森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.08.15
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西田文郎氏のお話です。

落ち込んでいるときに反省するのは大きな間違いである。
うまくいかない時には、どうしても消極的になり、頭は否定的なデータでいっぱいだ。
マイナス思考で、ああでもない、こうでもないと反省を繰り返す。
これでは脳が感じている「不快」を反復してしまうだけで、ますますマイナス思考から抜け出せない。
こんな状態でいくら考えても、いいひらめきもアイデアも浮かぶはずがないのだ。
(ツキの最強法則 西田文郎 ダイヤモンド社 109ページ)

ミスや失敗などがあると、「しまった」と後悔します。
その不快な感情を自由に泳がしているだけなら何ら問題は起きません。

ミスや失敗が起きるたびに反省や後悔していると、たまにリベンジのチャンスが訪れても手も足も出なくなります。消極的で意欲の感じられない人になってしまいます。

それは扁桃体で不快と判断された感情が、青斑核に送られて、防衛系神経回路が作動してしまうからです。消極的、回避的な人間になってしまいます。
ミスや失敗を貴重な経験として取り込むことができれば、扁桃体で快の感情として取り扱われ、腹側被蓋野から報酬系神経回路が作動する道もあるのです。
積極的でやる気に満ちてきます。
行き先を間違えるととんでもないことになるのです。

西田氏はこんな時は反省や後悔をしないことだと言われています。
むしろ気分転換を考えた方がよい。

・スポーツ選手でいえば、何も考えずにひたすら単純なトレーニングに励む。

・スポーツからいったん離れて、カラオケでも遊園地でも好きなところで、とことん遊ぶ。

意識して快の感情をもたらすようなことに取り組むようにするということです。
すると不快な感情に変化が起きる。薄まったり消えてなくなることもある。


不快な感情にいつまでも関わらないように心がけることです。
谷あいを流れる小川は勢いよく流れています。
その水は飲み水として利用できます。
その流れが停滞して淀んでしまうと、雑菌や藻が繁殖して魚も住めないような汚い水になります。
絶えず湧きあがってくる感情を、どんどん流していくという能力を森田理論学習で身に着けたいものです。





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Last updated  2023.08.15 10:39:58
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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