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Jul 28, 2005
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カテゴリ:  音楽雑記
ムジカノーヴァ8月号に「原典版のじょうずな使い方」なる特集があり、それを興味深く読んでみた。毎度毎度、楽譜を買うにあたって、何の版を買おうか悩む私であるが、この特集を読んでみて、どの曲を弾くにしても一度は原典版をみておきたい気分になってきた。(むむむ、影響されやすい人間なのだ)

原典版を話題として取り上げる際、最も登場しやすいのがバッハ。ご存じの通り、バッハの作品の原典版をみると強弱や表現記号、テンポ指定などは一切書かれておらず、これをいきなり弾けといわれても、ピアノの先生のもとできちんとした指導を受けながらでないと、なかなか難しい。一方、校訂板には校訂者の様々な解釈でテンポや表現などが付加されているため、これを弾いてみれば、それなりな形の演奏となる。

しかし、誌面でも述べられていたように、下手をすれば作曲者のオリジナルの形を知らないまま、その校訂板が全て、と思いこんでしまう羽目にならないか(まぁプロの演奏家や専門家レベルになればそんなことは決して無いだろうが)。学生時代の頃、私にとってのバッハはその頃使用していた春秋社版の井口基成氏の解釈が全てだと思いこんでしまっていた。まさか、元となるバッハの譜面があれほどシンプルなものとは、恥ずかしながらずっと知らぬまま、長い時を経てしまっていたのだ。(まさしく赤面モノである)

やはり、原点(って決してシャレではないが)に立ち戻る意味も含め、原典版を観た上で、更に校訂板を観てみると、「あぁ、この校訂者は、この部分をこのように解釈して、曲に変化をつけたがっているのか」等といったことが更に見えてきて、勉強にもなりそうだ。また、校訂者の癖を知れば、自分との相性を照らし合わせて校訂版を選ぶこともできるようになるかもしれない。


しかし、原典版だって自筆譜をそのまま楽譜にしている訳ではない。中には何を書いているのか判読困難なような自筆稿から楽譜を起こす羽目にもなり、更に作曲家自身の記載ミスの修正(逆に意図的にしている場合もあり、判断がこれまた大変そうだ)などを加えながら楽譜にしなければならない。自筆稿がなく、写筆稿だったりすれば、写し間違いなんていう事態もあったりするのだから、そうした判断を含め、原典版作成は容易なことではないらしい。

ということは、原典版を作成する会社によっても、細かな差が生じることも当然あり得るのではないか。実は今回、この誌面の譜例をみて初めて知ったことなのだが、シューマンの「蝶々」(パピヨン)の第11曲(9小節の4拍目)、ヘンレ版ではアクセント指示、対してウィーン原典版ではディミヌエンドになっているのだ。誌面には譜例にて自筆譜も掲載されており、該当箇所をみると、実にどちらとも解釈できそうな記号が書かれている(個人的には、アクセントにみえるのだが)。

(ちなみに私が所有する春秋社版、全音版いずれも該当箇所はディミヌエンド記載であった)


あぁ、楽譜って本当に奥深い。しかし、1つの曲を弾くにしても、様々な版の楽譜を観ることは決して無駄なことではなく、また、それらを観たうえで自分なりの解釈を見つけていくのもまたピアノの醍醐味なのかもしれない。

そんなことを思ってしまった今日このごろである。




◆ ◆ ◆ ◆ ◆



もし園田氏校訂版の譜面をお持ちの方がいたら、使用心地(?)を是非教えて貰えると嬉しい。




本日のピアノ練習メモ
●ブラームス51練習曲 #07~#10
#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。
#08:アルペジオ練習。
#09:各指を広げる運動
#10:5指押さえながら他指の均一運動。

●クラーマー=ビューロー60練習曲 #15,#16
#15:1-2指及び5-4指トリル練習。本日でとりあえずおしまい。
#16:3-4-5指トリル練習。本日から開始。どことなくバッハ的な雰囲気が漂い、丁寧に練習したくなる曲だ。まずは譜読み段階。後半右左手交差部分で戸惑い気味。ゆっくりゆっくり弾いて慣れよう。

●バッハシンフォニア #01~#08
#01~07:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。
#08:弾きこみ段階。ここ数日様子をみて安定して弾けるようになったら次へ。

●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調」K.457
1楽章:弾きこみ段階。まとめ状態。
2楽章:弾きこみ段階。こちらもようやくまとめ状態。
3楽章:弾きこみ段階。曲に慣れてくると逆に凡ミスが増えるのは何故?もっと緊張感をもって弾いて。

●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#04
04インテルメッツォ:若干のミスはあるがそろそろまとまってきたか。あとは弾きこんでいこう。


本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)
●バッハインヴェンション #01~08


本日の試し弾き
●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5
ゆっくりテンポで冒頭~中間部のアルペジオ部分まで弾き進む。やはりオクターブ進行で音はずし気味。もっとオクターブの基本練習が必要ではないかと考える。






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Last updated  Aug 1, 2005 10:32:50 AM
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