2011年GW東北遠征(2)
GW東北遠征レポートその5です。5月2日の朝です。前日夜は仙台駅にほど近く、昔の職場にも近いビジネスホテルに宿泊しましたが、この日の朝はまずかつて20年近く前に住んでいた会社の独身寮のところまで行ってみました。が、すでにその建物はなくなっており、きれいなマンションが建っておりました。やはり20年経つといろいろと変わっているものです。
次に仙台市沿岸部の被災地に向かいます。9:44、海岸方向へまっすぐ伸びる道路。道の片側は崩落して片側通行になっていました。仙台駅も補修中でしたが、このあたりは道路の陥没や倒壊しそうな住宅も目にしました。
9:48、被害の大きかった若林区荒浜あたり。東京でいえば首都高にあたる仙台東部道路の東の海側はまだ道路が復旧できないところが多数ありました。東部道路の西側にも被害のあとがあり改めて津波の恐ろしさをここでまた感じました。
東部道路から常磐道に途中で変わります。10:35、宮城県の南端・山元町あたりの海側。
10:36、これも同じ方向。海岸線は結構先にありますが、視界を遮るものが何もありません。
高速が終わり国道6号線に。10:42、相馬や南相馬の文字が標識に。このあたりの道路はところどころ大きな段差を補修しているところがありました。でもよく短期間でここまで復旧できたと思います。改めて自衛隊や地元の方々のご苦労に感謝。
10:49、左側に広大な相馬火力発電所の敷地。
10:50、まだ相馬火力発電所の敷地が続きます。このあたり、改めて原発はじめ発電所が海岸線にいくつも並ぶ通りであることに気がつかされます。
10:51、相馬市に入りました。震災直後、市長が積極的な情報発信を行った南相馬市はその先。福島第一原発はさらにその先にあるわけです。
11:05、道の駅そうまです。屋根に震災の爪痕がみえます。このあとは西の方向に向きを変え、磐梯・吾妻方面に向かいます。途中、飯舘村の北側や福島市内を通過しました。当初行こうとした高湯温泉・玉子湯は残念ながら日帰り入浴時間がいつもより早めに終了したばかりだったので、そのまま磐梯吾妻スカイラインに乗り、高原ドライブに。
13:16、途中のつばくろ谷にかかる橋。
13:28、車で行ける最高地点が近づきます。煙(湯気?)が出ているのは吾妻小富士かと。
13:32、最高地点・約1800mくらいの浄土平。
こちらはレストハウス。ものすごい強風が吹いていました。
13:35、ここで昼飯代わりに食べたとん汁と燻製たまご。
13:44、浄土平の景色。
14:11、その先の山を少し下りたところにある土湯峠温泉郷、 鷲倉温泉高原旅館 。
裏の湯屋がいかにも秘湯風。
ここも日本秘湯を守る会の会員宿。
これは白濁した硫黄泉の内湯。この外に露天風呂も。ただ強風のためお湯が温くなってました。。
こちらは緑色の緑礬泉でした。どちらも入りましたがなかなか良かったです。このあたり一軒宿の渋い旅館が点在していて、また別の温泉にも今度は来てみたいところです。
旅館の横にあったドコモの車両。災害用の基地局になる車両です。
15:20、鷲倉温泉からさらに山をおりる途中からの福島市内方面?の景色。
15:32、道の駅つちゆです。
ここで食べた「きぼっこ汁」。キジの肉が入っているとのことでしたが、見つかりませんでした。。このあとはいくつか道の駅を経由して郡山市内へ。
GW東北遠征レポートその6、5月2日の夕方から。土湯から真東に山を下り、国道4号線に出て南下。
16:21、国道沿いにあるかなり大規模な道の駅・安達。
ヤーコンというのを売っていました。これから作ったヤーコン茶というのを買いました。血糖値を下げるのに効果があるということで、今もそのヤーコン茶を飲みながらPCをたたいています。。
道の駅にあった被災者の方の伝言板と、福島第一原発からの距離を示す地図。
さらに南下して16:59、道の駅ふくしま東和。その後、18時過ぎに郡山駅東口のビジネスホテルに到着。このホテルは地震で外壁が崩れたのか、建物全体に足場を付けて工事中になっていました。
19:17、駅の東口は閑散としていて店もほとんどないので、郡山駅西口にやってきました。
駅周辺を散策したあと、駅ナカのフードコートで夕飯に喜多方ラーメン。郡山ならではの食べ物がわからなかったので、郡山からはだいぶ遠い福島県北端の喜多方ラーメンで妥協。5月2日はここで終わり。
ここからは5月3日最終日。まずは昨日買った燻製たまご。この日は昼飯代わりに運転しながらこの卵を5個全部食いました。
郡山駅から東へ。9:22、三春滝桜です。あと一週間早ければ、この滝のようにしだれる桜が満開だったわけです。ちょっと残念。でもその面影は葉桜になっても十分感じられます。
次はぜひ満開のときに来てみたいです。
9:27、滝桜の帰り道にあった花。
美しいです。
このあたりは「さくら湖」を望むなかなか良い場所でございます。このあと南東方向、いわき市の方向に向かう途中にある鍾乳洞「あぶくま洞」へ。ここからほぼ真東に行くと、福島第一原発という位置関係になります。
10:08、あぶくま洞に到着。ここはかつての石灰石の採掘現場。採掘中にこの鍾乳洞が見つかったらしいです。
10:09、眼下の景色。
10:09、あぶくま洞に入ります。入口の道路が途中崩壊しているところがあって、大型バスが入れないため団体客はおらず閑散。そのため入場料も通常より安くなっていました。
入場後振り返るとこんな景色。ここは隣に大型天体望遠鏡のある施設もあり、星がきれいにみられるらしいです。
10:15、あぶくま洞へここから入洞。続きは明日の完結編で。。
GW東北遠征レポートその7、完結編です。5月3日、あぶくま洞の内部から。
10:16、あぶくま洞の内部に入りました。山の中腹にある入口から上の方向へ階段を上がっていきます。ちなみに、まだ公開していない部分があって、それを入れると相当な規模がある鍾乳洞だそうです。
ライトアップがきれいですが、ちょっと人工的な感じではあります。
あぶくま洞、なかなか良かったです。この数日間、、あまり歩かなかったので、ちょっとした運動になりました。このあと、いわき市の海岸側に行くため、磐越道に乗ります。
11:15、磐越道の差塩(さいそ)PA。トイレしかありません。ちなみにここはもういわき市。中心部までまだ数10kmはあります。
磐越道から常磐道に入り、いわき四倉ICで降り、11:51道の駅よつくら港まで来ました。ここはまだ昨年開業しあ新しい道の駅ですが、残念なことに津波の被害を受けていました。写真のすぐ左側に港がありますが、壊滅的な状況でした。。
このあと、いわき湯本温泉郷の白鳥山温泉に向かいました。12:30、 喜楽苑 に到着。いわき湯本温泉の中心部からやや離れていて、市街地からも近くにありますが、ちょっとした山の上にあり、秘湯の雰囲気たっぷり。ここも被災者の方々が数世帯避難されていました。
この日は露天風呂を営業していなかったので内風呂で。源泉は湯本温泉から引っ張ってきています。
ぼけましたが、源泉からこんな感じで来ているという説明。
こちらは鉱泉風呂。
13:08、風呂上り後の喜楽苑の中庭。
裏手の山には少し桜も。
13:37、以前来たことのある大型水族館、アクアマリンふくしまはやはり津波の被害を受けて休業中。このとなりにある市場「いわき・ら・ら・ミュウ」も同様でした。。
その後、海沿いを南下、茨城県方面へ。14:59、太平洋です。普段はこんな静かな海なのに。。
15:25、前に来たことのある日立おさかなセンターに立ち寄りました。このあたりも相当の被害だったようですが、ごく最近営業を再開したようです。下に魚市場、上にレストランがあります。
15:40、三泊四日の遠征はこの海鮮丼でしめました。
その後常磐道に乗り、17:13茨城県側最後の守谷SA。ここから自宅まであと30kmくらいでしょうか。この近くの日帰り温泉にはたまに来ます。
SAでは知らないうちにITSスポットというところに停車していました。何ができるのでしょうか。IT系としてはまたいろいろ試してみたいです。
そんなことで、18時ごろには自宅到着、走行距離約1600km、GW東北遠征完結です。今回、自分の目で被災地の現場を見させていただきましたが、現場ではやはり相当なショックを受けました。目先の報道に過剰反応したり、ヒステリックになったり、何かやろうとするとすぐ揚げ足を相変わらずとっている官僚化して御託を並べる「専門家」という輩(私がツイッターでフォローしている著名な「識者」のうち、例えば菅総理の浜岡原発停止に文句を言っているのは9割くらいでしょうか)が多数いたりしていますが、そんなことをしている暇があったら何か世の中に直接役に立つことをしてみい、と言いたくなります。現状を事実のまま率直にとらえ、その先各個人が何をするかそれぞれで考えて行動しろと言いたいですね。行動できないのなら偉そうなことを言うな、ということを最近特に思うようになりました。みんな何かに依存しないと生きられない世の中であることを忘れるな、と言いたいですね。私は今後も東北方面での消費を継続していきたいと思います。。