森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.08.11
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カテゴリ: 物の性を尽くす
今日は時間の使い方について考えてみたいと思います。
人間は集中できる時間は、長くても2時間から3時間だといわれています。
それ以上になると、疲れて頭の回転が悪くなります。飽きてくる。
そして精神が緊張状態から弛緩状態へと変化してくる。

大学の講義時間は90分が基本です。
映画の上映時間は90分から120分程度。
サッカーの試合は45分×2の90分。
野球の試合でも2時間から3時間程度です。
たまに4時間くらいの時もありますが、見るほうもやる方もダレてきます。

そして1時間休む。食事の後は眠くなる。うつらうつらとしている。
そして2時くらいから5時くらいまで、3時間くらい集中して仕事をする。
そして一休みして、さらに遅くまで働く人が多いのですが、それはやりすぎというものでしょう。確かに、みんなが働いているのに、自分だけ帰宅するというのは気が引けます。

ですから時間の使い方としては、2時間から3時間を目安にして取り組むことが理にかなっているということです。
神経質者は動き出すまでは時間がかかるが、その後弾みがついてくるとのめりこんでしまうという人がいます。特にネットゲームなどに凝っている人は、深夜まで続けています。
貴重な時間の使い方が気分に流されています。気分本位を地でいっているようなものです。
森田先生が指摘されている「休息は仕事の中止ではなく、仕事の転換にある」という言葉を思い出していただきたいと思います。森田ではリズムを意識した時間の使い方が必須となります。

一日のうちで一番頭の回転が良くなるのは早朝4時から8時くらいまでだといわれています。
早起きして、この時間帯を有効活用することが大切になります。
私も社会保険労務士の試験勉強をしていた時は、早寝して、毎日4時に起きて2時間30分ほど勉強していました。頭がさえているので、勉強がはかどるという体験をしました。
このブログも前日のうちにテーマを決めて、早朝6時20分くらいから、7時50分までの間に一気に書き上げます。これを午後に持ってきたことはありません。

早起きして学習する利点は、一日の生活のリズムが作れることです。
規則正しい生活が自然と身についてきます。
リズムに沿って緊張と弛緩の波に乗るという生活習慣は安心感や安定感が生まれてきます。

1週間で区切ってみると、火曜日、水曜日くらいが調子がよいように思います。
本来ですと、土日の休みを取った月曜日が調子がよいように思いがちです。

その後やっとエンジンがかかり、午後からやっと走り出すことができるような感じです。
ですから仮病を使って月曜日にお休みするということは、極力避けなければいけません。
そうすると、火曜日が月曜日のような状態になるからです。
他の人が仕事の調子が上がっているのに、自分だけとり残されたような状態になります。
1週間のうちでも、緊張と弛緩のリズムがあるということを理解しておくと、月曜日に気分本位になって休むということは避けることになります。

時間の使い方に特化して神経症を克服することができます。
興味のある人は、「時間の性を尽くす」ことに取り組んでみてください。
その段階に至れば、森田理論の要点のほとんどが芋づる式に理解できるようになるはずです。





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Last updated  2024.04.07 09:08:02
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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