現代徒然草

現代徒然草

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

八木哲郎

八木哲郎

Calendar

Category

Comments

万魯建@ Re:小沢一郎の詭計(11/07) 小沢さんの考え方は本当に理解できなかっ…
つねさん@zukai @ 考えさせられました。 60年安保、70年安保は言葉として知っ…
古井戸@ 文学者は書を残す 小田実全仕事、をはじめとする膨大な小説…
inkyo@ 参院戦オオyぶれ 負けてもやめない
はたやん@ はじめまして はじめまして。 官位や席次を検索してい…
2009/10/23
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
アメリカ国防総省のゲーツ長官が北沢防衛大臣に、沖縄の普天間移転が実現しないと、海兵隊のグアム移転もできない、土地返還もない、と脅し外交をして、オバマ大統領来日以前に解決したいとあせっているが、ここは十分外交の手を尽くすのが民主党の腕の見せどころである。

日米関係に深刻な影響があるということは、言葉の上であって国家間の関係というものはその程度のことで悪化するものではない。
一つの例は、1950年5月、まだ占領中に、GHQの教育顧問ウオルター・イールズが北大で「共産主義教授を追放せよ」と講演したところ、学生が抗議運動を起こし、全国の大学で反対運動が熾烈化した。日教組、日本学術団体、全国大学連合会が、学問の自由を踏みにじるものだとして反対声明をだした。
私が大学に入って最初に加わったのが、このイールズ反対闘争で、プラカードにウナギの絵を描いてデモしたことを思い出す。
それから岸内閣の頃、1957年の安保反対運動が盛り上がったとき、アイセンハウアー大統領の来日が延期された。
こういう事件が日米間で起きたが、日米関係が深刻な影響を受けたかというと、受けない。お互いに民主主義というものをよく理解していたからだろうと思う。
ゲーツが躍起になっているのは、逆に日本がアメリカから離れるのをいかに阻止するかに腐心しているのであるから、日米間外交を正常なものにするこれほどいい機会はない。

映画「ヴィヨンの妻」を観る。太宰治が心中の2年前に書いた小説であるが、昔読んだので内容をよく覚えていないが、映画は太宰本人が玉川上水で心中するのをそのまま描いたような内容である。主人公大西はまさしく太宰本人で、終戦直後昭和21年頃の情景を再現してあったのが懐かしかった。吉祥寺、三鷹、武蔵小金井、などはその頃は農村であって、駅を出たらすぐ茅葺き屋根の農家があった。こんなところに住んでいる作家は売れない貧乏人であった。一杯飲み屋に借金のかたになって大西の妻が働くが、美人なので大繁盛する。大西は大酒飲み、愛人と玉川上水で心中するが、死ねずに失敗する。女も助かる。玉川上水ってあんなに大きかったのかな、と改めて驚く。

しかし、酒におぼれただらしないダメ人間であることは間違いない。太宰に文学的な才能がなければ世間は単なるダメ人間として切り捨てたであろう。そういうダメ人間を愛して支える女性はたくましく美しい。「生きてさえいればいいのよ」。こんない強い根源的な言葉はない。
俳優のできは広末涼子が心中した相手としてはいちばんイメージがあっていた。
太宰の浅井忠信は、太宰的な影がでていなかった 。女性がむしゃぶりたくなる男の影の魅力、弱くてだらしなくて支えてあげないと壊れてしまうような男の影。それが出ないのはやはり不満だ。でも今時出せる俳優はいるかな。
松たか子は好演だった。いまこれほどやれる女優はいないだろう。しかし、あまりにも育ちがよすぎて武蔵小金井あたりに住んでいた貧しい家の娘の雰囲気までいかない。安物の着物を崩して着て、帯もゆがんでいる。下駄ばき。化粧もしていない。でも結構、美人。
できぱきと働く。口紅を塗ってみたくてパンパンガールから高い金をだして買うが、やはりそっと捨てる。お化粧をしてみたかった女子心。過ぎ去った美しい日本の風景である。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009/10/23 06:12:17 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: