森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.03.02
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カテゴリ: 森田理論の適応者
大原健士郎先生の話である。

神経症の人はよくしゃべる。1時間でも2時間でもしゃべる。しかしうつ病の人は青白い顔し、質問に対してもボソボソと答える。頭はさも重そうにうなだれ、診察室の机にもたれかかるように座っている。
神経症は、エネルギーはたっぷりあるが、うつ病の人はエネルギーを消耗し尽くしたような感じである。

神経質の人は元気がよいので、浜松にある私の病院にも、北海道や四国などの遠方からもやってくる。うつ病は消耗しきっているので静岡あたりから来るのが限度である。
うつ病の人は食欲が著しく減退して、それとともに体重が10キロも20キロも減少することがよくある。神経症の人は体重の減少はあまりない。食欲がないといって間食をしていることが多い。

うつ病の人は、いろんな妄想(実際にありもしないことをあると確信し、訂正不能である)が起きてくる。神経症では妄想を示すことはない。
うつ病の人は悪くなると、思考も行動もテンポがのろくなり、ちょっと見ると痴呆のような状態になる。神経症はこのような状態になることはない。

神経質な人は概して自己中心的で、自分本位である。したがって周囲の人からは、「あの人はなんでもよくできるが、ちょっと人柄がなあ」といった批評を受けることが多い。それに比べるとうつ病は、概して自分を犠牲にしても他人に尽くすといった、他人本位の性格が目立つ。そのため周囲の人から敬愛されている。





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Last updated  2013.03.02 07:37:14
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