森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.03.05
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カテゴリ: 森田理論の適応者
「神経症の時代」の著者渡辺利夫氏によると流浪の俳人、種田山頭火は神経症であったという。
山頭火は父の放蕩と蒸発、母の自殺、弟の自殺、兄弟姉妹の早死、家の破産、離婚など人生の艱難辛苦をなめた人であった。その苦しみを逃れようと、酒におぼれて忘れようとしたがかなわなかった。仕事も長続きしたものはなかった。幸い全国に句会仲間がおられたのでその人たちを頼りにして、法衣を着て全国を行乞しながら流浪するしかなかった。

山頭火の代表的な句 「分け入っても 分け入っても 青い山」

振りほどこうとあがけばあがくほど頑固にこびりついて離れない執着、それがこの山の緑だ。執着を振り払って少しでも安らかな心境を手にしようと必死に努めても、いや、努めようとすればするほど執着が強くなってゆく。一つの山を通り抜けても、また別のもっと深い山に分け入ってしまう。これは森田の精神交互作用のことですね。

苦悩、煩悩、不快な感情をなんとか意のままに操ろうとしたが、なかなか思うようにならない。最後には森田理論で学習するようにあるがままに受け入れていくしかないという心境に達したと思われる。
「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」 





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Last updated  2013.03.05 20:32:45
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