森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.04.27
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欧米では同性愛者が社会的に認知されていてなんの問題もないように思っていたがそれは違っていたようだ。
アメリカでは同性愛者が偏見の目で見られていないのは、ニューヨークやロスアンゼルスといった、ごく一部の大都市に限ってのことである。
中西部から南東部にかけての地域では、「神を冒涜するもの」とみなされて、激しい差別を受けているそうだ。

日本では会社帰りに同僚や上司と少人数で一杯やることが頻繁にある。
男同士が肩を寄せ合うようにしてショットバーや居酒屋などでひそひそ話をしていても誰も気にとめない。
かえって男性と女性がひそひそ話をしているとあらぬうわさをたてられることが多い。

これがアメリカでは反対になる。男同士の方が問題になるのだ。
同性愛者と判断されてしまう危険性があるからだ。
だれもが、絶対に同性愛者と見られたくない。

だから男同士で飲みに行く習慣が無い。
男同士で深酒、泥酔するまで本音を出し合ってむしゃくしゃした気持ちを発散するということが無い。
そんなことをすると社会人不適格者として排除されてしまう社会なのだ。

アメリカ人もつらいのである。自己責任の思想がここでも貫徹されているのだ。
こういう風潮だと自分の抱えている不満や愚痴などのつらい思いを吐き出す機会が無くなる。
家に帰って奥さんにでも聞いてもらえばいいではないかとも思うが、それは女性差別主義という烙印を押されかねないのだ。ここが日本と大きく違うところだ。

アメリカ人は不平不満や悩みを自分で抱えてしまいやすいのだ。
ではどこで本音を吐き出すのか。それはかかりつけの精神科医であり、心理カウンセラーなのだ。
自分の愚痴や悩みについては、お金を支払って聞いてもらう。
アメリカという国は多くの人がかかりつけの弁護士や精神科医を持っているといわれる。
日本では「赤提灯での愚痴」が日本人の心の健康を支えてきた面がある。

アメリカではそういう習慣がないというのが問題を大きくしているのである。

森田を学習しているものとしてここで一つ確認しておきたいことがある。
自分の仕事や生活上の問題点、不平不満は何らかの形で吐き出さないとフン詰まりになってしまうということである。
ため込んでいるとストレスがたまり最終的には大爆発ですべてが終わってしまう。
不平不満は小さいうちにどんどん吐き出していくほうがよい。


それも不可能ならば、次善の策としては日記のようなものに書いていくことである。
注意したいのは思いついた不平不満をやたら吐き出すのはとても見苦しい。
相手にしてもらえなくなり、仲間から排除されてしまうことになる。
またリラックスできる場所や時を選ぶことも必要である。
また一方的に話すだけではなく相手の愚痴や悩みも聞いてあげて受け止めてあげる態度が必要である。
とにかく吐き出さないと身体及び心に問題を発生させることは心しておきたい。
要は他人中心の建前の人間関係と本音で言い合う自分中心の生の欲望の発揮のバランスを意識していないといづれ行き詰まる。





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Last updated  2015.04.27 06:59:13
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