森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.12.19
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カテゴリ: 森田番外編
私の経験から生きていくことが楽になる考え方を2つ紹介します。

1、弱点や欠点に取りつかれて自己否定感が強い人へ
こういう人は劣等感に取りつかれている人です。
絶えず自分の欠点や弱点を他人の長所や強みと比較して自己否定しています。

この状態は、家の中に様々な不用品をため込んでいるようなものです。
不用品を早く処分して、本当に必要なものだけにして、それを大切に使いこなすように心がけることをお勧めします。

これがなぜ自己否定感の解消に役立つかということですが、ないものねだりを止めて、自分の持っているものに焦点をあてて、活用する方向に意識が変わるからです。
ないものねだりをすることから、現在あるものをいとおしみ、工夫して楽しく生活していくという考え方です。
森田理論の「物の性を尽くす」とは、自分が所有しているものに居場所や活躍の場を与えて生き尽くしてもらうということです。
この考え方を取り入れていくと、自己否定感は急速に勢いが弱まります。

自分が今持っているものを整理して書き出してみるというは如何でしょうか。

普段は持っているものは当たり前になっていて意識されていないのです。
神経質性格も見方を変えれば貴重な財産になります。
自覚できたら生活や仕事の場で活用していくようにしましょう。

樹木希林さんは、自分の身体、所有物はすべて神様から借りているものだと考えている。借りたものだから、いずれはお返ししなければならない。
借りたものを大切に扱うのは当たり前のことです。
感謝の気持ちを持って取り扱っているかどうかは大切なことです。
そして借りたものにケチをつけたりしないで、そのままの状態で存分に活用させてもらう。そして返すときには付加価値をつけてお返しをする。
普通レンタルしたものは、借り賃を支払って使わせてもらいます。
借りた時よりも、磨きをかけて価値のあるものに変身させてお返しする。
そういう心がけをしていると、貸してくれた人は大いに喜びますよ。
次はもっと良いものを優先的に貸してあげたいと思いますよ。

2、後悔で悪夢にうなされることが多く辛いという人に対して

それは人間がもともとミスや失敗を連発するように作られているからです。
ですからミスや失敗の数が多いからと言って何ら恥ずべき事ではありません。
むしろ自分の財産が増えて誇らしいことだと言えます。

失敗の数が多い人は国から表彰状を授与してあげたいような人です。
「あなたはミスや失敗の数が目標に達しました。全国民の模範として多大な貢献をされました。よってその栄誉を称え、永久にあなたのお名前を後世に伝えるために表彰いたします。文部科学大臣○○○○」

忌まわしい過去を消去したいと考えている状態ではその資格はありません。

ミスや失敗は今後回避しなければならないことを教えてくれているわけですから、宝の山のようなものです。
過去のミス、失敗、後悔などは、「べからず集」として、必ず次に活かしていくという気持ちを持つことが大切になります。
それが評価のポイントとなります。

目標を持って挑戦している人は、ミスや失敗、後悔を次に活かしています。
エジソンを見ているとよく分かりますが、失敗を成功の足がかりにしています。
人生は山あり谷あり、乗り越えるべき困難な壁が次々に立ちはだかります。
そのときに役立つのは。過去のミスや失敗、後悔の経験の積み重ねです。
痛い経験は、二度とその失敗をしないように回避すれば、成功への道が早まります。後悔や悪夢でうなされるという人は、観念中心で「かくあるべし」を自分に押し付けている人です。
森田理論でいう事実唯真の立場に立って、目的や目標に向かって日々努力している人は後悔で苦悩することは少ないはずです。





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Last updated  2022.12.19 06:20:05
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