2013年11月出雲大社・石見銀山遠征
1週間前の週末、今年の目標のひとつであった出雲大社と石見銀山遠征に行ってきました。今年は出雲大社の「平成の大遷宮」の年。式年遷宮のあった伊勢神宮は数年前に行ったので、メジャーなスピリチュアルスポットとしては未踏の出雲大社がずっと気になっていました。最初鉄道(サンライズ出雲)で行こうと思ったら、人気が高くて全然切符が取れそうになかったので、羽田から飛行機で往路は米子、復路は広島、間はレンタカーという旅程になりました。出雲空港というのが近くにありますが、そこも全然予約が取れませんでした。人気の高さが伺えます。
10:45、出雲大社の参道の入り口。天気は悪くても日曜ということもあり、周辺は渋滞していました。
まずは出雲大社に入る前に、隣にある島根県立古代出雲歴史博物館に雨宿りも兼ね見学することにしました。
平安時代ごろの出雲大社は今よりも巨大な本殿があったと言われています。これらは有名な先生方の推定にもとづく昔の本殿のレプリカ。
恐るべし、出雲大社。ちなみに通常は「いずもたいしゃ」と読みますが、本当は「いづもおおやしろ」と読むようですね。
これはかなりでかいです。もし本物だったら、私はこの階段は登り切れないでしょう。。
これは江戸時代くらいまでこのあたりで盛んだった「たたら製鉄」の模型。人がああやって踏み板を押すと、下の「ふいご」に空気が行く仕組み。あとで行く石見銀山もそうですが、山陰のこのあたりは歴史的な製鉄の中心地だったことを改めて勉強しました。
さて、博物館を出て出雲大社へ。これは途中の「御柱」。今年の遷宮でたてられた模様。
しめ縄の太さに圧倒されます。このあと2拝4拍手1拝でお参り。ここは4拍手が特徴的です。
本殿の後ろ、北側には小さな山があるんですね。風水的なものを感じます。
こんなところもあります。縁結びの神様ですしね。私には関係ありませんが、何か。
先週末の出雲大社・石見銀山遠征その2です。
頭がつるつるになった牛。横には同じような馬も。きっと頭をさわると、縁結びの御利益があるんでしょう。私には関係なさそうですが、何か。
見納めということで、本殿側の方に戻って来ました。厳かな雰囲気、いいですね。
こちらは運行中の電車。さらに神門通りを下ると、だいぶ前に廃止されたJR大社線の大社駅が保存されています。
再び大社の入口に戻って来ました。神門通りの店で出雲そばでも食べようかと思いましたが、どこの店も行列になっていて断念。
車を停めた博物館の方へ向かいます。このあとは一旦松江市内方向へ高速で戻り、有名かつ悠久な玉造温泉へ。玉造温泉は、8世紀前半に書かれた「出雲国風土記」にも出てくるという温泉なんですね。
玉造温泉にある日帰り温泉「玉造温泉ゆ~ゆ」。豊富な湯量とアルカリ性の強いぬるつる系の良いお湯でした。
入浴後、玉造温泉街を一枚。このあたり有名な温泉宿が並んでいますが、人気が高くてなかなか予約がとりづらいようです。
こちらは先ほどの日帰り温泉。UFOのようなかなり変わった形状です。
玉造温泉を短時間ながら堪能したあと、一気に西へ、石見銀山方面へ向かいます。写真は途中の海沿いの道の駅、キララ多伎。
天気も悪く、夕方になっていたので、もの悲しさを感じさせる日本海ですね。
もうひとつ、道の駅・銀山を通過。石見銀山も間近。ちなみにこのあたりは大田市になります。
さて、世界遺産・石見銀山は翌日行くことにして、銀山からほど近い、山奥にある湯迫温泉旅館というところに投宿。まずはここの素朴な温泉を堪能。
9時前には旅館を出発。まずは石見銀山そのものに行く前に、世界遺産の一部になっている温泉津(ゆのつ)温泉に行くことにしました。温泉津はかつて石見銀山の外港として、銀が運び出された港でもあります。「温泉津」という名前自体にも温泉マニアとしては強く惹かれてしまいます。。
薬師湯という共同浴場に来ました。ここの泉質の良さは評判とのこと。
中は写せませんが、小さな湯船の周りに溶岩のようにへばりついた成分が印象的なお風呂でした。あと、ここの方々はみんな親切で、とても印象良かったです。
屋上がテラスになっていたので風呂上りに上がってみました。何の変哲もないような景色ですが、山の中の小さな温泉街という雰囲気が伝わってきます。
温泉津温泉を短時間ながら堪能、石見銀山へ向かいます。写真は途中のJR温泉津駅。続きはまた。。
出雲大社・石見銀山遠征その3です。世界遺産・石見銀山の本丸に向かいます。温泉津温泉から宿泊した湯迫温泉の近くを再び通過、山の中へ。
石見銀山世界遺産センターに到着。石見銀山は主に銀山の遺構がある銀山地区と、昔の街並みが残る大森地区から構成されますが、道が狭かったりするため基本的にマイカーは進入不可。この世界遺産センターで路線バスに乗り換え、銀山方面に向かいます。
路線バスで10分弱、大森のバス停で下車。銀山は結構南北に広がっていて歩くと時間がかかるので、バス停前のレンタサイクル屋で電動アシスト自転車を借りました。電動アシスト初めて乗りましたがいいですね。なだらかですが長い坂があるので、銀山めぐりにはうってつけです。
龍源寺間歩に着きました。「間歩(まぶ)」というのは銀山の坑道のことです。
手掘りの狭い坑道。中でさらに細かく枝分かれしています。佐渡の金山の坑道も見学しましたが、古い時代によく人力でこんなものを掘ったものです。実際には地下水が出ますので水抜き用の坑道も作ったりして大変だったと思います。
間歩見学を終え、途中のお社。ここも銀山観光のスポットのようです。
こんな山の中にあります。石見銀山で驚きなのは、鉄砲が日本に伝わったすぐあとくらいのポルトガル人?が作った地図に、この銀山の名前が載っていることです。石見銀山で算出される銀は良質で、当時の各国の銀貨鋳造に使われたようです。日本って、意外と昔は資源国だったんですねえ。
ここからは銀山地区の北側に広がる昔の街並み、大森地区。昔は銀山関係者の住居だったり、ここを治める側の奉行所跡などがあったりします。
久しぶりに自転車に乗りましたが、とても快適でした。再びバスで世界遺産センターへ。
改めてもろもろ勉強させてもらいました。これで今回のミッションは完了。あとは夜の便で広島空港から帰るだけなので、広島市内、原爆ドームに立ち寄ることにしました。
これは途中の道の駅・かわもと。江の川沿いをしばらく走り、高速(浜田道)に乗ります。
中国道・阿佐SAで遅めの昼飯。出雲そばを出雲で食べ損ねたので、ここで食べることにしました。
SAの紅葉。このあとは広島市内へ。。
出雲大社・石見銀山遠征その4完結編。帰路は広島空港からのフライトなので、広島市内、特にこれまで原爆ドームは仕事で出張したときに近くを通りかかっただけなので、じっくり見に行くことにしました。原爆ドームも世界遺産ですね。
やはり日本人はこれを眼前に見ると、いろいろ考えてしまいますね。
周囲を一周しました。短時間でしたが、印象深いひとときとなりました。
その後広島空港まで高速を飛ばします。広島空港は二度目ですが、本当に山の中って感じですね。この空港は今年が開港20年だそうです。最後は広島といえばということで、お好み焼きでしめました。1泊2日の弾丸遠征でしたが、長年行ってみたかった出雲大社にも行けたし、気になっていた石見銀山と温泉津温泉にも行けたし、原爆ドームもじっくり見れたし、とても充実した2日間でした。たぶん来年の国内目標は47都道府県で最後の未訪問地・宮崎県です。。