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2007/08/15
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カテゴリ: カテゴリ未分類


「和諧」というのは新幹線につけられたのみでなく、テレビでも街頭でも、「和諧社会を構築しょう」というスローガンが頻繁に登場する。つまり時代の標語になっている。
和諧というのは、仲よく助け合う、つまり和を以て尊しとす、という意味である。国内のみならず世界中の人たちと仲良くするのだというテレビ解説があった。と同時にオリンピックを目前にしてマナーをもっと高めようという意味合いも含まれている。

中国の清の時代は現在の日本よりはるかに多い訴訟社会で、たとえば、安徽省六安州の首長は、一〇か月の間に一三六〇件もの裁判を処理したとあるが、個人間、集団間の争いごとがきわめて多い社会であったらしい。たとえば夫婦喧嘩でさえ、外へ出て近所の人たちを集めて互いの正当性を訴えるという習慣があり、それが、大規模になると械闘、反乱まで発展し、歴史において已むことなく続いてきた。
中国は53の民族があり、地域によって言語習慣が異なり、気質も異なっているから、誤解や争いが多くなるのは、日本という島国社会の想像を絶している。こういう弊風を改めようとして建国以来、中国政府はさまざまな手を打ってきた。学校の卒業生はわざと他地域に出して就職させ、職場の中で混じり合わせ、標準語の普及に力を入れたりしてきた。旧満州地域を含めて、全国がはじめて統一され、50年の年月を経てようやく国民意識が育ってきたといえよう。

私が80年代に何度か仕事で中国のあちこちに行って感じたのは、お互い気心の合う人たちのあいだでは和諧するが、そうでない他人や地域の間ではなかなか和諧が難しい姿が見られたことである。とくに群衆のマナーがなっていなかった。長距離バスがくると行列していた人たちがあっという間にどっと車内に乱入し、席を争そう様はすさまじかった。
しかし、今回は3度ほど長距離バスに乗ったが、席数以上に切符を売らないシステムが定着しており、社内のマナーも進んでいた。かつってのようなお客である群衆を怒鳴りつけるような車掌の姿を見ることはなかった。

マナーといえば、思い当たることは、私たち日本人は子供のときから親や上司、目上の人たちに対して絶対に口答えしてはならぬ、という習慣であった。「ハイ」と言って従え。たとえ上司がだめな人間でも部下は黙々と従うのが教育の鉄則とされた。ところが中国では、口答え、自分の責任ではないことを猛烈に主張し、態度で不満を示す、協力しないという風が日本と異なっていた。おそらくこのあたりが重要な彼我の違いであろう。
オリンピックを前に、猛烈な和諧キャンペーンがくりひろげられている。





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Last updated  2007/08/15 02:27:55 PM


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