうである。
私たちは自分の性格にしろ、持ち物にしろ、境遇にしろ、家族にしろ、自分のことは持っているのが当たり前ぐらいに思って、むしろないものねだりをしているようである。その段階ならまだいい方で、欲望の充足ばかりに走ってしまうと、弾みがついて歯止めがかからなくなってしまう。欲望が欲望を生み、欲望の充足のために仕事をするということになりかねない。

私は最低限の必要なものだけで生活し、持っているものをもっともっと活かして生きてゆきたいと思っている。だからこの曽野綾子さんの言葉は大変共感できるのである。

以前勤めていた会社で、多くの人は机の中にボールぺンやシャープペンシル、マーカー、消しゴムその他クリップ等山のように入れ込んでいた。そうゆう人は伝票などの扱いも雑であった。反対に必要最低限のものしか机の中に入っていない人もいた。ある人は万年筆を持っていたが、それを皮のペンケースに入れ丁寧に扱って、宝物のように使っていた。そうゆう人は一事が万事自分の持ち物はなんでも丁寧に扱っていたようである。車もよく洗車していたし、部屋もいつもきちんと整理していた。そうゆう人は伝票も丁寧に扱い、仕事もこまかいところまで行き届いていた。なによりも人生に対して真摯に向き合っているのがとても好感が持てた。

私は6月と10月には夏物と冬物の衣類の入れ替えをしているが、持っているだけで全く着ることのない衣類がある。着ないものはバザーなどに出しているが、実にもったいなくて心苦しい。できる限り量を少なくして、多くの服に袖を通すようにしたいと思っています。





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