山口小夜の不思議遊戯

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2005年09月12日
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小さい平屋建ての木造校舎が、集落の子供たちの学び舎だった。

 教室は一つで、複式学級。

 一年生から六年生まで各学年一列で、相生(あいおい)、皆生(かいけ)、己生(おのき)、神生(かにゅう)の子供たちが、ぜんぶ一緒に机を並べる。

 他には先生の部屋と予備の部屋と手洗いだけ。
 校門から校舎までは、だだっぴろい校庭があった。 
 分校でも、もちろん敷地だけは有り余るほどあったので、校庭は一人前の広さがあった。他のすべては市内にある小学校と比べて、10分の1にも満たない規模であったのだが。

 子供たちを迎える先生は、教室の数と同じでたったの一人。
 これで小夜の新しく入った学校紹介は終わってしまうのだ。

 ───


 課目は「みなさんご一緒に」、といった具合である。
 毎日2時間は国語、音楽、体育、図工のどれかに時間割が当てられていて、これらの時間は全校で行なう。
 言ってみれば、算数以外はほとんどの課目を、皆で学んでいたような気がする。先生がひとりしかいないから、仕方ないのだ。ちなみに、お弁当も掃除ももちろん縦割りだった。

 それにしても、心情的には皆、全然一緒ではなかった。日本全国どこのクラスにもそれなりに派閥というものがあって、互いに牽制しあうものなのだろうが、ここでは集落意識もあってか、特にそれが顕著であった。

 担任の橋本早苗先生もそれに気がついてはいたが──地元の子は小さい時から序列が決まっている。
 そこへきて分校では他の集落の子と交わることによって、勉強や運動、発想面でもいい刺激をお互いに与えることになる。
 牽制しあいながらも、互いに学んでいるところは多いはず、と最初の登校の日、挨拶に出向いた小夜の母に先生はそう話していた。


 本日の日記ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー どうか、この物語が無事に皆様に届きますように。。と願うばかりです。
沖縄は、晴天なり。だそうです!by小夜子姉貴
明日は、●黒いランドセル●ですよぉ。







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最終更新日  2005年09月15日 11時42分38秒
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