森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.06.18
XML
カテゴリ: 森田番外編
私はチンドン屋のグループに所属して、老人ホームや町内のイベントなどでチンドンミュージックを披露しています。
コロナ前は年間20~30回ほどありました。
今は再開に備えて、公民館でメンバー5名と練習を積み重ねています。
その中で気づいたことを3点取り上げてみたいと思います。

私の担当はアルトサックスです。
その他、チンドン太鼓、サックス、アコーディオン、ゴロスの人がいます。
演奏する時は、みんなに合わせることが不可欠です。
楽譜には、音符の長さ、休止符があります。
足でテンポをとって楽譜の指示に従う必要があります。

みんなと調子があった時は後でたたえ合います。

楽器は毎日練習しないと、今まで身につけた演奏技術が退化してきます。
毎日少なくても20分から30分の練習は欠かさないようにしています。
習慣になっているとはいえ、時にはさぼってしまいたいと思うこともあります。
練習の手を抜いてしまうとその悪影響は本番で出てしまいます。
だから気分に流されてさぼるわけにはいかないのです。

私のソロ演奏で始まる曲があります。
本来は腕の見せどころですが、「間違えないでうまく演奏できるだろうか」と予期不安が出てきます。
予期不安がでてくると、ちょっとしたパニックになります。
すると金縛りにあったようになり、手先の動きがぎこちなくなります。
間違えて恥をかくことになります。


何回も練習を重ねていくと、前頭前野が指示しなくても、手先が間違えることなく自動的に動くようになります。不思議なことですがこれは事実です。
このときは前頭前野がお休みして、記憶が蓄えられている側頭葉や運動野から直接指示が出されているのです。ここで前頭前野が前面に出てくると混乱します。
予期不安というのは、本来休んでいればよいはずの前頭前野がお節介をやきに出てきているのです。
前頭前野は少しでも不安を感じる行動に対して、「お前、本当に大丈夫なのか」と詮索してくるのです。
練習でほぼ100%の状態で仕上げたときに、前頭前野が介入してくるのはマイナスの作用以外のなにものでもありません。


本番前のイチローさんや羽生結弦さんウォーミングアップが参考になります。
本番前のルーティンのことです。
彼らはリズムに乗ってほぼ毎回同じルーティン動作をとっています。
意識をルーティンに向けて、予期不安を遠ざけているのだと思われます。
ルーティンに丁寧に取り組むことで、前頭前野が前面に出てこないようにしているのだと思われます。
ものそのものになりきることでその効果は確実に出てくるようです。
私の場合は、楽器の状態や腹式呼吸や楽譜に意識を持っていくように心がけています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.06.18 19:55:56
コメント(0) | コメントを書く
[森田番外編] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

X youhei00002 フォローしてください@ Re:愛着障害について(03/12) X youhei00002 フォローしてください
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: