PR
Calendar
Let me root, root, root for the home team, If they don't win it's a shame.
For it's one, two, three strikes, you're out, At the old ball game.♪
カブスバージョン
全米どこの野球場に行っても7回表と裏の間の『7th Inning Stretch』に流れるだろう"Take me out to the ball game"は野球ファンではなくても子供の頃から童謡のように愛されている音楽のひとつではないだろうか。私もこの歌が好きで携帯の着メロにしている。
この曲はジャック・ノーワースという人が1908年にニューヨークの地下鉄に乗っている時に書いたという。彼の詩にアルバート・ボン・ティルザーが作曲し、その後編曲されたが今日に至るまで愛唱されている。面白い事にこの2人、その当時は野球観戦などしたことがなかったらしい。
(*ウィグリーフィールドは日本語ではリグレー・フィールドあるいはリグリー・フィールドと記載されるそうですがここでは発音に近いウィグリーフィールドとします。)
シカゴダウンタウンから地下鉄で約20分ほど。ヤンキース球場と似ているなと思った。けれどウィグリー球場のある近辺は良い住宅地らしく、その辺りはブロンクスとは正反対。
どこの球場に行くのでも同じだけれども、私はまるで子供のようにワクワクしてしまう。それがずっと行きたいな、と願っていたこのウィグリーだとなるとその想いは余計強く、観光客に徹する事にした。まだ壊れたままのデジカメで写真を撮りまくり、チケットを求めて窓口に行った。対戦相手は松井稼頭央選手の所属するコロラド・ロッキーズ。両チームともそれほど馴染みがなく、知っている選手といえばカブスの元ヤンキース選手ソリアーノぐらい。勝敗に関係なく純粋に野球が楽しめ、ウィグリーという伝統ある球場を堪能することにした。
奮発して購入したチケットは前から6列目。球場はヤンキーススタジアムと違い小さく見え、そして客席とフィールドもとても近かった。声をかければ届く距離にいる選手たち。同じメジャーリーガーでもヤンキースの選手が大きく見えるのは舞台が違うからなのだろうか。だからこそそんな大舞台でプレーしたいと思う選手がいるのもなんとなくわかる気がした。
球場の外に外野席のように見える席がある。実は道を挟んで立っているアパートの屋上。球場の外野席と同じように席が並び、人でびっちり埋まっていた。球場の壁が低いので観戦が可能なのだ。隣に座った人に聞くとビルのオーナーが建物の屋上座席を作り金を取って見せているという。その行き過ぎた行為に球場側が訴え、折合いが付く前は球場が衝立のようなもので見れないようにしていたらしい。けれど昨年ビルのオーナーたちが球場側に支払いをすることで解決したという。試合のタダ見が出来なくなったとしても立地は最高だ。

球場の中は骨組みがそのまま露出して、古さを演出していた。またそれに併せたように出店の看板も古い字体を使用したり古さを強調させている気がした。ここがアメリカの良いところ。古いものを大事にして、逆にそのレトロ感を売りにしているように思った。目を閉じると少しダボダボのユニフォームを着た選手たちがプレーしているようなそんな白黒の世界が思い浮かぶ。この球場が大好きになった。
私はヤンキースファンだからカブスと入ったTシャツを買うことに躊躇したけれど、Wrigley Fieldと入ったTシャツを見つけ購入した。たかがTシャツなのに何故か嬉しかった。
試合はカブスが8-5でコロラドを下した。前の週にヤンキースはコロラドを訪れ、3試合とも負けてしまったことを考えるとちょっと複雑だったけれど、上機嫌のおっとりしたマナーの良いカブスファンと共に地下鉄に乗り込んだ。
気分は最高だった。
仕事だったとは言え、シカゴ滞在が有意義なものとなり満足感で一杯だった。その時は次の日のフライトがキャンセルとなり、足止めされて延泊することになるだろうとは夢にも思わなかったのだから。。。

クーパーズタウン☆野球の聖地を訪ねて ~… Oct 13, 2007
クーパーズタウン☆野球の聖地を訪ねて#1… Oct 12, 2007
14回のホールインワン May 24, 2007
Keyword Search
Comments