森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.10.29
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森田理論学習で学んだ私の3つの生き方について考えてみたい。

1 、私は苦しいことからすぐに逃げてしまう。嫌な事はしたくない。億劫な事は極力避けてきた。
不快な気分に翻弄されて、為すべき事からずっと逃げてきた。
そうすると、逃げた瞬間はほんの少しだけ楽になる。
ところがその後、暇を持て余すようになり、後悔ばかりしてきた。
森田理論学習で、不安、不快な気分は自然現象なので、どうすることもできない。
不安や不快な気分は台風と同じなので、台風が来た時の柳の木のように枝を振り乱しているしかない。
そのようにして、台風が通り過ぎるのを待つだけでよいと学んだ。
不安や不快な気分に翻弄されてはいけない。気分本位な生き方をしてはいけない。

そんな時は、目の前のなすべき事に注意や意識を向ける。
嫌々仕方なしに手をつけていくと弾みがついてくる。
つまり、不快な気分に覆われていることと、自分がなすべき事は明確に区別することを学んだ。

2 、私には強い「かくあるべし」があった。
その「かくあるべし」で現実、現状、事実をことごとく否定してきた。
自分という1人の人間の中に、現実でのたうちまわっている人間と、もう一方冷徹な目でその現実の自分を非難、否定している自分を抱えて、絶えず葛藤を繰り返していた。
いつも主導権を持っていたのは、自分を非難、否定している自分の方だった。
他人に対しても、完全主義、完璧主義を押し付けて、自分の思い通りに相手をコントロールしようとしてきた。いつも他人とは対立状態に陥り、人間関係がうまくいかないと悩んできた。
森田理論学習で、 「かくあるべし」を少なくして、事実本位の生き方を身に付ける事が、そうした悩みや葛藤を少なくすることを学んだ。そのために「かくあるべし」を自分や他人に押し付けない。
事実をよく観察する。事実に基づいて考える。行動する。純な心や私メッセージの体得をする。
「かくあるべし」は意識して取り組まないと、なかなか少なくすることはできない。


3 、私はいつも他人と比較して、自分の物差しで、是非善悪の価値判断をして劣等感に苦しんできた。
私はいつも理想の状態を頭に描いて、自分の物差しで、是非善悪の価値判断をして、自分を否定して生きてきた。
私はいつも昔のよかった時のことを考えて、自分の物差しで、是非善悪の価値判断をして、現実を否定して生きてきた。
森田理論学習で分かった事は、他人と自分、理想と現実、昔と今を比較して、自分の現状を正しく理解することは大切なことである。
自分の置かれた状況や問題点や課題が見えてくるからである。現実や事実がよくわかるようになる。

ところが、私は違いが分かるようになると、すぐに自分のあやふやな物差しを持って、是非善悪の価値判断をしてきた。
その結果、他人と比べて優れたところでは、優越感をを持ち、他人を軽蔑するようになった。
そして、大半は、自分の弱みや欠点を過大視して劣等感で苦しむようになった。
理想とは程遠い自分の姿を見て、自分で自分自身を否定するようになった。
森田理論学習で、自分の物差しは自分勝手な考え方によるものであり、普遍的な価値のあるものではないことがわかった。
その物差しを使って、是非善悪の価値判断をすることは、自分や他人を不幸に陥れることだということがわかった。比較して自分の立ち位置をしっかりと把握する事にとどめる。
それから先の是非善悪の価値判断は、余計なことである。そんな事はやめよう。
自分の立ち位置が把握できれば、そこから一方、目線を上げて行動する。
他人の立ち位置が把握できれば、そっと側によって、相手の立場に立って考えてみよう。
そのように考えるようになった。

以上の3つを森田理論学習によって学び、私の人生の指針にしているのである。





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Last updated  2018.10.29 06:30:13
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