カツラの葉っぱ　大好き！

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Mドングリ

フォローする

Calendar

Favorite Blog

未知との遭遇！

New! 歩世亜さん

政界のジャンヌダル… New! alex99さん

大手門　から　竹橋… New! lavien10さん

カールのフランス体… karlneuillyさん
うるとびーずの ♪MY … うるとびーずさん
森の暮らし～山童日記 山童タタターさん
ひまじんさろん msk222さん
幻泉館日録＠楽天 幻泉館主人さん
鹿島槍ヶ岳からのお… takanebiranjiさん

Comments

Mドングリ @ Re[1]:『筋トレと栄養の科学』1(09/26) maki5417さん　よくいらっしゃいました♪ …

maki5417 @ Re:『筋トレと栄養の科学』1(09/26) うちのジムは、１５回３セットを推奨して…

聖書預言@ Re:『ガロ曼陀羅』 (復刻)(07/19) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…

終末の預言 @ Re:ツバメが飛来してるでぇ！(03/27) ルカによる福音書 21章 21:10そして更に、…

Mドングリ @ Re[1]:『漢字文化の世界』１(03/26) alex99さんへ漢字文化を知りたいという…

Free Space

1【旧ブックマーク】
カールのフランス体験記
再出発日記
第７官界彷徨
ひまじんさろん
マックス爺さん
alex99さん
chappi-chappiのとんぴん日記
より良い明日をめざして
七詩さんのHP
昼顔のつぶやき：バードウォッチング
幻泉館日録
heliotrope8543さん
LAVIEN
韓国大好き♪
ナナメに歩こー♪
水彩画人
No-Match

太腕繁盛記　生
内田樹の研究室
アイラブサイエンス
YOKOO'S VISION 横尾忠則の日記
お隣さんの国：韓国からの手紙

2【官公庁】
キキクル神戸
神戸市立図書館トップページ
図書館カレンダー
国立国会図書館ギャラリー展示：コピペ可能
神戸市ホームページ

3【気になる本】
好書好日トップ
吉岡桂子さんの書評
岩波書店
新書マップ

4【メディア】
NHKプラス
デジタル朝日スクラップブック
NHKスペシャル放送予定
IDEAS FOR GOOD(ﾃｸﾉﾛｼﾞｰ)
WEDGE infinity
週間金曜日公式サイト
JPpress
wikipedia青空文庫

5【関西、旅行】
ハイパーダイヤ
パルシネマ・上映スケジュール
OSシネマズミント神戸
横尾忠則現代美術館
兵庫県立美術館
YMCAウエルネスセンター

6【資源・エネルギー】
Tech-On!エネルギー
素材・エネルギー

7【中国】
大紀元トップ

8【韓国】
朝鮮日報
東亜日報／国際

9【フランス】
Le Blog Gallica
Le Monde.fr
グーグルニュース（フランス）
在日フランス大使館

10【世界】
ハイパー世界史用語集

11【エコ・環境】
海洋プラスチック問題について
神戸市の花粉飛散情報 2024

12【仕事・シルバー】
ひょうごボランタリープラザ
健康長寿ネット

13【リンク集】
all about
法情報リンク集
ariadnet

14【その他】
西暦・和暦変換表・簡易電卓
こうして日本は格差社会になった
国字の一覧
wikipedia 修辞技法

日本地図

Freepage List

テクノナショナリズムに目覚めた12-R4

< 新しい記事

新着記事一覧(全11431件)

過去の記事 >

2025.03.27

『加速する中国／岐路に立つ日本』1

カテゴリ：気になる本

図書館で『加速する中国／岐路に立つ日本』という本を、手にしたのです。
漢字文化圏や中国文明史といえば、個人的なツボでもあるのでチョイスした次第です。

*********************************************************

朱建榮著、花伝社、2021年刊

＜「BOOK」データベース＞より
中国GDPは一挙に米国の７割強。コロナ禍を克服、なおも経済成長を続ける中国。コロナを抑え込んだ「ハイパー監視社会」の実態、第４次産業革命（AI、自動運転、ビッグデータ、5G）の展望。「新しい」中国の台頭、世界はどう変わるか。脱・対米依存、東アジア連携の道を探る。

＜読む前の大使寸評＞
追って記入

rakuten 加速する中国／岐路に立つ日本

「第三章　危機の時代における東アジア：白鳥浩」から、外交政策の変容と処方箋を見てみましょう。

P88～90
＜外交政策の変容と共通アイデンティティの構築＞
　戦後冷戦期であった昭和の時代から、脱冷戦の時代の到来に至るまでの国際関係の構造的な変容を検討してきた。同時期、日本国内においても日本政治の構造が55年体制から93年体制へと変化してきたことを示唆した。そうした時代の変化の端緒が、1989年から始まる「平成」期の幕開けであった。そして令和時代もそれは引き続いて展開していると考えられる。

　このように戦後史を概観すると、日本の政治外交も、「一国中心主義」の「点」から、「二国同盟主義(冷戦期)」の「線」を経て、脱冷戦期の「地域ブロック志向」、「地域中心主義」の「面」へと変容を遂げたことがわかる。また、第二次世界大戦の和解を乗り越え、次の時代への一歩を試みるという重要な時代が「平成」であったと位置付けることができる。これも、「令和」時代に継続していくはずである。

　そして、「面」で考える地域ブロックの時代における、日中を中心とした東アジアの地政学上の位置と将来への提言として、日本も中国もTPP11と一帯一路という、この二つの地域ブロックの出口として両者の影響を強く受ける重要な位置を占めている。
　逆に言えば、地政学の構造上、両者からの恩恵を受ける位置に存在していることが示唆された。こうした「面(地域)」を志向する国際関係論こそ、自由貿易、発展志向型国家のこれからの外交政策として必要であろう。
　もしも、RCEPがより強固な地域ブロックとなるならば、TPP11と一帯一路をつなげる国際統合として、つまり新たな地域ブロックとして重要になるのではないだろうか。

　そうした外交政策の展開のためには思考様式の変化への地政学的要請を認識する必要がある。すなわち地域としての東アジアの信頼醸成、そしてそれに資する共通アイデンティティの形成を視野に入れるべきではないだろうか。そこでは世界大戦を二度も起こしたヨーロッパにおいて行われた信頼醸成が、一つのモデルになるのかもしれない。

　欧州の統合を「面(地域)」として考えたEU、そうした思考の変化が繁栄をもたらしたと考えられるからだ。現在、欧州では「一国中心主義」の反動を受けているが、離脱したイギリスですら統合新欧州という国際レジームからは、構造的に離れることはできない。
(中略)

　こうして欧州において展開されたように、東アジアにおいても「一国中心主義(点)」を乗り越えて「面(地域)」として考える、そうした思考の変化が要請されているのである。

　地域における信頼醸成の拡大を、「面(地域)」としての東アジアの中で実践していくこと。それを拡大し、TPPと一帯一路をつなげていく、その為の共通アイデンティティの構築が要請されていること、そしてその要請に対して、その構築のために共通する危機の認識が資する可能性を示唆してきた。
　つまりコロナ禍という共通の危機を契機として、信頼醸成、共通アイデンティティの構築、RCEPといった、それらを抱含した地域ブロックの今後にも期待したい。

　現在、日本は「第二次鎖国」から「第二次開国」への瀬戸際にある。現在はその開国のための準備期間であると考えられ、今後は信頼を草の根から作る必要を指摘して、本論文を閉じることとしたい。

【注釈】
・TPP11(CPTPP)：Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Paratnership

・RCEP：地域的な包括的経済連携（Regional Comprehensive Economic Partnership）協定

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう