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リースについて

リースの歴史は古く、古代エジプトの人々は首飾りや冠を編んでテーブルの上に飾っていたようです。

ギリシャ・ローマ時代には花や枝、葉などで作った輪が、宴や音楽・運動の祭典時に用いられていいます。

ローマ人はリース好きの民族で、リースの作り方を描いた本を何百冊も残しているのですって。
ローマ人にとって花冠（コローナ）は現代の勲章に似た表象になり、戦功に応じてさまざまな冠が定められたようです。
例えば、
　・敵に包囲された味方を救った将軍-野の草と花を編んだ「包囲を破った冠」
　・仲間の命を救った兵士　　　　　-カシの葉と実で作った「市民の冠」
　・海戦の勝利者　　　　　　　　　-艦首に飾り付けた黄金の輪の「海軍の冠」
　・宴会の席　　　　　　　　　　　-頭に花を編んだ紐や花輪を巻く「宴楽の冠」
　その他人名を救助した人々、花嫁、死者などにもそれぞれ冠が与えられたとか。

中世に入るとローレル（月桂樹）がキリストの勝利のシンボルとなったことから、
キリストの降誕を祝って常緑の葉を使ったリースが飾られました。
ローレルは強い香りが魔よけとなり、常緑の葉は生命力を、輪の形が永遠の平和や円満を意味してます。

このようなことから、キリスト教の息づく国々はドアにクリスマスリースを飾りました。

今は世界各国でクリスマス時期のアイテムとして飾られるのが一般的ですよね。

参考文献「波奈の文化史」　春山行夫　著

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