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学習の工夫#1
*
少しずつ足していきます・・・時々のぞいて見て下さい
手順を細かく示してやり、
それを覚えるとその手順に沿って
できるようになる。
スモールステップですこしずつ・・・
と言うのが基本。
*
正しい発音で言葉を覚える
(就学前に練習した方法)
間違った言い方で覚えていたり、はっきり言えない言葉が
あったので、この方法でずいぶん覚えました。
身の回りのものに名前カードを貼る。
ひらがなは早い時期に(年長の時には全部読めた。
カタカナもすぐに)覚えたので、紙にひらがなで
物の名前を書いて至るところに貼った。
字を読むことで、自分の言い方が間違っていた事に自ら気づき
ゆっくり読むことを繰り返して、正しい言い方を覚えた。
「げんかん」「ドライヤー」「しょうじ(障子)」「すいはんき」
「れいぞうこ」「でんしれんじ」などなど・・・
家の中が名前カードだらけでした。
「てにをは」の練習(1)
(就学前に練習した方法)
お世話になった診療所の言語療法士の先生が作ってくれました。
「アンパンマン」・「犬」・「くま」の絵カード各1枚
「アンパンマンの口元に犬の顔を貼ったもの」
「アンパンマンの口元にくまの顔を貼ったもの」
「犬の口元にアンパンマンの顔を貼ったもの」
「犬の口元にくまの顔を貼ったもの」
「くまの口元にアンパンマンの顔を貼ったもの」
「くまの口元に犬の顔を貼ったもの」
「を」・「が」・「たべる」と書いたカード
絵カードの大きさに合わせた枠が三枚分つながったマスカード
(空白のマスが3つつながったもの)
2枚分つながったマスカード
*カードの仕様*1枚のカードの大きさ:縦12センチ 横8センチ
紙に絵を書き色鉛筆で塗ってあり、線はマジックでくっきり
なぞってあるもの。
一枚ずつパウチしてある。
*マスの大きさ*3枚マス:縦6.5センチ 横8センチのマスが横に3つ
つながったもの。
2枚マスは2つつながったもの。
マスも白い紙に黒マジックで枠が書いてあり、パウチしてある
*例)「アンパンマンの口元に犬」のカードを見せる
先に「が」「を」の位置に「が」「を」のカードを置いておく
マスにカードを並べさせる
マスの左から「アンパンマン」「が」「犬」(ここまで3枚マス)
「を」「たべる」(2枚マス)をつなげる
一通り慣れたら、「を」「が」の位置を逆にしてやらせる
「犬」「を」「アンパンマン」「が」「たべる」
「てにをは」の練習(2)
(就学前に練習した方法)
お世話になった診療所の言語療法士の先生が作ってくれました。
6枚の絵カード
1.「お母さんがプレゼントの箱を持ち、
男の子が手を出して受け取ろうとしている」
2.「お母さんがプレゼントの箱を持ち、
女の子が手を出して受け取ろうとしている」
3.「男の子がプレゼントの箱を持ち、
お母さんが手を出して受け取ろうとしている」
4.「女の子がプレゼントの箱を持ち、
お母さんが手を出して受け取ろうとしている」
5.「3」と同じ内容で人物の位置が左右逆になっている
6.「4」と同じ内容で人物の位置が左右逆になっている
「あげる」「もらう」「より」「から」「が」
と書いたカード
「おかあさん」「わっち☆(子どもの名前)」などは自分で
作った。
絵を見せて「おかあさん」の後につづく言葉を選ばせる。
「おかあさん」「から」「もらう」
「おかあさん」「が」「あげる」
「てにをは」の練習(3)
(就学前に練習した方法)
食事の時に「お母さんの言うとおりに食べて下さい」と言って
次のように指示を出しました。
姉たちも一緒にやってもらいました。
「お味噌汁を」(少し間を開ける)・・・
「わっち☆が食べる」→コレを聞いて食べる。
「サラダを」・・・「ヤッピー☆が食べる」
話を最後まで聞かないとわからないこと、「てにをは」の
使い方がわかったようです。
1~4までを足す時
上の表示のように数字に印をつける。
例)
6+3
の時
口
くち
で「6(ろく)」と言ってから、鉛筆で「3」の先の部分
三箇所に丸(。)をつけながら、「6」のつづきから数える。
「(。)7」「(。)8」「(。)9」
この
最初の数の続きから数える
を練習して覚えさせた。
それによって1~4までを足す時は指を使わずに計算できるように
なり、そのうち、マルもつけずに見ただけで分かるようになった。
10までの引き算
6・7・8・9・10から5以上(5・6・7・8・9)を引く時
例)9ー6=
普通に両手の指で「9」を出し(左手5に右手4)、
「5」の方のパーの手をパッと引っ込めさせ
口
くち
で「ご」と言わせ
「5」の続きの「6」の分を残りの指から「ろく」と
と言いながら取る。
必ず
「5」をパッと取って、続きから言わせる
コレをやってから、それまで「1,2,3・・・」と
そのたびに「1」から一つずつ数えて取っていたのが
途中から言えば良くなったので、早く答えが出せ、
また、途中で数と指がチグハグになることも無くなった。
いまだに指を使うのは、まあ、目をつぶっているところ
ですが・・・
(注:小学4年の現在は,指を使うことがなくなりました。)
「10」の補数を覚える
「1」のお友達は「9」
「2」のお友達は「8」
「3」のお友達は「7」
と言う事を全部覚えさせ、「4のお友達は?」と
質問してすぐに答えられるようになるまで練習した。
補数は逆の場合(3と7/7と3)も全部即答できるまで練習。
→ランダムに試してみる。
補数を使った計算の手順(繰り上がりの足し算)
例)7+4のとき
「7」から「4」の友達「6」を取る(引く)
残りは「1」で繰り上がった分の「10」と合わせて「11」
「7から?」と声をかけると、「4の友達は6、6を取って1」
と言う事を練習して身につけさせた。
補数を使った計算の手順(繰り下がりの引き算)
例)12-6のとき
私 :「2」から「6」は取れる?
子ども:「取れない」
私 :「取れないときはお友達」
覚えたのに忘れている時は「取れないときは?」と声をかけ
「お友達」と答えさせると思い出す。(合言葉のように)
この
「取れないときはお友達」
と言うセリフを呪文のように
「5回言ってごらん」と言わせて、スラスラ言えるまで練習させておいた。
「6」のお友達「4」を「6」の右隣に小さく書かせる。
その友達「4」と「2」を足して「6」
「取れないときは隣から借りたから隣は1減る」
斜線を引かせ、十の位は1減った数を書かせる。
計算練習ごほうび作戦(小1基礎編)
10までの足し算・引き算をそれぞれA4サイズ一枚分の
用紙にパソコンで印刷し、透明フォルダーにはさむ。
一問ごとにラムネ菓子を一粒置いておき、一つできるごとに
それを食べて良いとする。
ラムネは飴やチョコやビスケットと違ってすぐに口の中で
崩れてなくなるので都合がいい。
買い物に行くと「お勉強するから、これ買って!」と
ラムネを買わされた。
ラムネのほかにも、卵ボーロ、麦チョコなども使った。
繰り返しやらせるためには、一つ一つの作業が短く
始まりと終わりがすぐに見て分かるようにすること。
(この場合は一問単位→全体では数十問でも)
一学期から夏休みくらいはこの方法で、
徐々にご褒美を、一問ごとから一ページごとにし、
今では「宿題終わってから」とか、数ページのドリルや
問題集の「ここまで終わってから」に発展している。
文字・漢字練習
3
1
4
2
*これは小1の時に先生が授業で使っていた方法。
マスを4つに分けて、順に番号を振る。
書き順や字のバランスを説明する時に
「3・1」(横に一)とか、「3から4にはらい」とか
今でもそう言っている。
*上の段(3・1)を書くときは、
下の段(4・2)を
空っぽにしておく。
左側(3・4)を書くときは、
右側(1・2)を
空っぽにしておく。
↓
こう言って教えたら、マスの中のバランスが少し
取れるようになってきました。
自分で、
「下は空っぽ」「右は空っぽ」
と言いながら
書いています。
漢字練習
リング付きの単語カードの表にひらがな、裏に漢字を書く。
リングを外して、一枚ずつ表のひらがなを見て、
ノートに漢字を書く。
書けたらカードの右上に小さく○を書いて○の山に置く。
間違ったり書けなかったら、裏を見て正しい字を書き、
右上に☆を書いて☆の山に置く。
全部のカードが終わったら、☆の山のカードをもう一度。
この繰り返しで、☆が全部○になるまで。
一ページに問題がたくさん出ているものよりも、
この小さなカードを一枚ずつやる方が、やる気になる様子。
スモールステップと言うのは少しずつステップアップする
と言う意味だけでなく、
一つの作業のはじめと終わりが
できるだけ短く、その終わりがすぐに見通せると言う事。
「LD児の漢字学習とその支援」を使った漢字練習の進め方
漢字練習準備の段階
(1)漢字テストで出た範囲の次の漢字から,
教科書の新出漢字
をチェックします。
(2)「LD児の漢字学習とその支援」の中の
「教材VI 書字(筆順)」
を開きます(CD-ROM)。
(3)4年生の漢字を選択し,
画要素の援助(継次)
のチェックボックスにチェックを入れ,
1枚構成を選択します。
(4)漢字一覧の中から,(1)でチェックした漢字を選択します。
(5)印刷開始。同じものを一度に3枚ずつ印刷しておきます。
(6)TOP画面にもどり,
「評価問題の作成」
ページを選択して開きます。
(7)学年を選択し,漢字一覧から,(5)で印刷した漢字を全部選択します。
※(4)(7)で,選択できるのは,10字までなので,それ以上の漢字がある場合は,
二回に分けて印刷します。
※※(7)で問題を作成するときは,規定の問題の中に,
教科書と同じ表現があればそれを選択し,
なければ
自作問題を入力
します。
(8)やはり,3枚プリントします。
いよいよ,練習開始。
(9)(5)で印刷したプリントを各1枚ずつ,練習します。
(筆順の援助を
声に出しながら
書きます)
(10)全部終えたら,休憩。(おやつ又は遊び)
(11)(8)で印刷した評価問題をやってみます。
(12)わからない漢字や,間違えた漢字は,問題のところに
☆
印を書きます。
(13)
☆
印の付いた漢字の練習プリントをもう一度やります。
(14)さっきの,☆印のところに,もう一度書き込みます。
(15)ここで,書けなければ,書けるようになるまで,繰り返し漢字練習プリントに戻ります。
(16)評価問題が埋まるようになったところで,最初に
☆
印のついた漢字を,
漢字ノート
の一番上に
赤ペン(マジック)で見本
を書き込みます。
(17)その赤ペンの上をなぞってから,その下一行分,練習して書きます。
※一つの段階が終わるごとに休憩を入れます。
※※今まで,漢字練習帳は,84字のものを使っていましたが,
50字の「かんじれんしゅうちょう」
を買って来ました。
やはり,一マスの大きさが大きい方が,書き込み易いようです。
大きな字の方が形良く書けるし,きちんと書けると,覚えやすいようです。
大きな数の書き方
例題(1)
「58643270000000」を漢字で書きましょう。
[手順]
(1)右端から,4つずつ数字を四角で囲みます。
(2)それぞれを,「兆の箱」「億の箱」「万の箱」と呼びます。
(3)それぞれの箱の中は,
左から
「千・百・十・一」
の部屋(位)
に別れています。
*
「千・百・十・一」
を,
大きな声で,「五回連続言う(五回暗唱法)」。
(4)「兆の箱」:「五十八」は,見てすぐに
わかればそれを書きます。
確認しながら書くには・・・
「千」
:は無いから書かない
「百」
:は無いから書かない
「十」
:は「五」で「五十」
「一」
:は「八」
*
「兆の箱」の最後に
「兆」
を書く。
「兆」の次は「億の箱」
「千」
:は「六」で「六千」
「百」
:は「四」で「四百」
「十」
:は「三」で「三十」
「一」
:は「二」
*
「億の箱」の最後に
「億」
を書く
「億」の次は「万の箱」
「千」
:は「七」で「七千」
「百」
:は無いから書かない
「十」
:は無いから書かない
「一」
:は無いから書かない
*
「万の箱」の最後に
「万」
を書く
例題(2)「五十八兆六千四百三十二億七千万」を数字で書きましょう。
[手順]
(1)「兆・億・万・それ以下」の区切りで,
箱(線)で囲みます。
(4)箱ごとに,中身を順に考えて数字を書いて行きます。
→「兆の箱」:
「千・百」
は無いので,最初の0は書きません。
「十」
は「5」
「一」
は「8」
「億の箱」:
「千」
は「6」
「百」
は「4」
「十」
は「3」
「一」
は「2」
「万の箱」:
「千」
は「7」
「百」
は「無いから0」
「十」
は「無いから0」
「一」
は「無いから0」
(5)最後の単位が,
「万」
なので,
(4)までに書いた数字の最後のところまで,
左手の指で隠して,その後に「0を四つ書く」
**「千」は「0が3つ」
「万」は「0が4つ」
「億」は「0が8つ」
「兆」は「0が12個」
と言うのは,先に覚えさせる。
↑「5864327000」までを,左手の指で隠し,その続きに「万の分の0を四個」書く。
お習字(書初め)練習法
まずは筆。
わっち☆用の筆は,2000円のものです。
高いか安いか・・・?
ま,程々と言うくらいかな?
安い筆は,ダメです。書き比べればその違いは歴然とします。
書初め用の筆は,そのままだと太すぎて,
コシのあるタイプの筆であっても,どうしてもむやみに力を入れすぎてしまい,
ものすごく太い線になってしまいます。
そこで,筆の根元を糸で何重かに縛っておきます。
すると,筆もまとまりやすくなり,
初心者には書きやすくなります。
次に,お手本を練習仕様に作り変えます。
これは,わっち☆だけでなく,ヤッピー☆の時からやっていた方法です。
書初めのお手本の文字の上に,一文字ずつ半紙を重ね,
その上から鉛筆で筆使いがわかるように線をなぞります。
筆の入れ方,止め方がわかるように写しとります。
交差した箇所などもわかるように線を交差させます。
こうすることによって,ただお手本をみるだけよりも,
よりハッキリと具体的に,
筆の向きがわかるようになります。
たとえば,「り」の一画目のハネの部分が,
縦の線の中側を通るようにしてハネていると言うことも
意識できるようになります。
さらに,この写し取ったお手本の半紙を,
書初め用紙の上に重ね,
筆の入れる箇所,止める箇所,曲がる箇所など,
ポイントとなる要所に上から爪で押さえて印を付けます。
(画像では,わかりやすいように赤で印を入れました。)
すると,書初め用紙にポチッと小さな目印が付けられます。
写し書きのお手本は,普通に左に置き,
そのお手本の筆の向きをを参考にしながら,
目印のところに筆を入れて書くようにします。
きっちり目印通りに行くわけではありません。
どうしても,筆の勢いなどで,通り過ぎたりずれたりします。
それでも,大体の目安(目標点)ができることで,
書きやすくなるのです。
わっち☆には,筆の入れる箇所を「スタート(地点)」,
止める箇所や曲がる箇所は「ゴール」と呼ばせています。
「スタートはここ,ゴールはここだよ!」
と言って,目安を決め,ゴールでストップ!
と言う感じです。
ただし,文字全体の練習は最終段階。
その前段階として,たとえば,「わ」だったら,
「わ」の縦棒だけの練習を,半紙に何本も何本も何本も・・・書かせます。
「鳥」の横棒は細く右上がりに等間隔にならなければいけないので,
横棒だけ細く右上がりに書く練習も何本も・・・・
と,言った具合に,全部の文字の,各部品ごとに個別練習を延々として,
それから全部を組み合わせた練習をし,
最後に,書初め用紙で練習になるわけです。
途中失敗した場合は,またそこで半紙に,失敗した部分だけの部分練習を
集中的にさせます。
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