森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.03.20
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生活の発見誌2月号(17ページ)に「感情に距離をおく」という記事がありました。神経症に陥ると注意や意識を一つに集中するようになります。
すると注意や感覚が強まると同時に、視野が狭くなります。

これについてケーナ―先生の実験があります。

これは上から見た図です。上の方に塀があります。
黒丸は杭です。犬はこの杭を通り抜けられない。
A-2、B-2は犬の大好きな肉です。
まず犬をA-1へ連れていきました。肉はA-2地点に置きます。
犬は最初きょろきょろしていたが、杭の外を通って(点線)A-2に向かった。

次に別の犬をB-1に連れていき、肉は手が届かないギリギリのところに置いた。

すると犬は矢も楯もたまらず杭の間から手を突っ込んで一生懸命に獲ろうとしました。獲れそうで獲れないのでむきになって獲ろうとしました。
回り道をすれば獲れるということに頭が回らなくなってしまいました。
エネルギーを消耗し無駄な努力を飽きもせずいつまでも続ける。

この光景は傍から見ていると滑稽ですが、神経症で苦しんでいるときはみんな同じような対応をとっているのです。
苦悩を取り除こうともがけばもがくほどパニック状態になります。
そのうちアリ地獄に落ちて神経症として固着してしまいます。
日常生活や仕事に支障が出てきます。
さらに自己嫌悪、自己否定で苦しむようになります。
ここまでくると医療機関で対応してもらうことになります。

このパターンはまらないためには、症状から距離を置くことが大切です。
距離を置くためにはどうすればよいのか。

約3か月続けると自分のものになります。
毎日同じ時間に同じことをするというルーティンを確立するのです。
まずは起床時間、就寝時間を決める。
食事の準備、あと片付け、掃除、洗濯、整理整頓、身支度などです。
頭で考えなくても、自然に体がすっと動いていくように持っていく。

症状で苦しんでいる人は、そんなことで果たして効果があるのかと思われるでしょう。論より証拠。あなたの実践で検証してみて下さい。





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Last updated  2024.03.20 06:37:56
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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