悲劇1<ハスキー>


その日は日が暮れてから散歩に行くことになったが、いつもと同じ散歩コースに行くことにした。

家を出て最初のT字路。。。
左を見ると遠くの方に人が歩いている姿が暗闇にうっすらと見えた。
フミオンマとフミヤは右へ曲がり、いつも行く公園へ向かった。

公園に入ってすぐぐらいにフミオンマが異変に気が付いた。
後ろからタッタッタッ…と足音が近づいてくる。。。
「何?」
と思って振り返ると、フミオンマの真後ろに大きいハスキー犬が口を開け、
舌を出して「ハーハー」言っていた。

フミオンマはあまりにもびっくりして腰を抜かしてしまった。
フミヤはその状況に気が付いていないようだったが、
すぐにフミヤを抱きかかえ、フミヤがハスキーに食べられないように(?)
体を丸めてフミヤを守っていた。

すると。。。
そのハスキーの飼い主のおじいさんらしき人の声が。。。
「すみません」
と一言謝り、ハスキーを連れて暗闇に消えていった。

それからしばらくフミオンマは腰が抜けたままで立ち上がることができず、
あまりの恐怖で涙が出てきた。
「フミヤ~、怖かったね~」
とフミオンマがフミヤに話しかけてもフミヤは
「何が~?」
と言いたげにボ~ッとしていた。

フミヤはこの状況がわからなかったみたいなので、フミヤのトラウマではないが、
フミオンマにとってはすごく怖い出来事だったのでちょっと書いてみた^^

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