さくっち備忘録

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2009年12月07日

相手が自分に対して「何か」してくれたら、そのお礼として

お世話になった相手に「何か」お返しする。

非常にいいことだと思う。

世の中、持ちつ持たれつ。

お世話になった相手に、礼を尽くすことは

非常に好ましいことである。

・・・

では、何故「ギブアンドテイク」という考え方を止めた方がいいのか？

あっしがやめた方が言いという『ギブアンドテイク』とは、上記の

対して何かを『してあげる』という行為は、止めた方が良いと

言うことである。

・・・

例えば、同僚が忙しくてしょうがないとき、一緒に残業して

仕事を手伝ってあげたとしよう。

この行為自体は、素晴らしい行為であると思う。

この行為自体について、あっしは否定することはない。

・・・

しかし、『手伝ってあげた』のだから、こいつに『一つ貸し』的な

考え方が念頭にあって、嫌々手伝っているのだとすれば、止めた方が良い

と言わざるを得ない。

しかし、逆の立場になったときに、その相手が、必ずしも自分を手伝って

くれるとは限らないのである。

その時にあなたが、必要以上にその相手に『貸し』を意識していたなら、

きっとその相手に対して、

「あいつは俺に借りがあるのに、何故借りを返そうとしないんだ」

そして、ただでさえ忙しいのに、精神的に不安定な状態で仕事をする

羽目になってしまう。

当然、手伝ってくれなかった同僚との関係も険悪な状態となるだろう。

あなたからすれば、『貸し』のある同僚があなたに『借り』を返さない

のだから、不義理な奴だと怒り心頭。

同僚からすれば、『頼まれもしない些細なことを手伝った位で、何だコイツ

恩着せがましいヤツだな』とあなたを悪く思うだろう。

これでは、せっかく『あなたが同僚を手伝ったという行為自体』が否定される

という悲しい状況になってしまう。

だから、『キックバック』を期待した『ギブアンドテイク』という考え方

は止めた方がよいのである。

『キックバック』を期待して嫌々手伝うくらいなら、むしろ手伝わない方が

ましであろう。

・・・

実は、あっし自身セコイ性格の人間なので、つい上記の『キックバックを期待する

人間』になりがちなのである。

しかし、『ギブアンドテイク』を必要以上に期待すると、実は自分自身の精神衛生上

非常によろしくないのである。

・・・

困っている同僚がいたら、喜んで手伝う。

そして、手伝った行為について、相手に恩を着せるようなことはせず、

きっぱりと忘れてしまう。これが理想であろう。

その結果、相手が何か自分にしてくれたら『非常にありがたい』と思う

だろうし、相手が何もしてくれなくても、特に不満に思うこともないだろう。

・・・

『相手からしてもらった恩』を忘れる不義理はもちろんダメである。

しかし『必要以上に相手に対して恩着せがましく思う』のはもっとダメ

のような気がする。

『相手からしてもらった恩』はなるべく返すように努力しても、

『相手にしてあげたこと』はなるべく忘れてしまう。

その方が精神衛生上、得策であると思うのだが、いかがだろうか。

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