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2005年11月25日
鳥取物語 第六章 男は勇み、女は艶めく 第四節●祭りの日●
(7)
テーマ:
連載小説を書いてみようv(10277)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
家々では米の粉で花の形の菓子を作り、村中に提灯を燈すやらするから、よけいに日常とは違う感じがする。小夜たちあまっちょは、皆して浴衣を着、結い上げた髪で祭の見物に向かう。村の中心にある空き地には、すでに祭壇が設けられ、昼から訴(うたい)方によって褒詞(ほぎうた)が捧げられている。
そして夕刻ともなると祭は俄然盛り上がってくる。説(くどき)の若い衆が踊るのはこの時である。
松明(たいまつ)や篝火(かがりび)がいっせいに焚かれ、祭壇のまわりでは村中の人に酒や汁物がふるまわれる。小夜たちも握り飯が手を汚さないよう、柏の葉に包んで手渡すことを考えついて、木の葉をたくさん摘んできては、浴衣の袖をたすき掛けして握り飯の台を手伝っていた。
宴(うたげ)の煙が暗い空に尾をひいて溶けこみ、香ばしい匂いが何里も先まで漂っていた。
やがて地を揺るがすような説の楽の鳴り物につれて、説の踊り手が敷き板に上がってきた。
祭のクライマックスである。
おのこが五人。年少の綾一郎は、その真ん中に位置していた。皆生と己生からのふたりずつが綾一郎の両脇を固める。しゃんしゃんと傘が鳴る。相生村の傘踊りとは、ただの祭踊りとはわけが違う。
この祭は、男であれば幼形の者でも容赦がない。
勇壮な男踊りに、女たちの投げかける艶のある視線が、えもいわれぬ調和をかもしだす。
しゃんしゃんという鈴の音とともに影が動き、綾一郎が踊る。
みごとな蜻蛉玉で飾られた白袴の両横にも、鈴が縫いつけてあった。それは代々伝えられる財産のように、手の込んだ美しいものだった。さらに前身の部分は豊がふだんからかけているものと同じ、小さな骨が細かく何列にもあしらわれた胸飾がさげられており、それらすべてが松明の照り返しにきらきらと輝いていた。それは呪師たちが何代にもわたって集めてきた大狐の歯だった。
髪には櫛が入れられ、ひたいの秀でた顔がいつもよりもあらわになっている。いまの綾一郎はずっと優美で、舞人らしく見えた。そして男性らしく。
綾一郎は、生まれついて瞳は赤銅色、髪も赤みがかった黒で、村の人からは月毛(つきげ)のすせりなと呼ばれていた。その妖(あやかし)のような風体が、照らす篝火にひどく似合った。
綾一郎の脇を固めるベテランの踊り手のひとりが、自らも躍りながらその舞い姿をじっと目で追っていた。綾一郎はなにも恐れていないように見えた。彼は初舞台を踏む年少の者が恐慌や緊張の様相を呈していないのを評価したが、同時に苛立ちもおぼえていた。この少年は怖がってしかるべきだ。どうして恐れずにいられる。彼は自分自身の恐れが心に忍びよってくるのを感じた。皮膚がぞくりと粟だった。
小夜も一度だけ目を上げ、綾一郎のその輝くばかりの姿を見て、自分の思いを強くした。
この先いくら眺めようと彼を眺めあきることはあるまい―─そんなことをこの場で一心に思うとるおなごは、ようけおるだろうに。
それから、じっと綾一郎を見つめていることに、なぜだか疚(やま)しい気持ちを覚えて目をそらし、それきりニ度と舞の舞台には視線を戻さなかった。
さて、豊といえば、白装束に身を包み、呪方の火のまわりに坐って、彼にはまるでわからない大人たちの会話に耳をかたむけていたが、あるとき、ふと小夜のほうを見やった。彼女はいまや置き火から何尺か離れたところにうずくまって、綾一郎を見つめていた。首を軽くかしげ、目を鹿のような好奇心でいっぱいにして。
やがて彼女がこちらに気づいて振り向く頃合いを見計らって、彼は大人たちの会話のほうに表向きの顔をたもったまま、小夜の視線が逸らされないうちに、こんなふうに身振りで示した──すせりなの装身具な、あれ、わしの。
──ぜんぶ取られてしまったのに。
豊はひそやかな調子で、声に出して言った。
小夜はついと顔をそむけた。だがそのときに、彼はまぎれもない、くすくすという笑い声を聞いた。
鈴の音は、もはや連想されるような愛らしい音ではなくなっていた。
激しく振り下ろされるたびに、鎖で縒った縄を叩きつけるがごとく殺気を帯びたものになっていた。
この章のおわり
本日の日記---------------------------------------------------------
本日の日記は、神事に欠かせない鈴のルーツについてお話申し上げたいと思います。しゃんしゃん傘踊りの‘しゃんしゃん’とは、もちろんこの鈴の音を指しています。
【すず】鈴木さんのルーツ
宮中祭祀のなかに、「お鈴の儀」があり、神人交感の大切な意味があると伺ったことがあります。
宮中では、天皇のお告文(つげぶみ:祝詞)の後に鈴が長時間にわたって引かれ、鈴の音を平伏したままでお聞きになるのだといいます。
また、神楽の鈴は独特な形をして、巫女舞(みこまい)に欠くことのできないものです。
私たちは初詣などで神社に赴いたとき、その神前には大きな鈴がかけられ、太い鈴の緒を引いて鈴を鳴らして参拝することがあるでしょう。
このように、神事には鈴が大切なところで折々に用いられているのです。
その語源は「音(ね)の清(すず)しき意」とされています。
『徒然草』にも「内侍所(ないしどころ)の御鈴(みすず)の音は、めでたく優(ゆう)なるものなり」(第二十三段)と藤原(徳大寺)公孝が語った伝えられています。おそらく、宮中の祭りに参列した機会に直接耳にして心に残ったのでしょう。内侍所とは賢所(かしこどころ)ともいい、天照大御神を祀る御殿のことを指します。
ところで、神楽鈴(かぐらすず)の形は、おがたま(招霊)の木の実に由来するといいます。この木は木蓮科の常緑高木で、西日本と九州にのみ自生し、春に白い花をつけ秋に紅い実をつけます。その形が神楽鈴と似ているのです。
全国に「鈴木」姓の方が多いのは、どの土地にも神社があったこと、それに肖(あやか)る名字をいただいたということの関連性が、指摘されています。
さて、「おがたま」とは相生の古文書では「神霊ヲ招(ヲキ)奉ルモノナレバ云フト云フ」として「天岩屋戸(アメノイワヤト)ニ隠リマシシ天照大神ヲ、招(ヲ)ギタテマツル勾玉(マガタマ)ヲカケタルヨリ名アリと云フ」との説が示されています。
社頭の鈴も当然、宮中の鈴や神楽鈴とルーツは同じです。神社で祈願を込めるとき、必ず人は鈴を引きますが、神霊を招き、神霊を慰め、さらには邪気を祓い、心を澄ませる作用をしていると考えることができるでしょう。
古代律令時代、官命で旅をする役人には、駅鈴(えきれい)が支給されました。諸道には30里(約16キロメートル)ごとに駅がもうけられ、駅馬を備え、宿泊や食料を提供しました。駅鈴にきざまれた刻印の数により、使用できる馬の数などが決められたのです。一種の通行証ですが、その源流は邪霊を祓い、道中の安全を祈念した鈴から発展したものであるのです。
このように、鈴は本来は呪的なものとして用い、その音は邪霊を祓う力があるものとされていることから、相生の呪師たちは必ずそれをなんらかの装身具として身につけて肌身離さずにいました。
皆さまのよく知る少年も、上腕につける装身具である釧(くしろ)と、足首につける足結(あゆひ)に小さな銀の鈴を施してありました。
ちりりん──と、それはそれは清々しい音をさせていましたよ。
さすがに本編に入ると展開が速いなぁ。
明日は第七章のはじまり、●豊の秘密●です。
まだ秘密があるんかい! と思った方──賛成です。
でも今回のは日常生活のなかでのお話です。
男の子が寝室のダンボールの底に隠してあるものといえば・・・・・お定まりでしょう(笑)。
さぁ誰がそれを見つけてしまうのか──タイムスリップして、不二屋敷の東の部屋に集まりなんせ。
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最終更新日 2005年11月25日 10時52分56秒
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