森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.05.03
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私たちは、森田理論学習によって、「かくあるべし」を自分や他人に押し付ける態度は、不幸に向かってまっしぐらといった状態であると学びました。

さらに、事実に立脚した生き方は、問題点や課題、目的や目標、夢や希望に向かう出発点になることが分かりました。この事実本位という生き方は、普遍性があり、人類の幸せにする理論です。しかし言葉ではよく分かっているのですが、実行は難しいというのが本音です。

この方向性を阻んでいるのは何か。
換言すれば 「思い込み、思い違い、思い上がり」 という生活態度です。

自分のやり方や考えは常に正しいという思い込み。
他人はいつも間違いを起こしている。
他人の考えていることは間違いだらけであるという思い違い。

自分では自覚がなくても、実際はその通りという人は多いように思います。

どうしてそのようなことになるのでしょうか。
観念優先という態度があまりにも強すぎるからではないでしょうか。

事実を観察しない。事実を確かめない。事実を軽視する。
都合の悪い事実は隠蔽する。事実を捻じ曲げて新たな事実を捏造する。
先入観で物事を判断する。自分の考えに固執する。
聞く耳を持たない。風評や他人の話をそのまま鵜呑みにする。
他人を自分の意のままに操りたいという気持ちが強い。

自分で動いて真偽のほどを確認しないで、今までの経験を基にして観念の世界で是非善悪の価値判定を行う。そして他人を自分の都合に合わせてコントロールしようとする。
こういう人はつねに観念と事実の間に溝ができます。
その溝を埋めるために、他人と戦いを始めることになります。

勝つか負けるかが唯一生きる目的になってしまうのです。
人間本来の生の欲望に向かう生き方とは無縁となります。

森田理論では、面倒でも事実確認、事実観察を怠ってはならないといいます。
先入観や決めつけ、レッテル張りなどはもってのほかです。
そして人間が2人いると、必ず見解の相違があるものだという前提に立っています。

あくまでも事実を出発点として、課題や目標を見定めて生活する態度を身につけましょうと言っているわけです。事実唯真を口でいうのは簡単です。
意識して取り組まないと身につきません。
森田理論学習は、事実唯真を生活の中に取り入れて習慣化することを目指しているのです。





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Last updated  2021.05.03 08:12:34
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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