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山梨県が舞台なので、知っている地名が出てきて面白かったです。奈良田、早川、下部・・・武田信玄の家臣、穴山梅雪(信君)の埋蔵金が今は地図から消えた山梨県の廃村にあるという。埋蔵金探しのはずが、振り込め詐欺グループも加わって山梨県早川沿いのけもの道もないような山奥へ。武田家の埋蔵金の話は聞いたことがあるけど、穴山梅雪が信玄に内緒で隠しておいた、という設定。だから、信玄が死んだ後、武田家を裏切って、家康についたのかな?なんて考えながら読了。誰にも探せない [ 大崎梢 ]
2021.01.31
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賞を取る前に作品を読んだのは初めてです。読んだ後に芥川賞候補になっていることを知り、候補になるだけでもすごいし、若い作家さんだから、これからだな、と思っていたらみごとに受賞しました。今後のご活躍を期待しています。推し燃ゆ ブログ推し、燃ゆ [ 宇佐見 りん ]
2021.01.28
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壮大で非常に重く深い内容です。初めての作家さんです。村上春樹を思い起こすような文体で、読みづらいという程ではないけれど、宗教という目に見えないものを描いているからかな、と思います。フィリピンで発見されたトランペット。「鈴木」という日本兵がが演奏し、日本人だけでなく現地人や敵兵までも魅了したというトランペットを巡って、歴史が遡っていく。キリシタン禁止令が出され、多くの殉教者をだした、戦国から江戸初期。幕末、長崎にフランス人教会が建てられ、潜伏キリシタンの存在が世界中に明らかになったが、明治になっても弾圧が続き、殉教者が出た。明治4年政府は禁止令を廃止し、信教の自由を認めた。これによって何が変わったか?「何も変わらなかった」・・・神はいつの時代も沈黙し続けてきた。文中に「公正世界仮説」という言葉がある。確かに、世界は公正で安全であって、正義が勝ち、努力は報われ、悪は罰せられる世の中であってほしい。だが、世界には宗教や思想の違いがあり、自分たちが正義で正しく、善であると信じると、他方の人たちは間違っていて悪であり、罰せられなければならない、とういうことになる。だから戦争で人を殺しても正義になってしまう。殺人は犯罪なのに。差別も分断も決して無くならない。人間は奇跡的に地球に生まれてきただけで、この星のすべてのものに生かされている。「虫は生まれて子孫を残して死んでいく」人間もそうであったらいいのにね。逃亡者 [ 中村 文則 ]
2021.01.25
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まだまだ寒いけど、春は来ている。
2021.01.18
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2019年芥川賞受賞作。初めての作家さんです。何回も芥川賞候補になっているんですね。賞を取らなかったら読んでいなかったかもしれない。図書館の特設コーナーたまたま目について、外来種の植物「セイタカアワダチソウ」が気になったからです。例えば、お正月に初詣に行く、という感じで理由はないけど毎年実家の草取りに行く、恒例行事のようなものかな。特に田舎は耕作放棄地が多くて、荒れた土地が目立ちます。外来種に侵食されないように!また、雑草と一言では語れない種類の植物が狭い土地にも生えてます。花の咲く野草は刈らずに残しておいたり。背高泡立草 [ 古川 真人 ]
2021.01.15
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ホモサピエンス以外の人類がアマゾンの奥地で見つかった、という内容です。ところが、真実は?何回もどんでん返しがあってぐいぐい読ませてくれます。ミステリーというよりSFっぽい作品です。隠蔽人類 [ 鳥飼否宇 ]
2021.01.09
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