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八木哲郎

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2006/12/16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日、川崎に出る。南口にラゾーナという大きなモールができて川崎駅は一変した様子。

「父親たちの星条旗」が前編とすると、後編の「硫黄島からの手紙」は格段の出来である。よくぞイーストウッド監督はここまで撮ってくれたと思う。日本人の監督よりよかったのではないか。
「父親たちの星条旗」で、あの硫黄島の擂鉢山のてっぺんに4人の米兵が立てる星条旗のペテンが分かった。擂鉢山は5日目に陥落したが、その後30日間に亘って日米の激闘がつづき、米兵の死傷者はそれ以後70%増えるわけである。あの4人の米兵は奮戦の末、決死の一番乗りで旗を立てた英雄というわけではなく、ぞろぞろ登っていった将兵の中から適当な兵士が選ばれてあの役をやらせられ、記念の写真に撮った。2組ばかり違う4人も選んで撮った。実際にあの役にふさわしい兵士はあの中におらず、その辺にいた者が、おまえやれ、と言われてそうした。そしてその「英雄」たちが命令で帰還し、アメリカ各地を巡回して、国威発揚と国債の売り出しキャンペーンの目玉にされるのである。それに耐え切れないインディアンの兵士は錯乱、泥酔を繰り返す。
「英雄というものは必要がない。英雄は国家の必要から作られるものである」というのがテーマであろう。

戦争というものがいかに英雄とか奮戦とか愛国とかいうものと関係がないということについて私に思い当たることがある。戦時中子供であった私は、現地除隊してきた兵隊さんや復員してきた兵隊さんに「武勇伝」とか「華々しい奮戦記」をきかせてもらいたくて、いつもねだっていた。しかし誰一人として武勇伝を聞かせてくれた人はいなかった。口を閉ざして語らなかった。彼らがひそかに母に語った内容を母から聞いたが、それはまるっきり子供のイメージとはうらはらのもので、私は180度世界の認識がかわるほどの驚愕をおぼえた。

映画を観終わって川崎の北口の商店街に行ってみた。川崎の商店街や飲食街は私の青春の一時期がいわば埋まっているところである。久しぶりに行ってみたら昔のまま、あのごみごみした状態のまま健在だったのでうれしかった。しかしさすがに裏通りになるとすっかりさびれていた。





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Last updated  2006/12/16 01:24:57 PM


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