森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.02.20
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形外会で松本さんが森田先生に次のように質問した。(5巻112ページ)


また川上さんという方は次のように質問した。(5巻328ページ)
「先生はいろいろと気をもんでハラハラしている時に、仕事がよくできると言われましたが、それは神経質ならばよいでしょうが、一般の人は、仕事に注意を集中して、他のことを考えないときに、最もできるのではないか。それも本当であって一概に言う事はできないと思う」

お二人は森田先生のお話の疑問点を素直に発言しているようにも思える。
でも学習にあたってはよく考えてみることが必要である。
森田先生はここで無所住心の話をされている。
それも通り一遍の話ではなく様々なたとえ話をされる。具体的な話である。
その方がみんなが理解してくれるのではないかという気持ちである。


それにいちいち引っかかって議論を吹っ掛けているのは如何なものか。
そんなたとえ話の中で心の琴線に触れる人が中にはいるのだと思う。
頓悟と言うのはそういうなんでもない話の中に隠れている事がある。

こうした学習態度は厳に慎まないといけないと思う。
二人の質問は森田先生の上げ足をとっているとしか思えない。
すると森田先生は話す気力が多少なりともそがれてしまう。
せっかくの問題提起を引っ込めてしまわれる。
他の人も森田理論のポイントを考える機会を失われていい迷惑である。
こういう人は反論することによって自己の存在をみんなに示したいのだろうか。
あるいは少しでも自分の感覚とマッチしないものは完全に排除しないと落ち着かないのだろうか。
少しの違和感も受け入れられないのかもしれない。とらわれの程度がかなり強いと見受けられる。


言葉にとらわれて、森田を生活に応用することなどは考えも及ばないということになる。
そういう人は「かくあるべし」にとらわれて、そもそも学習をするという姿勢ではなく、形外会をかき乱そうとしているのかもしれない。
本人にはその意識がなくても結果的にそうなっている。
せめて違和感を感じても、「その話では私はついていけない。でもそれを元に学習している人もいるのだからおとなしくしておこう」そういう気持ちを持って学習会には参加してほしい。

こういう例は集談会でもよくある。上げ足をとる。反論のための議論を吹っ掛けてくる人である。

するとある人は、漫才師は演技でやっているのであって、夫婦のバランスの例として持ち出すのはふさわしくない等という。
話が前に進まなくなってしまった。私はもう話を進める気力がなくなってしまった。

この例を持ち出すことによって、森田先生はみんなに何を勉強してもらいたいと思っているのだろう。
森田先生は何を考えさせようとしているのだろう。
この問題に対して森田先生だったらどう考えられるだろうか。
絶えず森田のキーワードやポイントを確認しながら学習に取り組まないと、いつまでたっても成長は望めない。





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Last updated  2015.02.20 07:22:20
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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