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医療保険の価値比較 70歳男性の場合

医療保険の比較検討 70歳男性の場合

保険は、実際に保険が必要となった時、本当に役に立つかです。
期待したとおり役立たなかったら保険ではありません。
当然、払った保険料より、給付金が少なくては話になりません。
さて、今日は実際に販売されている医療保険の保障内容と保険料を比較して役に立つか(価値があるか)検討してみましょう。

前述しておりますが、日本の公的医療制度では高額療養費制度がありますので、これを考慮した場合一般の方ですと入院日額は5000円がベスト。

また、1入院の保障期間は、下記を基準として医療保険の価値を判断してみます。

1.保険料が保障額と同額になる期間、
2.予想される自己負担額と保険料が同額になる期間

条件:加入年齢70歳・男性
・70歳以降は高額療養費制度があるので医療保険は必要なしとする。

E社:お勧めと考えられる医療保険

・入院日額5,000円
・1入院1000日型(1入院の最大保障総額500万円)
・保障期間:10年(自動更新)
・1入院1000日とした場合の自己負担額の目安:約160万円(下記表を参照)
 3年間入院した場合の病院に支払う実費総額
・保険料15,270円(月) 累計:1,832,400円(10年間)


・保険料(月)が保障額と同額になる期間
 500万円÷15,270円=318月(約26年)

・予想される自己負担額と保険料が同額になる期間 (保険の効果がある期間)
160万円÷15,270円=105月(約8年8ヶ月)

A社:CMなどで好評とされる医療保険 (入院日額1万円が勧められている)

・入院日額10,000円
・1入院60日型(1入院の最大保障総額60万円)
・保障期間:終身保障
・1入院60日とした場合の自己負担額の目安:約88,800円(下記表を参照)
 60日(2ヶ月)入院した場合の病院に支払う実費総額
・保険料12,500円(月) 累計:1,500,000円(10年間)


・保険料(月)が保障額と同額になる期間
 60万円÷12,500円=48月(約4年)

・予想される自己負担額と保険料が同額になる期間 (保険の効果がある期間)
      8.8万円÷6,150円=7ヶ月

<検 証>
E社、A社とも通算の入院保障日数はともに1000日です。
しかし、1入院あたりを比較すると、大きな違いが出てきます。

A社1入院60日型の場合、入院日額が1万円であり一見保障がよさそうに見えますが、長期入院なったり、短期入院を繰り返し、保険会社の規定に合わない場合役に立たない可能性が高いのです。

<自己負担額を考慮した場合>
E社医療保険は、保険としての有効期間は約8年8ヶ月。(保険期間の10年以下、価値なし)
A社医療保険は、保険としての有効期間は約7ヶ月。(価値なし)

70歳以上になりますと、医療保険に加入する意味はないようです。
保険料を支払うより、貯蓄し、入院費については実費を支払った方がお得です。

毎月支払う保険料に大差がなければ、どちらの医療保険を選べばよいか、わかるでしょう!

長期入院のリスクのことを考えるならば、1入院1000日型を選択した方がベストでしょう。
(保険料を抑えるのであれば、1入院365日型、730日型もあるでしょう!)

入院月数ごとの自己負担額表


1ヶ月の医療費が毎月100万円かかった場合の例(70歳以上の方)
入院期間(1入院日数) 市町村民税
非課税の方
市町村民税
非課税の方
一般世帯者 現役並
所得世帯
30日
15,000円 24,600円 44,400円 87,430円
60日
30,000円 49,200円 88,800円 174,860円
90日
45,000円 73,800円 133,200円 262,290円
120日
60,000円 98,400円 177,600円 306,690円
150日
75,000円 123,000円 222,000円 351,090円
180日
90,000円 147,600円 266,400円 395,490円
365日
180,000円 295,200円 532,800円 661,890円
730日
360,000円 590,400円 1,065,600円 1,323,780円
1095日
540,000円 885,600円 1,598,400円 1,985,670円

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