フミヤ、日本での生活



フミオンマとフミオンマの両親と4人での生活が始まった。

母親は最初フミヤを日本に連れてくることに反対していたが、実際フミヤに会った瞬間に考えが変わったようでフミヤをとてもかわいがってくれた。

父親は最初フミヤを怖がっていた。なぜなら父親は大の猫嫌い。
犬といえば日本犬しか知らない父親が白くて猫ぐらいの大きさしかないフミヤを猫みたいに思ったのかもしれない。父親は比較的フミヤとは距離を置いて接していた。

2000年3月、フミオンマは再び仕事のために韓国へ戻ることになった。
フミヤを韓国に連れて行こうと思ったが、今回はソウルで仕事をすることになったので、大都会にフミヤを連れて行くのは心配だったし、それにまた日本に連れて帰る時に動物検疫を受けなければならないことを考え、泣く泣く日本に置いていくことにした。

それから約10ヶ月、フミオンマとフミヤは離れ離れに暮らした。

フミオンマはフミヤがいない韓国で毎日寂しくて寂しくて、前回韓国に行っていた時は家にほとんど電話をしなかったのに、フミヤの安否が聞きたくて週に2~3回は電話するようになっていた。

母親とフミヤは大丈夫だったが、父親がどうかと思って心配していたがフミオンマがいないうちにフミヤと父親の絆が深まっていた。

フミヤが父親に気に入られた理由は。。。
父親が帰宅すると誰も玄関まで迎えに来ないのに、フミヤだけが玄関で待ち伏せし、父親が家に入るとフミヤは体全部で帰ってきた喜びを表現していたことだった。
父親は帰宅するとしばらくフミヤと自分の部屋にこもっていたそうだ。そして食事が終わってからもフミヤを自分の部屋に連れて行き二人の時間を過ごしていたそうだ。

フミヤは最初日本語をあまり理解していなかった。
フミオンマが日本語で話すよりも韓国語のほうが話をよく聞いてくれていた。しかしフミヤはフミオンマの両親と過ごした10ヶ月の間に日本語を完全にマスターしていた。

2001年1月家庭の事情でフミオンマが日本に戻ってから2003年2月にナンピョンと一緒に住み始めるまでフミオンマの実家での4人生活は続いた。

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