福寿草

福寿草

2009.01.13
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カテゴリ: 雑記
冬は空の色や寒さ、気候が関係するのでしょうか。


夕べ録画しておいた城山三郎の「そうかもう君はいないのか」を
今、見終えました。
臨終の場で夫婦がふたりだけでのシーンがありました。
私達も夢でした。

しかし、現実には夫の両親、兄弟家族がいました。
寂しがりやさんの夫にお似合いの終わりでした。
モルヒネの点滴を見ながら、消えて逝く命を見守るだけでした。


その分で良しとしましょう。
でなければ、欲張り。困らせるなよ。といわれそうです。

夫にも家族がいてそこから分かれて
私とひとつの家族を作ったのですから.
いつかは、誰にも訪れる別れ。
でも、突然くるなんて誰も想像したくないでしょう。

オノヨーコさんの元気さを見て、今の私を見てがっかりします。
夫が比べるなよと言っているのが聞こえてきそうです。
自然体の私を認めてくれていたことに感謝でした。

お互いの世界を侵入しない時間をみとめ合い、
その方が長続きするよねと言っていたあの頃。

くれたのが夫でした。手際よく簡単な美味しい料理でした。

時代が変わり、息子も同じように台所に立ち、
大学卒業したばかりの妻に料理をてほどきしています。
100年に一度の世界不況はみんなに影響がきているようです。
分相応の生活なら無理がありません。

思いがあります。

父親を亡くした家庭の進学率も難しく、ついにあしなが育英会も定員の
3倍以上でたいへんなようです。娘の時は使わして頂きました。
ほとんどの学生が、ほかにも支援を受けて学業に励んでいるでしょう。

今年の20歳のはたちの人たちの望みは
  1 仕事、就職
  2 お金
  3 自分のスキルアップ
とテレビに映っていました。
恋愛、恋人が欲しいは下の方にあったそうです。

娘も同じような考えのようです。
男性なみに1から3まであてはまっています。

その中で、息子は結婚を就職して1年目に出来たのですから
何といいましょうか。恋は盲目。これからが現実でしょう。

娘の方が現実派のようです。
私達夫婦の最後をつぶさに見ていたせいか、とてもリアルです。
たとえば、背の高すぎる人は介護たいへんとかです。
もっと、いくと棺おけも特注だわねとか。恋も負けそうです。

とはいえ、それぞれに歩んでいる二人です。
子供達のことは、黙って聞くだけでいいからと言い残してくれた夫。
私は、声なき声を思い出し、きょうもよろしくねと声かけて
一日が始まります。

城山三郎の「素直な戦士たち」も、夫と語り合っていた頃も遠く
なりました。
第3の人生・・・慣れるのに時間が必要でしょう。
趣味があっても、心を動かすのがたいへんなこと。
多くの先輩のみなさんに脱帽するばかりです。
それでも私ばかりではないと
少しは見渡せるようになってきてはいます。

ゆっくりと行きたいのに
親孝行なのでしょうか。息子のもうひとつの結婚式。
今は熊さんになっていたい気分なのですが。
贅沢な悩みかもしれません。









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最終更新日  2009.01.14 00:45:43
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