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2005/04/28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、今日は中国上海の反日デモについてふれます。

これで見るとデモ隊側にも計画的な実行ではなく、抑制の意向があったと思われます。本隊から離れてコース外の日本大使館のところに過激な一隊が無許可で流れてあのような不祥事になった。
翌日に町村外相が訪日したときには大規模な再デモは起きなかった。
日本でおきまりのような強硬論者が「中国、怪しからん、ヤッツケロ」という論調はあまり起きなかった。これは双方に理性が働いたからで、よかったと思います。
こういうときに一番無責任なのは、強硬論者で、こういう人たちがあおって戦争に導きますから絶対にのさばらせてはいけません。
しかし、日本人の大多数が反日デモの様子を映像でみたことは、歴史を回顧するうえで想像力がずいぶん広がってよかったと思います。中国の反日運動がいつごろから起こってそれが戦争に結びついたかの歴史はまた後で書きます。

今日は、これで思い出したこと、私が経験した昭和27年に起こったいわゆる“血のメーデー事件”について書きましょう。
日本が単独講和を結んで平和が回復し、独立祝賀式典が4月の末だかに皇居前広場で行われました。その数日後が総評主催のメーデーで、明治神宮外苑に20万人くらいの人が集まりました。実はその年まではメーデーは皇居前広場で行われていたのが、皇居前広場は皇居に近く、マッカーサーのいたGHQ(今の第一生命ビル)にも近いので不穏とされ、神宮外苑に移されました。これに対し、不当だとして裁判になり、禁止は憲法違反であるとして総評が勝訴しました。

私がそういう光景を眺めていたとき、急に木の幹をたたくようなボコボコという鈍い音があちこちでし始めました。何の音かと耳を向けると、それは警官隊がデモ隊員の頭を警棒でなぐっている音でした。隊員たちは頭を抱えて逃げ帰ってきました。
見ると、いつの間にか黒雲でも沸いたかのように白いヘルメットの警官隊が続々増強されてきて数列横隊で対峙しました。その光景は実に恐怖でした。
そのときに遅れて労組、在日朝鮮人と日雇い労働者たちの一隊が堂々と入ってきました。そのときにそれを排除しようとした警官隊と衝突が起こりました。
デモ隊の過激な集団は衝突を予想してあらかじめ、各人がプラカードに作り変えていたのを解体して棍棒にし、それを振りかざして警官隊と殴り合いになりました。40分ぐらいの激闘だったと思いますが、誰が打ち鳴らしたのか、ドコドコドンドンという勇ましい太鼓の音がひびき、それにつれてデモ隊がワーと喚声をあげて突貫して警官隊を押し捲り、次に警官隊の逆襲、何度も何度も寄せては返す波のように、デモ隊が攻めていくと相手が引き、警官隊がピストルを発射しだすと、デモ隊はクモの子が散るように逃げてくる。最先頭で攻めていたツワモノが警官隊に取り囲まれて餌食になりました。
やがて広場は負傷者の倒れた警官、デモ隊員が地面を埋めるほどになり、赤旗、旗指物、プラカードが強風にあおられた林のように揺れ動き、巻き上がる埃、ワーワーという喚声、怒号、警官隊のピストル発射音、太鼓の音などが入り混じって耳をつんざくようになりました。まさに戦争とはこんなものかと実感しました。
あとで聞くと、有楽町駅、虎ノ門のあたりまでこの声が聞こえたといいます。
わが外語大生約200人のデモ隊員は早速女子学生を後退させ、スクラムを組め、いやスクラムを組んだら手が空かなくなって戦えないなどの論争をやっていました。
周辺のビルの窓にはどこも見物人が鈴なりのようになっていて、道路もヤジ馬でいっぱいでした。
学生たちの一部は濠端にあったアメリカ人の大きな外車を4人くらいで横倒しにし、流れ出したガソリンに火をつけました。その煙が沖天していよいよ騒然たる光景になりました。消防車がきて赤い塗料の混じった水をデモ隊にかけました。赤く染まった衣服の者は帰途警官隊に尋問されました。
中国の反日デモから、なんで血のメーデー事件の話になったかというと、デモ隊の中には一部の過激な、全体のおとなしい統制に我慢できない血の気の多い連中はどこの国にもいるということで、こういう一団は全体の何パーセントくらいかということで判断すべきですが、またこういう一団が大衆のポテンシャルな心情を顕在化してもいるということです。
 勇ましい男がいまして、まだGHQの前に銃剣をもったMPがいる前で、GHQの窓ガラスを叩き割っていました。どこの大学の者か知りませんけど、驚きましたね。アメリカ人2名が濠に落っことされました。

今日はこの辺で、・・。





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Last updated  2005/04/28 05:58:36 PM


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