【5】
夏休み九州遠征・対馬編(2)です。縦長の対馬をずっと北上、2時間くらい走り 棹崎(さおさき)公園 という海辺の公園まで来ました。ここには ツシマヤマネコ が見られる野生生物保護センターというのがあります。
とりあえずそのまま公園の中を歩いて海が見えるところまで来ました。途中目の前数十メートル先をネコが横切りました。あれは野生のツシマヤマネコだったんでしょうか。。
この海の先に 韓国 があります。天気が良ければ間近に見えるはず。
人気がまったくないところです。
公園の案内図。Pのところから先端までを往復しました。
そして 野生生物保護センター まで来ました。環境省の直轄の施設のようです。
入場無料で記帳だけするように促されると、学芸員の方がツシマヤマネコのいるところを案内してくれました。
学芸員の方によれば、ツシマヤマネコは80頭ほど生息しているそうです。ここの1頭は生態観察用に飼っているようですが、ネコの体調により見れる日と見れない日があるようです。
先ほど目の前を横切ったのはヤマネコか、と学芸員の方に聞いたところ、「野良猫も結構いますからね」といわれました。どっちだったんでしょう。ちなみに対馬北側には道路に「ツシマヤマネコの飛び出しに注意」という標識がたくさんありました。
ヤマネコ関連展示のところにあった対馬の地形図。今先端に近い左の隅にいます。
その後さらに北上して北の端まで来ました。ここには「 韓国展望所 」があります。韓国人観光客向けということなのか、韓国風の建築になっています。
これが展望所。向こうが韓国側です。他に人は誰もいませんでしたが、手前のトイレ近くに土産売りのおばさんが一人だけいました。全部ハングルで値段表示をしていました。
展望所内の韓国側夜景のジオラマ。対岸まで50kmくらいですから、天気が良ければこんな感じで見えるんでしょうね。
韓国と対馬の位置関係はこんな感じです。
展望所から韓国プサン方向。手前の島は自衛隊の駐屯地になっているようです。
手前の島をアップしてみました。国境の島なので防衛用のレーダーなんでしょうか。
しばし、韓国方向を見渡します。
横には 朝鮮通信使殉難の碑 というのがありました。かつてここで通信使一行が遭難したらしいです。しかし、ここからよく江戸まで行ったものです。
少し後ろ髪を引かれつつ展望所を後にします。
次は北端の東側にある「 上対馬温泉渚の湯 」という日帰り温泉に来ました。温泉マニアとしてはここは外せませんでした。13時から営業開始ということだったので、この後のスケジュールが厳しくなったわけです。
脱衣所から内風呂方向。外には絶景の海が見える露天風呂も。
こんな感じの景色が露天風呂から見えました。
渚の湯を出発、途中の道路から見えた景色です。帰りの飛行機は16:50発、あと3時間くらいはありますが、100kmくらい南下しないといけないので慌ただしくなってきました。。
【6】
夏休み九州遠征・対馬編その3と大分編その1 (8月14日・15日)です。対馬北端の上対馬町にある日帰り温泉「 渚の湯 」で30分ほどゆったりしたあとは、島を南下、対馬空港に戻ります。 Googleマップはこちらです 。
先ほどの温泉からそう遠くないところにある殿崎という岬に「 日露慰霊の碑 」というのがありました。よく説明を見なかったのですが、日露戦争の激戦地だったのでしょうか。。
このあたりの景色も抜群です。先ほど行った温泉が正面左よりあたりに見えました。
小島がぽかぽかと浮かぶ感じが対馬の特徴です。と、堪能している間に天気が悪くなってきました。このあと、山道に差し掛かったところで、物すごい土砂降りになってしまいました。前が見えなくなるくらい激しい雨で途中で道に迷いそうになったりして相当しびれました。2時間近く走ってようやく 対馬空港 近くまでたどり着きましたが、まだ若干時間があったので、そこから対馬最大の町で市町村合併後の対馬市の市役所もある 厳原 (いずはら)を往復、レンタカーを返却して空港に送迎車で到着。
対馬空港 のターミナルビルの目の前にあったオブジェ。
これはターミナルビル。小さな空港です。
まだ若干時間があったので空港内のレストランで対馬名物らしい「 アオサうどん 」をいただきました。この後対馬空港を16:50に出発、復路はANAで福岡空港に向かいました。ちなみにANAの「 スキップサービス 」は簡単でいいですね。予約・電子チケット購入済であれば、おさいふケータイを保安検査場と搭乗口でかざすだけ。
その後 福岡空港 に17:20着。福岡空港って、かつての 香港啓徳空港 のように、本当に市内に近いところにありますね。窓側の席だったので住宅地ぎりぎりに通っていく興奮を久しぶりに味わったように思います。福岡空港からは地下鉄で博多駅までわずか5分。一服した後、 大分 行き19:01発の特急「 ソニック49号 」に乗車。
折角なので博多駅で買った駅弁を堪能。車もいいですが、電車もいいですね。。
21:03大分駅に到着。 JR九州 の特急電車はいろいろなスタイルのものが多くてとても楽しめますね。この後駅前のビジネスホテルにチェックイン。2日目は結構厳しいスケジュールでしたが予定どおりうまく行きました。
さて、ここからは 3日目 。大分駅の駅レンタカーで9時頃出発、大分を突き抜け温泉マニアの間で人気の熊本県の北東端、 黒川温泉 に向かいます。写真は途中のまだ大分県内、「 くじゅう花公園 」というところからの景色。
これも同じところから反対側の山を写したところです。
さらに途中の「 あざみ台展望所 」というところから 久住高原 の景色。こちらは阿蘇方面なのかもしれませんが、高原がひろがるこの風景、最高でした。ちなみにこのあたり「 久住 」「 九重 」と字は違っても「くじゅう」と読むんですねえ。
これも同じところから。
ここからはヘリコプターでの遊覧飛行もやっていました。人は写っていませんが、背後には相当たくさんの観光客がおりました。。
11時過ぎには 黒川温泉 に到着。温泉街の一番奥の高台にある「 こうの湯 」というところを選びました。
一名だけいた先客が出て行ったのでひとりじめ。折角なので温泉を撮影してみました。緑色のお湯で硫黄分があるいいお風呂でした。
露天風呂の入口の建物。風情があります。手前にはもう少し近代的な和風の宿泊棟が。
こうの湯を出発、次は有名な 湯布院 の温泉に向かいます。。
【7】
夏休み九州遠征・ 大分 編その2(8月15日)、全体の完結編でございます。熊本の端、 黒川温泉 を堪能したあとは、北東方向にある 湯布院 に車を走らせました。
途中にあった「 九重ラベンダー園 」に一瞬立ち寄り。もうシーズンは終わったのか、ラベンダーはすすけた感じの色でした。そういえば昨年も富良野のラベンダー畑に行きましたが、そこもすでに花が咲き終わったあとでした。ラベンダーには縁がないのかも。。
素晴らしいドライブコースでもある「 やまなみハイウェイ 」を通り、湯布院近くまで来ました。ここは 道の駅ゆふいん 。道の駅ラーとしては立ち寄り必須です。九州では初めての道の駅でございました。
道の駅で買った「 なば弁当 」。このあたりはきのこが有名みたいですね。
湯布院温泉ではメジャーな温泉旅館、「 山のホテル夢想園 」に来ました。これは男湯への入口。由布岳が見える素晴らしい露天でした。ところで、「ゆふいん」は「 湯布院 」と書きますが、行政上は「 由布市 」、目前に見える山も「 由布岳 」。元々は「由」の字を使うのが正しかったんでしょうかね。
これは土産売り場のようなところ。お昼過ぎだったので結構混雑していました。
駐車場からの景色ですが、露天風呂からもこのような 由布岳 の絶景が見れました。
もう一枚由布岳をどうぞ。
湯布院を出発して次は最後の目的地、 別府温泉 に向かいます。写真は湯布院を出発してすぐ、由布岳を少し上ったところから湯布院市内を見下ろした景色。なかなかいい眺めでした。
同じところから由布岳を見上げるとこんな感じでした。
別府温泉の目的地として「 別府温泉保養ランド 」という 泥湯 で有名なところに来ました。左からものすごい勢いで湯気が上がっています。
施設は結構古そうです。かなりの場末感のあるところでしたが、ほっといても客がたくさん来るところなので、手入れはいまいちに感じました。
ここの風呂はなかなか面白いです。最も有名なのはたくさんの 鉱泥 が湧く泥湯の露天。露天の敷地は相当広かったです。温度はそう高くないので、体に泥を塗りつけながら、それなりに長湯しました。他にもコロイド湯という硫黄分の強い風呂やむし湯、内風呂の泥湯など、種類豊富な温泉群。1時間くらい十分満喫させていただきました。写真は風呂場から入口の建物に戻る途中の渡り廊下から。奥は九州自動車道の高架です。
所定の目的地を行き終えたのですが、わずかながら時間があったので、別府観光の中心地でもある「 地獄めぐり 」の入口まで来ました。しかし、残念ながら急に雷雨になったので車からは下りずに入口のみ。ここは中に ●●地獄 という温泉の噴き出し口がいくつもあるところです。先ほどの保養ランドもそのひとつのようで、「 紺屋地獄 」という名前がついていました。
これで完全にすべての行程を終了、 大分空港 まで40分くらい車を飛ばし、レンタカーを返却、空港で一服。
これは大分空港のレストランで食べた カボスソーメン です。カボスって大分の名産だったんですね。
今の大分空港はまだ新しく、大分市内からかなり離れた 国東半島 の南東側の半分海上みたいなところにあります。写真は空港から 別府湾 方向。天気が悪かったのでいまいちですが、晴れていれば結構いい景色のところでした。
そんなことで大分から定刻どおり出発し、羽田に19:35到着。2泊3日という短期間でしたが、思いつきで旅程を決めたわりには思いのほか無駄のない行程でいろいろなところを回れました。少し前までは九州に行くのなら「篤姫」の舞台、鹿児島に行こうかと思っていましたが、まったく想定外のところに今回行ってしまいました。もしかすると年内に薩摩方面に行ってしまうかもしれません。
長らくお付き合いいただきましてありがとうございました。。