森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.04.17
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カテゴリ: 神経症の成り立ち
神経症に陥るパターンは2通りあります。
一つは不安、恐怖、不快感はイヤなものですから、それを取り去ろうとしているうちに、注意が不安、恐怖、不快感に向き、注意を向けば向けるほどさらに感覚が強まり、それをくりかえしているうちに、悪循環に陥り症状として固着するのです。

もう一つは、たとえば対人恐怖の人の場合、人から批判されるような人間であってはならないなどという強い「かくあるべし」を持っています。すると、現実の自分の欠点やミスや失敗は我慢がならないもとして肥大化してきます。そして理想と現実のギャップで苦しむことになります。そのギャップをうめようとやりくりしたり逃げたりしていると、、苦悩や葛藤が強まりついには神経症へと陥ってしまいます。

神経症で苦しむ多くの人は、この2つ発生原因を両方とも持っています。
2つの原因がこんがらがって神経症を作り上げているために、神経症を克服することを難しくしています。

神経症を克服するためには、一つには、精神交互作用を断ち切ること。つまり、「症状はあるがままに受け入れて、なすべきをなす」ということに取り組むことです。症状は横においておき、イヤイヤながらでも目の前の日常生活に目を向けて行動してゆくことです。

もう一つは「かくあるべし」という思考パターンを出来るだけ小さくしてゆくことです。そのためには、事実を受け入れて、事実に服従していくという生活態度に変えてゆくことです。これは言葉でいえば簡単ですが、そういう態度を身につけるのは、ある程度の時間がかかります。でも森田理論学習を続けてゆけば必ず目的は達成できます。

この2つが身についてくると、神経症から解放されると同時に、その後の生活がとても充実して生きることが楽しくなってきます。

でもこれは一人で取り組んでゆくことはかなり手ごわい相手になります。なんとか生活が維持できていれば、生活の発見会に入り、神経症を克服した仲間と森田理論学習を続けることが近道だと思います。






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Last updated  2013.04.17 06:20:32
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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