森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.09.22
XML
ポイント解説 応用編3 欲望と不安の関係

不安、恐怖、不快な感情は欲望の裏返しです。欲望があるからこそ出てくるものです。
欲望のない人は不安もありません。
神経質性格を持っている人は、もともと強い欲望を持っていますから、当然強い不安も起きるのです。

本来は不安は、自分の本当の欲望は何かを探る手がかりにするものとして沸き起こっています。
だから不安にとらわれるのではなく、不安を活用することが大切です。
自分の欲望が見えてきたら、生の欲望の発揮に向かって邁進したらよいのです。

その際、不安は黄色信号を点滅させていますので、これに従って、慎重に行動・実践していくことです。
これは欲望と不安の調和を図り、バランスをとるということです。


1、 本来不安は、欲望を発揮する時に障害物として目の前に立ちはだかってきたものです。
不安と格闘することに力を入れると、生の欲望の発揮はおろそかになります。
それにもかかわらず挑み続けるということは、精神交互作用により、神経症として固着してしまうのです。
これは本末転倒です。このことを手段の自己目的化と言います。

2、 認識の誤り、特に「かくあるべし」という認識の誤りを抱えていると、不安はとてつもなく大きくて強くなります。考え方の誤りや偏りを、森田理論で学習し、自覚を深めていくことが大事になってきます。

3、 不安には、積極的に手を出して行動しなければならないものと、安易に手を出して動いてはいけないものがあります。その見極めが必要です。
その割合は松下幸之助によると1対9といわれています。
「不安は安心のための用心である」という言葉があります。将来に展望が開ける事と、人のためになることは積極的に行動しなければなりません。
それ以外のことは、不安をよく観察して、正しく認識すること。
そして最終的には、不安を受け入れる、不安に服従する態度の養成が必要です。
事実本位・物事本位の生活態度の養成のことです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.09.22 06:53:41
コメント(2) | コメントを書く
[森田理論学習の進め方] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

巨人軍4年ぶりの優… New! 楽天星no1さん

彼岸のお墓参りで体… New! メルトスライム25さん

石上神宮 禁足地へ へこきもとさん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: