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八木哲郎

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万魯建@ Re:小沢一郎の詭計(11/07) 小沢さんの考え方は本当に理解できなかっ…
つねさん@zukai @ 考えさせられました。 60年安保、70年安保は言葉として知っ…
古井戸@ 文学者は書を残す 小田実全仕事、をはじめとする膨大な小説…
inkyo@ 参院戦オオyぶれ 負けてもやめない
はたやん@ はじめまして はじめまして。 官位や席次を検索してい…
2006/01/05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
正月は本や雑誌をみて過ごした。この中で「諸君」2月号は反中国特集をやっているが、この中の京大教授中西輝政氏の文章はいくらなんでもオソマツ極まるものであった。こんな戦争をあおりたてるような文章を許すわけには行かない。

中西氏が学び取った対中関係三原則としてあげているのは
1.「善意」とか「友好」とか「アジアの連帯」とかの感傷的な次元に属する要素を政策にもちこんではならないこと。
2.普遍的ルールや価値観、国際法の原則をつねに妥協の余地なく適用すること。
3.欧米を始めとする第三国、国際社会との連携をたもちつつ中国と対すること。
満州事変に先立つ10年間に外交の責任者であった幣原喜重郎氏はこの3つを行わず、「軟弱外交」行ったために中国をつけ上がらせ、断固たる処置をとらなかったために、日本の命運を狂わせのだという。
 結論として幣原もダメ、松岡もダメ、リットン報告書(欧米並みの日本の権益は認めるが、満州国は全否定)のアプローチでいけばよかったと言っているが、言うは易いが、当時の軍国主義者がこういうことを受け入れたかどうか、歴史家ならわかりそうなものである。
中西氏のような論理を1ページ飛ばしの論理という。次のページから始まるから、中国人の日本商品ボイコットは怪しからん、日本人殺害は許せぬ、と被害者になって怒り狂うが、中西氏がふれようとしない最初のページは対華二十一か条要求で中国国民を怒らせてしまったことにある。それにつづく山東出兵、満州の中国からの切り離しなどの侵略を受けつづければ、血の気のある国民なら暴発したり、泥沼化したり、以夷制夷などの外交手段を尽くして闘うようになるのはむしろ国家の自衛手段ではないか。中国大陸がアフリカや中東のように植民地分割されないですんだのは、中国文化というアイデンティティがあったことと、結果としてこうした攘夷の暴発によるものである。日本が植民地にならないですんだのもひところの攘夷の暴発がきいたことと、薩長がイギリスと組んで、フランスと組んだ幕府と対抗したのも以夷制夷のやり方ではないか。

中西氏は日本が日米戦争に迷い込んだのは日独伊の三国同盟に起因すると言っているが、日米帝国主義戦争はそれより早くすでに日本の満州国建設、国際連盟脱退の時点ではじまったとみるのが今や定説である。中西氏がこの三国同盟は盧溝橋事件以後の日中戦争の泥沼から足を抜くためと言っているのは、要するに英米が蒋介石政権を援助しているからこの禍根を断つという意味であろうが、これは中国の巧妙な英米と日本を戦わせるためのわなにひっかかったいうわけである。その果てはなんとも大雑把な「シナ文明史の周期的現象」などというのを持ち出して中国を悪者に仕立て上げようとする。要するに感性の不足した学者の感情論、中西氏にとってあれだけの犠牲を出した太平洋戦争というものはいったい何だったのだろうか。
ソ連とちがって中国大陸にいた300万の日本人を無事日本に帰し、賠償も請求しなかった中国のほうが、日本人より国家の品格、武士道精神をもっていたといえよう。





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Last updated  2006/01/05 10:28:59 AM


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