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2005年11月29日
鳥取物語 第六章 火は点じられた 第四節●京大猫のひげ抜いて●
(5)
テーマ:
連載小説を書いてみようv(10277)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
豊は題名を言うと、その物語を即興で語り始めた。
それは、抱腹絶倒の物語であった。
京大生の猫が、彼の髭を煎じて飲めば京大に受かるとのお告げを受けた浪人生から執拗に髭を狙われるストーリーで、途中知り合った『我輩は猫である』の《名前はまだない》猫と結託して、最終的には浪人生をおならで撃退するというオチになっている。
猫にとって髭は触覚に相当する大切なものなので、抜かれるわけにはいかない。それで逃げるばかりでなく反撃にもまわるのだが、特大のおならをするためにサツマイモをたくさん集めて船に隠しておいても、出陣しようとしたらすでにタコがイモを積んで沖に出てしまっている──
と、ほかにもそういった苦難というか莫迦というか、気が ↑どうよこれ・・・・・。
遠くなるようなくだらん展開をもりこんだ冒険物語であった。
──ばふん!
とおならがぶっぱなされる度に、教室は波のように揺れに揺れて大笑いした。
小夜ひとり、自分の気を鎮めるのに精一杯になっていた。
先週の日曜に放映された、フジテレビ子供劇場の「赤毛のアン」での1シーンで、ギルバート・ブライスに「にんじん」とからかわれたアンが、石版の割れるほどにそいつの頭を殴ってやったのを思い起こした。
手元に石版があったなら、小夜は豊に同じことをしてやりたかった──といえば彼女がいかに口惜しかったか、わかっていただけるだろうか。
もうだいぶ前の話だが、はちに刺された後に出会ったときもそうだった。
森のなかで傘をさしたことを俳句に詠まれたときもそうだった。
木々の書きつけで、おまえなんか知らないと詠まれたときもそうだ。
いつだって豊は小夜のことをからかっていた。
今も彼は憎らしいほどの不遜さで、じっと彼女のことを見下ろしながらかくも饒舌に一大物語をくりひろげていた。どんな魔法を使ったか、教室を丸ごと自分の世界に染め上げて──。
分校は今や、《笑う箱舟》と化していた。
小夜にはわかった。被っていた猫をかなぐり捨てたこの表情こそが、豊本来の素顔なのだと。
彼女は自分の中にほの紅くともっているようであった、豊へのあらがいがたい魅力というものを、この時点ですっぱりと消し去った。そして新たに思い直した。
さらに小夜に唇を噛ませたことは、自分の作品のパロディといえる創作を、豊に完全無欠のアドリブでやりこなされてしまったということだった。
彼女が一週間をかけ、渾身の力を込めて作った物語を、一瞬にして破壊。
そして、その目の前でもっと愉快に、もっと豪快なものに再構築してみせた。
豊の世界観に見え隠れする余裕たっぷりのユーモアのセンスが、小夜の才よりも一段高い位置に置かれるであろうことは、もはや否定のしようがなかった。
次に平静に戻ったとき、小夜の心の中には、ある決心が芽生えていた。
さて、あまりのバカ笑いに本人は無責任にも忘れてしまっていたが、綾一郎の当初の目的こそが、この豊と小夜という才能に、互いに不足のない相手を見つけてやるというものであった。そうなると、確かに才を持つ者であるならば、とどまるところなく育ちはじめる。
今度は綾一郎のあずかりしらぬところで、競争心に火がついた同士、切磋琢磨の火花が散りはじめた。
この章のおわり
本日の日記---------------------------------------------------------
昨日、「明日は豊が書いたものが見れるのですね!」というメールを頂戴しました。
ところが、お読みになったとおり、豊の物語はアドリブで話されたものだったために、はじめから原稿というものがないのです。
ストーリーは細かく憶えているので、フリーページに書き足そうかと思ったのですが、書き始めてわかりました。私では、あのなんともいえず気の抜けたトーンが出せないのです。
本人にお願いしたとしても、
──んなもん書けるかーっ。
てなところだろうから、『京大猫のひげ抜いて』は事実上、永遠に失われたことになります。
けれども、「明日は豊が書いたものが見れる!」という応援メッセージにお応えするべく、本文上に「書いたもの」をもらってきてアップしております。このセンスに関しては、もはや私のあずかり知るところではございませんのであしからず(笑)。ともかく、このイラストがかもし出している空気にちなんだ作品だったということだけは、はっきりと申し上げられるのです。
ええと。
本日は十二支考の続きをさせていただくのでしたが、明日にまわしても?
本文の『赤毛のアン』のくだりで思い出したんです。
私はあまりアン・フリークではないのですが、鳥取時代に一週間に一度、とても楽しみに見ていた子供番組が『赤毛のアン』だったので、この物語を書き進めるにあたって、ことあるたびに思い出すエピソードがあるのです。
(以下、原作を読んだことのない方には申し訳ないのですが・・・)
皆さまは、グリーン・ゲイブルズのマリラ・カスバートが、アンの宿敵ギルバート・ブライスの父親と実は以前、恋仲であったことをご存じでしたか?
すなわち、成長したアンがいつまでもギルに意地をはって打ち解けられずにいるのを、マリラがこういましめるのです。
──アン、実は私とブライス・ファームの主人は、かつては‘恋人同士’だと言う人もいたんだよ。でもね、いつかちょっとしたケンカをしてしまって、私がつまらない意地を張りつづけたものだから、彼は私から去っていった。アン、それはね、ギルバート・ブライスの父親だよ。だからおまえも、ギルバートに対してつまらない意地を張るんじゃない。
あのマリラが・・・・・よりによってギルバートの父親と恋人同士だったなんて──。今朝ふたたび思い出して、年甲斐もなくときめいてしまった私なのでした。
でもマリラは生涯独身を貫いたし、ひるがえってギルの父親は結婚したからギルが生まれたのだろうし。マリラはマシューの葬式に参列したギルバートの姿を眺めて、そこに過去の恋人の面影をありありと見るのです。それで、葬儀が終わってグリーン・ゲイブルズに帰り、アンとふたりきりになったときに、先ほどの述懐が始まるのです。
なんだか切ないじゃない。
さらに私の切なさがつのるのは・・・これ書いちゃっていいのかな。
原作者のルーシー・モンゴメリーは、赤毛のアンの連作を書いたあと自殺してしまうのです。
この事実を踏まえて『赤毛のアン』を読み込むと、原作者が自分の人生に起こりえなかった、すべての願いをこの物語に込めているのがわかります。
実際のモンゴメリーは奨学金をもらって上の学校に行けたアンとは異なり、生まれ育った家庭の金銭的な理由で大学に行くのをあきらめています。
父親や伯父たちも、女子が教育を受けるのに否定的な人々でした。
ルーシー・モンゴメリーさん。
『赤毛のアン』はあなただけでなく、すべての女の子の願いを叶えながら、今も世界中で生き続けています。
(本日の日記は一回目の更新から内容を変更いたしました)。
明日は第七章「ヤマトタケル」のはじまり●芸術の保護者●です。
けだし、芸術というものは、創作者、保護者(プロデューサー)、享受者の三者がひとりも欠けることなく揃わないことには成り立たないものだと私は考えます。
つくづく、豊には綾一郎がいてよかったと思うのです。
鳥取物語も終盤戦に入ってきました。
タイムスリップして、綾一郎が火をつけたことのあとさきを見届けにきなんせ。
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最終更新日 2005年11月29日 06時29分16秒
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