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八木哲郎

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2009/03/22
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日でイラク戦争6周年目になった。すでにイラク戦争は誤った戦争であったことが当のアメリカでも認識され、アメリカの中東政策がことごとく誤りだったことが反省されている。

アメリカ兵の戦死者もさることながらイラク人の死者は十七万人とも言われている。湾岸戦争時とあわせて三十万人もの人が亡くなったわけだ。近隣諸国に逃れた難民は400万に達するという。
こういう惨禍をもたらしたアメリカ側が中東の民主化だと言いだしても、イラク人は信用しないだろう。イラクでとにかく選挙をした結果、人口数の多いシーア派の住民がシーアの政府を選んだ。それがもとでまた動乱が起き、アメリカが傀儡にしたかったシーア派政府自体がアメリカの早期撤退を要求し、ますます何のための戦争だったかを思わせる。

22日の朝日朝刊は「テロとの戦い 中東民主化へ支援強めよ」という社説を掲げたが、内容を読むと、日本の大新聞の編集者がいまだにこの程度の理解なのかとあきれた。中東人の心情に対しておどろくほど無智である。まるでブッシュ時代のアメリカ人と同じだ。
私は東京外語大で中東専門家による講座を1年間聞いたが、かなり右寄り的な人でも「テロリスト」という言葉をまったく使わなかった。
「テロリスト」というのをアメリカがいうならわかるが「テロリスト」という人がどういう人たちなのかを深く検証もせず、安直につかう大新聞の論説委員は浅薄さをまぬかれない。ベトナム戦争のときも、新聞は北ベトナムゲリラ兵をベトコンと呼び、サイゴンが危なくなると、「情勢は悪化した」と表現した。私が電話をかけて、そういう表現は適当ではない、と言ったら、編集委員は、さも見下したように「当たり前の表現だ」と電話をすぐ切った。まるで役人のようなおうへいな態度だった。
巨視的にいうなら、中東諸国は歴史的に反欧米である。穏健な国といわれるサウジアラビアでさえ、欧米がごり押しでイスラエルを支援したときには、石油を武器にして対抗した。欧米が暴力的にやってきたときに、アラブあるいはペルシャの血気盛んな人達が過激な行動にでることは押しとどめようがない。そしてそういう人たちを支援しているごく普通の人たちがかなり広範囲にいるということである。だから武装集団というのは、日本の幕末の時のような脱藩者の単独行動ではない。
民主化が大事なら、サウジアラビアこそアメリカが影響を行使して民主化すべきであるのに、いまだにそれができない理由を考えてみたらどうか。






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Last updated  2009/03/22 10:31:29 AM


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