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December 3, 2012
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日曜日は生まれて初めての夜咄の茶事に参加しました。

当日はゆったりとした気持ちで迎えたいと思っていましたが、朝からちび5号を預かったり姉一家の訪問があったりで慌てて出かけました。

席入りの時には外はまだ明るかったものの、待合の中はすでにうすぐらく、連客の顔もよく判別できないほどの暗がりに驚きと期待にわくわく・・・
全員揃ったところでお詰の私ははんきを静かに打ち鳴らし合図を・・・
まだそれほど寒くないので待合には大火鉢ではなく、やや小振りの火鉢。正客の横には煙草盆がありますが、よく見えません。床の軸は淡淡斎の〇、そしてキツネさんが膳燭の芯をしっかり押さえていたり・・
中の菊炭が美しい。それに行灯。
汲み出しはほんのり甘い柚子の香りのする葛湯。

腰掛け待合いには小振りの藁灰火鉢と露地行灯がともり、冷たい外の空気が頬にに心地よく感じます。
雁行して腰掛待合へ、亭主の迎え付けで正客との手燭の交換。

詰である私は円座を片付け煙草盆を乗せ雁行して蹲で手口を清め手燭を躙り口に置き席入りです。
短檠と床の間の手燭のみが灯りです。
こんな暗さは日常ではなかなか体験できません。
目を凝らし気配で空間の把握をして床の軸を拝見。大宗匠の「閑座聴松風」
短檠を茶道口に置き、釜を拝見して自席に座ります。

灯心のゆらゆらとした幻想的な影に、今まで味わったことのない気持ちの高ぶりが・・・
亭主は大ベテランのM様、穏やかな落ち着いたご挨拶をいただいた後、夜咄特有の前茶。
水屋道具で薄茶を点て、おもあいでいただきますが、3客から5客での私たちは水屋からの点手出しでいただきました。
冷えた体に染み渡る美味しさで、どうぞ体を温めて下さい、という気遣いです。

続いて初炭手前。
炉縁に寄り拝見しながら、亭主のしっとりとした手前に私はいつになったらM様のような所作ができるのかしら・・・と。








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Last updated  December 3, 2012 02:17:53 PM
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