森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.08.17
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小さい子どもは思いついたことをすぐに口にする。
ほしいものがあればタダをこねる。泣きわめく。
本能のままに行動する動物のようである。
これをそのままかなえてやればわがままな子供になるのは目に見えている。
そうかといっていつもダメですと言って叱るのもどうかと思う。

森田先生はこんな時どう対応されているのか。
子どもが無理な駄々っ子をいって泣くときに、どうすれば、これをやめさせることができるかと、判断ができず、見込みが立たないで、迷いながら見つめていると、いつの間にか子供が泣き止む。
こちらで解決のできぬうちに、子どものほうで自然に解決がつき、泣くときに対する最も正しき手段も、自ら分かってくるのである。
教育のない親、さては教育のあり過ぎる母など、でたらめに誉めたり、叱ったりする。

あまり自分の考え通りにしようとするから、少しも子供の心理を観察することができないのである。
(森田正馬全集第5巻 323ページより)

森田先生は、どうしたらわからない時は子どものいうことをかなえてやろうか、ダメだと言おうか、どちらにしようかと迷っているほうがよいといわれている。
こういう時は、早計に子供の機嫌をとっておこうと過保護にするのもダメ。
そうかといってわがまま言うのはダメよと叱りつけるのもダメだといわれているのです。
こんな時は右に行ったり左に行ったりして迷っていればよいのである。
「やじろべい」がバランスをとるために右に揺れたり左に揺れたりしているのをイメージするとよいのです。
森田理論でいう精神拮抗作用の応用ですね。
我々はそれを無視して、性急にどちらかに態度を決めようとしますが、その態度は修正しないといけません。
その態度は「かくあるべし」の押しつけとなります。

それと買い物などに子供を連れてくときは、子供と話をして今日はあなたの欲しいものは買わない。

これが約束できるのなら買い物についてきてもよいけど、守れないなら家で留守番をしていてほしい。
などと話しておくことが大切なのではないかと思うのです。
これは親業でいう勝負なし法の応用です。
これも生活の中で大いに応用できると思います。





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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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