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白鵬翔 06年NEWS14
スポーツ報知 5月1日
<抜粋>
白鵬旧友の激励に笑顔
夏場所(7日初日・両国国技館)で初優勝を狙う新大関・白鵬(21)=宮城野=が30日、モンゴル相撲横綱のウッスフバヤルさん(32)から激励を受けた。この日、都内の友綱部屋で始まった立浪・伊勢ケ浜連合のけいこに参加。モンゴル相撲の関脇、大関とともに訪問した母国の有名人の前で19勝4敗だった。198センチ、140キロのウッスフバヤルさんは白鵬の父、ムンフバトさんの弟子。「彼は子供のころから賢かった。短い時間でこんなに大きくなるなんてね。今場所優勝してすぐに横綱になると信じています」と賛辞を贈った。白鵬は「まだ左足首が痛い」とけいこ内容に満足していなかったが、熊ケ谷親方は「4月初旬に比べれば月とスッポン」と回復を喜んでいた。
サンスポ 5月1日
<抜粋>
けいこ総見で問われる協会側の姿勢
ふがいない大関陣のけいこに「情けない。プライドがないのか」と、北の湖理事長(元横綱)が怒ったという。先月29日、両国国技館で行われた横綱審議委員会けいこ総見。新大関の白鵬ら5大関が1人10番前後の緩慢なけいこでお茶を濁したからだ。新三役の安馬や平幕の元気なけいこの後だけに、堪忍袋の緒が切れたようだ。お目当ての新大関が期待に応え、けいこを引っ張らなければならないのにたった10番で終わりとは本当に情けない。番付発表の翌25日、白鵬は挨拶まわりでけいこを休んだ。本来病気、けがでない限り、けいこを休むのはご法度のはずである。若いのに、こんな公私混同をしていては先が思いやられる。横審の内館牧子委員は「大関のけいこで会場の雰囲気が沈んだ。(人気回復へ)ここが正念場なのに、つまらないと思われると、見に来てくださる人がいなくなる」と話した。初日まで1週間。無料でファンに公開し、上位陣のいい仕上がりぶりを見せて、本場所にも足を運んでもらうのが狙いなのに期待はずれで、逆効果になりはしないか。しかも、そんなひどい内容でも理事長が苦言を呈しただけで終わり。「では、どうするんだ」という反省がまったくないのは寂しい限りだ。プロ野球なら負けが続けば監督、コーチ陣が集まって徹底的にミーティングする。相撲も、土俵の責任者である審判部が音頭をとり、指導者である師匠を集め、緊急師匠会でも開いて善後策を協議するくらいの姿勢がほしい。反省がないところに進歩はない、という。けいこしない方も悪いが、言うだけ、見るだけで、力士たちには何も伝わらないのでは、協会側も怠慢といわれても仕方ない。
デイリースポーツ 5月1日
<抜粋>
白鵬動き一変!白星重ねる
「大相撲夏場所」(7日・両国国技館)、新大関白鵬が4月30日、都内の友綱部屋で行われた連合げいこに参加し、大関魁皇、春日王らと23番の三番げいこをこなした。前日の横綱審議委員会による総見から動きが一変し、立ち合い素早く左前まわしを取る自分の相撲で18番勝った。2日前に新小結安馬とのけいこで左足首の古傷を再度痛めた白鵬は「前へ出るのが怖い。後ろに下がるのはもっと怖い」と不安ものぞかせたが、熊ケ谷親方(元前頭竹葉山)は「息切れしないし、立ち合いも速くなった。まわしを引きつけて走っていけるようになれば本物」と、順調な仕上がりに笑顔を見せた。この日はけいこを見学したモンゴル相撲の横綱ウスフバヤルさん(32)と大関ムンクエルデンさん(42)から「すぐに横綱になれる」と激励も受け「足が心配だけど体は動くようになった」。初Vへ向け、エンジンがかかってきた。
スポニチ 5月1日
<抜粋>
白鵬一変 調子急上昇
新大関白鵬は1日、前日に続いて友綱部屋で行われた立浪・伊勢ケ浜連合のけいこに参加。新小結の安馬には押しても組んでも問題にせず3戦3勝、全体でも13勝2敗と順調に仕上がってきた。15番では物足りなかったのか、最後のぶつかりでは胸を出した春日王を押し倒してしまうなど力があり余っていた。横綱審議委員会によるけいこ総見(4月29日)とは見違えるような動きに「本当に集中してやった。だいぶ調子が上がってきたね」と笑みを浮かべた。
スポーツ報知 5月2日
<抜粋>
白鵬は復調気配
モンゴルへの一時帰国などで調整が遅れていた新大関・白鵬(21)=宮城野=が復調だ。1日、都内の友綱部屋で行われた立浪・伊勢ケ浜連合のけいこに参加して13勝2敗。立ち上がりは朝赤龍に2番突き落とされたが、高見盛、安馬、旭天鵬には全勝だった。前日は来日中のモンゴル相撲の猛者3人を連れて川崎・木更津間のアクアラインをドライブ。海のない国から来ただけに海底トンネルには「皆びっくりしてたけどオレも面白かった」。
日刊スポーツ 5月2日
<抜粋>
白鵬がモンゴル相撲の横綱に貫録勝ち
大相撲の新大関白鵬(21)が、東京・墨田区の宮城野部屋でモンゴル相撲の横綱・大関ら4人の力士と申し合いを行った。198センチ、140キロの横綱ウスフバヤルさん(33)とは4勝1敗。「(白鵬は)石、岩みたいですね」と言わせた。白鵬は「大関の意地を見せなくちゃいけなかったから」とうれしそうに笑った。夏場所(7日初日、両国国技館)に向けて、いい気分転換になったようだ。
スポニチ 5月2日
<抜粋>
モンゴル相撲横綱らが白鵬らと対戦
旭鷲山が招待したモンゴル相撲の現役の横綱、大関ら4人が2日、東京都墨田区の宮城野部屋でまわしを締め、新大関の白鵬らとのけいこを体験した。横綱のウスフバヤル(32)は1メートル98、140キロ。幕下以下の力士を軽く退けると、日本で活躍中のモンゴル勢と対戦した。新小結の安馬とは1勝2敗。白鵬には両上手を引いて寄り切る強さも見せたが、慣れない立ち合いの当たりで押し出されるなど1勝4敗。最後のまた割りはうまくできずに苦笑いした。ウスフバヤルは「白鵬は岩のように強い」と脱帽。新大関は「大相撲の厳しさを見せたかった」と上機嫌だった。
毎日新聞 5月2日
<抜粋>
白鵬とモンゴル相撲の横綱が「異種格闘技対決」
大相撲の新大関白鵬と、モンゴル相撲の横綱ウスフバヤルさん(32)が、土俵上で一戦交えた。モンゴル出身力士の先駆者で幕内の旭鷲山が招き、白鵬が所属する東京都墨田区の宮城野部屋を訪れて「異種格闘技対決」が実現した。ウスフバヤルさんはナーダムと呼ばれる毎年夏の全国相撲大会で過去5回優勝。横綱だった白鵬の父ムンフバトさんの指導も受けた。この日は大相撲の流儀に従ってまわし姿。組み合って始めるモンゴル相撲と違い、体をぶつけ合った。結果は白鵬の圧勝で、吹っ飛ばされたり、はたかれたりする場面も。しかしウスフバヤルさんは終始笑顔。60キロそこそこだった白鵬の少年時代を知るウスフバヤルさんは「細身だったあの子が、石のようになっていた」。【飯山太郎】
読売新聞 5月2日
<抜粋>
モンゴル相撲の横綱が朝げいこ…白鵬を寄り切る
モンゴル相撲の「アバルガ(横綱)」ら強豪4力士が2日、大相撲の宮城野部屋で本場所用のまわしを締め、同郷の関取らと朝げいこを初体験した。1メートル98、140キロのアバルガ、ウスフバヤルさん(32)は、幕下力士を怪力で寄せつけず、招待主の旭鷲山も軽々とつり出した。アバルガを父に持つ新大関白鵬も両上手を引かれて寄り切られ、「早い相撲じゃないと勝てないね」と苦笑いした。ウスフバヤルさんはかつて、母国から日本行きを引き留められた経緯を持つ。相撲部屋の生活を堪能し、「勉強になる。雰囲気もよかった」と夏場所観戦を楽しみにしている。
産経新聞 5月3日
<抜粋>
日本式に力不発… モンゴル相撲横綱ら宮城野部屋を訪問
モンゴル相撲の大横綱らが二日、東京都墨田区の宮城野部屋を訪れ、朝げいこに参加した。新大関白鵬や新小結安馬らモンゴル出身力士と申し合いも行ったが、慣れない日本式の相撲に戸惑いは隠せず、本来の力は発揮できなかったようだ。けいこに参加したのは、年一回開かれるモンゴル相撲の全国大会・ナーダムを三度制した大横綱ウスフバヤルさん(32)ら四人。一九八センチ、一四〇キロのウスフバヤルさんは六度のナーダム優勝を誇る白鵬の父、ムンフバトさんの弟子で、国外流出を損失と考える母国から大相撲挑戦を禁じられたという英雄だ。モンゴル相撲は組み合ってからの技の掛け合いに特徴があり、日本式の激しい立ち合いはない。まわしを取ると持ち前のパワーと多彩な技を見せつけたウスフバヤルさんだったが、最後まで立ち遅れを矯正できず、対白鵬戦は一勝四敗と圧倒されてしまった。それでも気持ちのいい汗を流したようで「相撲とモンゴル相撲の精神は一緒だが、全く違う動きがあって勉強になった」とにっこり。「昔は遊びでよく取った」と約十年ぶりに取る白鵬との相撲を楽しみ「横綱になってもらいたいね」とエールを送った。日本相撲協会は来夏をめどに初のモンゴル巡業を計画中。ウスフバヤルさんがモンゴル相撲で白鵬に雪辱する機会がやってくるかもしれない。
サンスポ 5月3日
<抜粋>
「岩のように強い!」白鵬が母国の“横綱”圧倒!
夏場所だより(7日初日、東京・両国国技館)新大関白鵬(21)が2日、東京・墨田区の宮城野部屋で、来日中のモンゴル相撲(ボフ)の2横綱、大関、関脇に胸を出した。モンゴル相撲の全国大会(ナーダム)で5連覇を含む6度の優勝を誇る、白鵬の父ムンフバトさん(64)のまな弟子で、これまでナーダムを3度制覇した現役横綱ウスフバヤルさん(32)らと14番を取り、12勝2敗。母国の“横綱”を圧倒し、気分よく夏場所へ向かう。
母国の英雄たちを子供扱いにしてみせた。白鵬が慣れないまわし姿で挑んできたウスフバヤルさんら4人と、楽しむようにけいこを続け、「四つになると強いけど、大相撲の厳しさを見せたかったよ」と上機嫌の笑顔をみせた。ウスフバヤルさんらはモンゴル出身の旭鷲山が招待して、来日。先月30日に行われた立浪・伊勢ケ浜連合の連合げいこを見学し、白鵬とのけいこを申し出て、この日の夢対決が実現した。身長1メートル98、140キロのウスフバヤルさんは、幕下以下の力士を軽く退け、底力を発揮。日本で活躍中のモンゴル勢と対戦では、新小結安馬に1勝2敗。白鵬には、モンゴル相撲にはない立ち合いの当たりで押し出されるなど、1勝4敗。抵抗できなかった。白鵬とウスフバヤルさんは約10年前、遊びでモンゴル相撲を取ったことがあるが、そのときは実力差がありすぎ、白鵬が簡単に負けたが、土俵では立場が逆転。モンゴル相撲の現役横綱も「白鵬は岩のように強い」と脱帽だ。“横綱”を圧倒した新大関。夏場所でもこんな雄姿が見られる?!
スポーツ報知 5月3日
<抜粋>
白鵬、モンゴル横綱と申し合い…7日夏場所初日
新大関・白鵬(21)=宮城野=は2日、都内の宮城野部屋でモンゴル相撲の現役横綱、ウッスフバヤル(32)ら来日中の猛者4人と異例の申し合い。モンゴル相撲には立ち合いがないだけに、一気の押し相撲を仕掛ければ圧勝だったが、四つに組むとほぼ互角の攻防。ウッスフバヤルが外四つで寄り切る一番もあったが、白鵬が4勝1敗で面目を保った。198センチ、140キロのウッスフバヤルは白鵬の父、ムンフバトさん(64)の弟子。15年前にはモンゴル関取のパイオニア、旭鷲山(33)とともに角界入りを持ちかけられたが「モンゴル相撲を支える逸材」と見られ、許されなかったという。11歳の白鵬にけいこをつけて以来10年ぶりに胸を合わせた“横綱”は「岩に当たってるみたいだったね」と成長を喜んだ。両者は夏場所(7日初日・両国国技館)、7月のナーダム(民族祭典)でそれぞれ優勝することを誓い合った。
スポニチ 5月3日
<抜粋>
モンゴル横綱と“夢対決”実現
大相撲VSモンゴル相撲の“夢対決”が実現した。2日、旭鷲山の招いたモンゴル相撲の現役横綱2人と大関、関脇の計4人が東京都墨田区の宮城野部屋でまわしを締めて合同稽古を行った。幕下以下の力士をバッタバッタとなぎ倒し、モンゴル人関取にもまわしを取れば強さを発揮。1メートル98、140キロの横綱ウスフバヤルさん(32)は新小結・安馬に1勝2敗、新大関・白鵬には1勝4敗。モンゴルにはない立ち合いの当たりに苦労していたが、力士たちをタジタジとさせるほどの強さだった。しこなどの基本動作にも挑戦し、また割りでは悲鳴を上げた。白鵬は「まわしが切れないし、組んだら平幕以上の力があるよ。大相撲の意地を見せないといけないと思った」と語った。白鵬の父の弟子であるウスフバヤルさんは「白鵬は力がついて岩にぶつかっているみたいだった」と夏場所(7日初日、両国国技館)での初優勝を期待していた。
サンスポ 5月3日
<抜粋>
「岩のように強い!」白鵬が母国の“横綱”圧倒!
夏場所だより(7日初日、東京・両国国技館)新大関白鵬(21)が2日、東京・墨田区の宮城野部屋で、来日中のモンゴル相撲(ボフ)の2横綱、大関、関脇に胸を出した。モンゴル相撲の全国大会(ナーダム)で5連覇を含む6度の優勝を誇る、白鵬の父ムンフバトさん(64)のまな弟子で、これまでナーダムを3度制覇した現役横綱ウスフバヤルさん(32)らと14番を取り、12勝2敗。母国の“横綱”を圧倒し、気分よく夏場所へ向かう。母国の英雄たちを子供扱いにしてみせた。白鵬が慣れないまわし姿で挑んできたウスフバヤルさんら4人と、楽しむようにけいこを続け、「四つになると強いけど、大相撲の厳しさを見せたかったよ」と上機嫌の笑顔をみせた。ウスフバヤルさんらはモンゴル出身の旭鷲山が招待して、来日。先月30日に行われた立浪・伊勢ケ浜連合の連合げいこを見学し、白鵬とのけいこを申し出て、この日の夢対決が実現した。身長1メートル98、140キロのウスフバヤルさんは、幕下以下の力士を軽く退け、底力を発揮。日本で活躍中のモンゴル勢と対戦では、新小結安馬に1勝2敗。白鵬には、モンゴル相撲にはない立ち合いの当たりで押し出されるなど、1勝4敗。抵抗できなかった。白鵬とウスフバヤルさんは約10年前、遊びでモンゴル相撲を取ったことがあるが、そのときは実力差がありすぎ、白鵬が簡単に負けたが、土俵では立場が逆転。モンゴル相撲の現役横綱も「白鵬は岩のように強い」と脱帽だ。“横綱”を圧倒した新大関。夏場所でもこんな雄姿が見られる?!
日刊スポーツ 5月3日
<抜粋>
白鵬がモンゴル横綱圧倒「岩みたい」
大相撲の新大関白鵬(21=宮城野)が、東京・墨田区の宮城野部屋でモンゴル相撲の横綱・大関ら4人の力士と申し合いを行った。特に現役最強横綱で、白鵬の父の弟子だったウスフバヤルさん(33)とは力が入った。198センチ、140キロの相手を、四つに組んでから相撲を取るモンゴル式で圧倒し、4勝1敗。相手に「(白鵬は)石、岩みたいですね」と言わせた。白鵬は「モンゴルのことわざに『人が集まって雨が降ると運がいい』というのがあるんだ」と笑った。いい気分転換となり、夏場所(7日初日、両国国技館)での初Vまで予感したようだ。
日刊スポーツ 5月3日
<抜粋>
白鵬は順調な仕上がり/大相撲
新大関の白鵬(21=宮城野)は3日、東京・墨田区の大島部屋で、旭天鵬らと13番の申し合いで調整した。この日も前日に引き続きモンゴル相撲の現役横綱のウスフバヤルさん(33)らに胸を出す場面もあった。4月24日の番付発表前後は大関昇進に伴う行事が続き、調整不足を露呈していたが、この日は左足の踏み込みが鋭く、左まわしを取り一気に寄り切る取り口が光った。「どうかな」と、けいこを終えた白鵬は控えめな口調に終始したが表情は明るく、目の前に迫った夏場所へ向け、順調な仕上がりを印象づけた。
日刊スポーツ 5月4日
<抜粋>
白鵬に鋭さ戻る、出げいこ13番
新大関の白鵬(21=宮城野)が3日、東京・墨田区の大島部屋に出げいこし、小結旭天鵬らと13番の申し合いで調整した。仕上がりの遅れが心配されたが、踏み込みも鋭く、左上手を取り一気に寄る取り口が光った。この日もモンゴル相撲の現役横綱ウスフバヤルさんらに胸を出した。ウスフバヤルさんらを招いた旭鷲山は「みんな白鵬を励ますのが来日の目的」と説明。一行ら約20人は初日を両国国技館で観戦する予定。心強い仲間の支援に、白鵬も「励ましてもらえてうれしい。頑張らないといけないね」と、モンゴル相撲の猛者たちに感謝していた。
毎日新聞 5月日
<抜粋>
新風:06年大相撲夏場所/上 白鵬 相撲勘取り戻せるか
大相撲夏場所は7日に初日を迎える。横綱・朝青龍を脅かすまでに力をつけてきたモンゴル出身の新大関・白鵬、関取70人中最軽量ながら新小結に上がってきた同じくモンゴル出身の安馬、そして十両全勝優勝で、エストニア出身として初入幕を果たした把瑠都(ばると)。幕内史上最多を更新する13人の外国出身力士のなかから、注目の3人を追った。「あー」「うーん」。連日、多い日になると40番近いけいこをこなすが、表情は今ひとつさえない。「だんだん良くなってきているけど……」。「必勝の立ち合い」の型が、けいこでまだできていない。立ち合い、左で大きく踏み込み、相手の前みつをがっちり引く型。2場所連続13勝で、大関の座を射止める原動力になった、あの攻めだ。場所前は、動きの速い安馬(安治川部屋)と三番げいこを繰り返した。しかし左前みつを取る前に、安馬の強い当たりに押され、いいように動かれてしまう。見かねた安馬の師匠、安治川親方(元横綱・旭富士)から「2歩目の右足が出ていない」と指摘を受けたほど。「けいこ不足ですよ」。初土俵から指導している熊ケ谷親方(元前頭・竹葉山)は言う。後援会の祝賀会に加え、先月中旬にはモンゴルに帰国し大統領から祝福を受けるなど、新「看板」は引っ張りだこ。本格的なけいこに入るはずの番付発表(24日)後も、プロ野球の始球式に呼ばれた。本番まで残りわずか。“突貫工事”で仕上げなければならない。熊ケ谷親方は「先場所は横綱のところに出げいこに行ったけど、今場所はそれどころじゃない」と心配する。新大関。周囲の見る目も変わり、調整も難しい。「(体作りのための)昼寝どころか、自室で一息つく暇もなかった」と振り返った琴欧州は新大関の初場所、10勝どまり。それを目の当たりにしているせいか、白鵬は「目標は勝ち越し」と慎重な口ぶりだ。貴乃花、大鵬、北の湖に次ぐ史上4位の若さで大関昇進した21歳。けいこ熱心で、基本のしこ、テッポウ、すり足で汗をしたたらせる。性格も素直で、潜在能力は計り知れない、と評価は高い。「若いから(疲労の)回復も早いし、序盤で勢いに乗れば」と熊ケ谷親方。限られた時間で相撲勘を戻せるかがカギだ。【飯山太郎】
スポニチ 5月4日
<抜粋>
稀勢の里「白鵬関にリベンジを」
大相撲夏場所(7日初日、両国国技館)で自己最高位の前頭筆頭となった稀勢の里(19=鳴戸部屋)が3日、新大関との対戦に並々ならぬ意欲を見せた。兄弟子・若の里と15番に及ぶ熱のこもった三番稽古を終え、場所に向けて「白鵬関との取組が楽しみですね」と意気込みを語った。ともに幕下だった03年秋場所で初対戦。そのときは取り直しの末に黒星を喫した。「勝った方は覚えてないかもしれないけど負けた方は覚えている」。三役もうかがう幕内最年少の“日本の一番星”はメラメラと雪辱への闘志を燃やした。
中日スポーツ 5月5日
<抜粋>
白鵬、新大関の重圧
新大関白鵬(21)=宮城野部屋=が4日、出羽海部屋(東京都墨田区)へ出げいこをし、場所前のけいこを打ち上げた。白鵬は「いろんな人とけいこできてよかった」と笑顔を見せた。この日は普天王、栃乃洋、十文字ら関取衆が8人そろった。19番。最後は土俵を独占し、調整遅れを少しでも取り返そうと必死だった。最初は大島部屋へ向かったが、既に午前8時半にけいこが終了しており、そこから車で3分の出羽海部屋に切り替えた。9時15分に着いて、早速、しこ、てっぽう、すり足で汗をかいた。来日中のモンゴル相撲の現役横綱ウスフバヤルさんらが見守る中、土俵に上がった。鋭く左上手を取り、一気に寄ったり、投げたり、優勝決定戦に出た春場所の切れの良い取り口をほうふつさせる場面も。入門時から指導してきた熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)は「もうちょっとだな。メチャメチャ悪くないが、先場所と比べて70%ぐらい。初日が問題。いい相撲が取れれば、いい流れになる」とまな弟子に期待をかける。7日が初日。白鵬は「あと5日間ほしい。先場所の調子にはもう少し時間が…」と本音を漏らした。5日は取組編成会議が開かれ、初日と2日目の対戦相手が決まる。「いつもの場所と違ってプレッシャーがある。やってみないと分からない」。普段はものおじしない白鵬だが、新大関場所は、いささか緊張気味だ。 (近藤昭和)
スポーツナビ 5月5日
<抜粋>
新大関・白鵬が横綱昇進への道を築くか!? 大相撲五月場所
大相撲五月場所が7日から21日まで東京・両国国技館で行われる。先場所、16度目の優勝を果たした横綱・朝青龍の後を追う若手力士らの台頭が光る角界だが、中でも新大関・白鵬(写真)の勢いに注目が集まる。昨年の三月場所、貴花田(のちの貴乃花)に次ぎ昭和以降2位の若さとなる19歳11か月で新関脇となった白鵬。七月場所では左足首を痛め途中休場に見舞われたが、ことしの一月場所で朝青龍を小手投げで破るなど13勝2敗で名を挙げた。 さらに大関昇進がかかった先場所でも、11日目まで土付かずと怒涛(どとう)の勢いを見せた。故郷モンゴルの先輩である朝青龍との優勝決定戦では敗れたものの、最終的に13勝と堂々の成績を収め、大関の地位に上り詰めた。一人横綱として15場所目を迎える朝青龍が、横綱になってから本場所で連敗を喫したのは魁皇、栃東、白鵬だけ。まだ21歳の若さと勢いを持った白鵬が、この五月場所をきっかけに一気に横綱へ駆け上がることができるか。
サンスポ 5月6日
<抜粋>
白鵬は若の里と対戦
白鵬は初日に対戦成績で2勝6敗と分が悪い若の里と対戦。この日はけいこを休んで完全休養に充てたが、モンゴル帰国を経て先月27日に本格的なけいこを再開し、今月2、3日には来日中のモンゴル相撲(ボフ)の横綱ウスフバヤルさんをけいこで圧倒するなど好調を維持している。夏場所2、3、9、10日目の国技館来場者全員に白鵬をモデルにしたクリアファイルが無料で配られる。場所の顔となった新大関は「今場所は逃さないようにしたい」と初の幕内優勝を狙う。
スポニチ 5月6日
<抜粋>
≪白鵬も初日に難敵・若の里≫新大関の白鵬は初日に難敵・若の里との対戦が決まった。最近は2連勝しているが、通算成績は2勝6敗と大きく負け越している。この日は稽古が休みでゆっくり体を休めた白鵬は「若の里関の可能性もあるな」と話していただけに想定の範囲内。若の里は昨年秋場所の白鵬戦でケガをして、ようやく復調してきた。雪辱を期す実力者を、初Vを狙う新大関が迎え撃つ。
スポニチ 5月6日
<抜粋>
白鵬 仕上がり急ピッチ
大相撲夏場所は7日、東京・両国国技館で初日を迎える。2場所続けて綱とりに挑む大関栃東とともに、新大関として登場する21歳の白鵬に注目が集まる。白鵬は4月中旬から故郷モンゴルに帰国するなど調整が遅れていたが、場所直前になって急ピッチで仕上がってきた。6日は宮城野部屋で旭鷲山やモンゴル相撲の現役横綱、ウスフバヤルと16番。「前に寄れるようになってきた」と笑顔で手応えを口にした。初日は対戦成績で2勝6敗と分が悪い若の里と対戦する。この日午前には土俵の安泰を祈願して、土俵祭りが行われた
日刊スポーツ 5月6日
<抜粋>
白鵬が初日を前に「やっと間に合った」
新大関白鵬(21=宮城野)がモンゴル流でけいこを打ち上げた。大相撲夏場所初日(東京・両国国技館)を翌日に控えた6日、出げいこに来た旭鷲山やモンゴル相撲の横綱ウスフバヤルらと16番の申し合い。全勝で最終調整を締めくくった。番付発表直後は古傷の左足首を痛めていたが「立ち合いから踏み込めるようになった。やっと間に合った感じ」と表情も明るい。初日は若の里と対戦する。
読売新聞 5月6日
<抜粋>
初優勝狙う新大関・白鵬、重圧克服が課題
大相撲夏場所は7日、両国国技館で初日を迎える。1横綱5大関の中でも総合力では依然、朝青龍が頭一つ抜け出ているが、新大関の白鵬や横綱昇進を目指す栃東にもチャンスはある。白鵬は大関昇進後にモンゴルへ凱旋帰国したほか、行事にも引っ張りだこでやや調整が遅れ気味だった。先月の番付発表直後は動きにも切れを欠き、意欲が空転。上体だけで突っ込んで足が前に出ないなどチグハグさが目立った。白鵬も「もう少し時間が欲しい」とこぼしていたが、直前になって調子は上向きだ。宮城野部屋の熊ヶ谷親方(元幕内竹葉山)は「まだ100%ではないけれど、場所に入れば良くなると思う」と期待する。後は、重圧をどう乗り越えるか。「やってみなければわからない」という新大関の不安も、初日の若の里戦、2日目の朝赤龍戦を乗り切れば、手応えに変わっていくだろう。2連勝中の横綱との直接対決まで無傷なら、初優勝の期待が膨らむ。栃東は、中日までに2敗した春場所の失敗を繰り返さないこと。大関自身も「最初の5日間は、いつもバタバタしてしまう。我慢して慎重に取りたい。それが後につながると思う」。朝青龍とは、10勝10敗で互角の勝負を演じている。悲願をかなえるため、取りこぼしは許されない。
スポーツ報知 5月6日
<抜粋>
新大関白鵬、夏場所に手応え上々
大相撲夏場所は7日、東京・両国国技館で初日を迎える。2場所続けて綱とりに挑む大関栃東とともに、新大関として登場する21歳の白鵬に注目が集まる。白鵬は4月中旬から故郷モンゴルに帰国するなど調整が遅れていたが、場所直前になって急ピッチで仕上がってきた。6日は宮城野部屋で旭鷲山やモンゴル相撲の現役横綱、ウスフバヤルと16番。「前に寄れるようになってきた」と笑顔で手応えを口にした。初日は対戦成績で2勝6敗と分が悪い若の里と対戦する。この日午前には土俵の安泰を祈願して、土俵祭りが行われた
中日スポーツ 5月7日
<抜粋>
白鵬、“横綱”に負けなし
新大関白鵬(21)=宮城野部屋=が夏場所初日を翌日に控えた6日、同部屋を訪れた来日中のモンゴル相撲の現役横綱を相手に申し合いを行った。既に場所前のけいこを打ち上げていたが、大相撲とモンゴル相撲の“異種格闘技戦”で、多忙によるけいこ不足を補って場所に間に合わせた。モンゴル語でゲキが飛ぶ。宮城野部屋の空気が熱くなったのは、白鵬がモンゴル相撲の現役横綱ウスフバヤル(32)と対戦した時だった。元プロレスラー前田日明のような風ぼう、身長約2メートルで均整の取れた体つきは格闘家のオーラが漂う。全国大会を3度制した実力者が青のまわしを着けて挑んできたが、白鵬は7番取って負けなし。2日に同部屋で申し合いを行った時も12勝2敗だったが、“返り討ち”にした。「やっと間に合ったという感じです。だいぶ前に出られるようになった」。白鵬の充実の表情がけいこの中身の濃さを表していた。モンゴル相撲に立ち合いはないが、組むと強いウスフバヤルをがっぷり四つから圧倒した。旭鷲山や龍皇(幕下)にも胸を貸し、計16の番数をこなした。けいこ不足が心配されたが、育ての親の熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)は「こういう相撲を取れれば大丈夫だよ。今は80点くらい」と及第点を与えた。初日に当たる若の里には、2勝6敗と合口が良くないが「先場所で勝っているから、意識はないよ」。白鵬に苦手意識はない。モンゴル相撲との“異種格闘技戦”でつかんだ復調気配。自信を持って土俵に上がる。 (中谷秀樹)
スポーツ報知 5月7日
<抜粋>
白鵬初Vへ気合 前日異例ぶつかり稽古
大相撲夏場所は7日、東京・両国国技館で初日を迎える。新大関・白鵬(21)=宮城野=は6日、都内の宮城野部屋で幕内・旭鷲山(大島)やモンゴル相撲横綱で来日中のウッスフバヤルと、けいこ。初日前日まで関取の出げいこを受け入れるのは異例で、初優勝への強い意欲を示した。この日は土俵祭後、初場所優勝の大関・栃東(玉ノ井)と春場所優勝の横綱・朝青龍(高砂)に優勝掲額が贈呈された。
苦手若の里戦もオレの方が強い いつもなら幕下以下の若手相手に体をほぐす程度に抑える初日前日。だが“全身全霊大関”の白鵬は休まなかった。旭鷲山や幕内並みの力を持つモンゴル相撲横綱との力のこもったけいこは、対幕下を含めて16番。「久しぶりに踏み込んで前に出られるようになった」と好感触をつかんだ。意欲の表れも、裏を返せば大関昇進の“行事ずくめ”による調整遅れの影響ともとれる。熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)も「ギリギリで間に合ったという感じ」とホッとした様子。初日は過去2勝6敗で、苦手のはずの若の里。だが、相撲を取らせずにもろ差しで寄り切った春場所の一番で、アレルギーは解消されたらしく「初日から強い相手? オレの方が強いよ。(対戦成績は)関係ないよ」と自信満々だ。モンゴル相撲の猛者4人も応援に来る。なおさら負けられない。
デイリースポーツ 5月7日
<抜粋>
白鵬「緊張感?そんなものない」
新大関白鵬が悲願の初優勝へ出陣準備を整えた。6日、都内の宮城野部屋でモンゴル相撲の横綱ウスフバヤルさん(32)、幕下龍皇らと16番。無敗で終えて夏場所(7日初日、両国国技館)への最終調整を完了した。「立ち合いが不安だったけど、踏み込んで前へ出られた。やっと間に合った」と滑り込みセーフに笑顔を見せた。この日は龍皇と立ち合いをチェックする予定だったが、アポなしで怪力のウスフバヤルさんが訪れたため急きょ、がっぷりから寄って出るけいこに変更した。龍皇には胸を出し、立ち合いで素早く左前まわしをつかむタイミングをチェックした。初日は過去の対戦成績が2勝6敗の若の里だが「ここ2場所は勝っている。今はオレの方が強い」と苦手意識はない。熊ケ谷親方(元前頭竹葉山)も「今日の内容なら80点の仕上がり。初日に若の里に勝てば乗っていける」。場所後の28日の長崎県個人後援会発足も本決まりになり、発奮材料には事欠かない。「新大関の緊張感?そんなものないよ」。その視界には優勝とその先にある綱とりしかない。
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