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八木哲郎

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2007/10/28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
知研関西支部20周年記念集会に行ったとき、新幹線の中で久恒啓一さんと話しあった。

パラパラとページをめくってみると、主に外国人が書いた日本旅行記を丹念に集めて編集したものであった。
なるほどなと思った。外国人が日本に来て、日本の美しい自然や細やかな人情、美しい細工などにおどろき、感嘆した印象を書きつづっているものが多い。日本人なら当たり前のことだから逆に気がつかない部分を外国人は非常な興味で述べているのである。

私が子供のころ、日本は今と比べると経済的には貧しかったが、人情は実に美しかったと思う。ご婦人はほとんど和服姿で知り合いの人が合うと、何度も何度も歓談しながらお辞儀を繰り返している姿が浮かぶ。
こういう逝きし世の面影は、時代が経つにつれ、リセット、削除されていくわけである。人が亡くなると、その人が持っていた記憶も思い出も消えてゆく。もう大正生まれの人はほとんど亡くなってしまった。
では過ぎ去った時代の面影はどこにあるかというと、活字の中である。あるいは映画や博物館や古い建物とか古遺物である。そこから人々は想像力を広げて過去のイメージを思い浮かべるしかない。
30年あまりが経つと、世の中が変わる。戦前、戦後というより昭和30年代がもう懐かしく感じられるのである。





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Last updated  2007/10/28 06:28:26 AM


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