花嫁が父に「お父さん泣くよ」と突然話しかけました。
父親は笑いながら「絶対ない、ない」と応えました。
バージンロードの扉が開いた瞬間に突然に小さかった頃、
命が危ないと言われて治療していた時の思いから今の瞬間に
縮約されて、よくもここまで生かされてきたと
感謝で涙のシャワーが流れてしまったそうです。
そのお話が頭にあったのでしょうか。
ラジオから、アメージンググレイスが聞こえてきました。
不覚にも涙が。いけない。いけないよ。
娘の小さいか大きいか知らないけれど
娘の結婚式を想像して
私も泣いてしまいました。まだなのに。
私も、ある父親の人と同じなのでしょうか。
笑って聞いていた私でした。
音楽は時に見つめることを知らせてくれます。
ひとつの眠りを解く力に負けてしまいました。
太陽がガラス越しに優しく射してきます。
涙も嘘のように乾いていきます。

我が家のアイドルです。
長く付き合えばほどに、感情の動きまで理解できるような
気持ちになりました。