森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.10.11
XML
シャロン伴野さんは「子供を伸ばす魔法の言葉」(文園社)でおもろいことを言われています。

ちなみにシャロン伴野さんはハワイで生まれ育ち、日本人と結婚されて、現在日本に住んでおられます。

日本人は繊細でやさしくとてもいいところを持っています。
けれども、一つだけ私から見て首をかしげたくなるのは、何も自分で判断しようとしない自主性のなさです。
日常の些細なことから自分の人生にかかわる大事まで、周囲の顔色をうかがったり、誰かの同意を求めたりして、自分では決断できない人が、あまりにも多い気がします。
その結果、自信が持てなくなり、「いったい自分の人生は何だったのだろう」と後悔するようになったら、あまりにも悲しいことではありませんか。
ところが自分で考えて、選択した人生なら、たとえ失敗することがあっても、誰にも文句は言えません。
何とか自分で立ち直ろうと努力しますし、常に前向きな姿勢で困難に立ち向かうことができます。


我々にはとても耳の痛い言葉です。
その上で伴野さんは、子育てに、「どっちいいですか?」の活用を提案されています。
これは、子供に二つの選択肢を示し、そのうちのどちらかを選ばせるというものです。

例えば、大切なお客さんが来ているのに、子供がぐずって泣き出したとします。
私は子どもにこう言います。
「お母さんは今、お客様と大事なお話をしているの。もし、泣きたいのなら、玄関のところにいって泣きなさい。もし、お母さんたちと一緒にいたいのだったら、泣き止みなさい。どっちがいいですか?」

子どもはしばらく考えて、どちらかを選びます。
泣きたいと思えば玄関のところに行きます。
玄関のところにいって泣いても誰も相手にしてくれませんから、つまらなくてすぐに泣き止みます。

この場合自分で選んだことですので、小さな子供でも誇りを持って、再度泣き出すようなことはありません。
子供は自分でどちらがいいかを判断して選び、そして自分が下した決定を守る能力と自尊心が育ちます。

何でもかんでも自由にしなさいというと、子どもたちは右往左往します。
また3つや4つでは多すぎます。集中できないのでダメです。

また選択肢の中に脅しを入れてはいけません。
こうしないと、ぶちますよとか、なにかをしてあげない、勝ってあげない、という形の選択だと、それは強制になって子供の自由意志を尊重することにならない。

子供に対して叱責、強制、脅迫、指示、命令が日常茶飯事になっている人は、ぜひ応用して見られたらいかがでしょうか。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.06.01 23:56:49
コメント(2) | コメントを書く
[「かくあるべし」の発生] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: