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八木哲郎

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2010/04/06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 寺島実郎氏は大中華圏を例に挙げてネットワーク型のコラボレーションの利点を述べられたが、氏の近著「世界を知る力」(PHP新書)の81ページにユニオンジャックの矢の図が描いてある。これはヨーロッパの金融センターであるロンドン、中東の金融センターであるドバイ、IT大国化するインドのバンガロール、先週ふれたシンガポール、資源大国化するオーストラリアのシドニーなどの点を線でつなぐと一直線になる。地球儀でみると、欧州をまたげば、ほとんど他国の上空を飛ばずにこの線を飛ぶことができる。

日本が外国で会社を作る場合、まず問題になるのが言語の壁、法制度の違いの壁、風俗習慣の違いの壁である。しかし、このような壁が長いイギリスの植民統治の間にイギリス化されていたらこれらの国ではイギリスの外延としてずいぶんビジネスがやりやすいだろうと思う。
さらに言語が同じ英語であるから互いの国民は相手の国の事情がすぐわかるであろうし、英語を理解する民族が8億人もいるということは、英語で著作する人にとっては実に有り難い世界であろう。
グローバル化が進んでいる地球で、ではグローバルの利点を生かし、その欠点を避けるとしたら、文化の近縁性のある国、物理的にも交通が容易な国家群というのが今後、単独国家の枠組みを超えておおいに役だってくる。

日本のように単独的な国家でどういうネットワークが考えられるかというと、やはり北東アジアで、過去も現在も少数でなく多数の人たちが比較的安い費用で行ったり来たりできるエリアという条件がいちばんつよい。特に中国は漢字が共通しているということは非常によい条件である。また韓流ドラマや中国映画が日常見られるようになったことでずいぶん親近感がつよくなった。
将来、北東アジアの交流がより親密化するためには、北朝鮮が変化しなければならない。戦時中の日韓合併時代に、対馬海峡の隠岐、対馬などを結んで海底トンネルを掘る計画が作られたことがある。今作れば20兆円くらいかかる。もしこれが実現して、北朝鮮を通って中国に鉄道がつながり、中央アジアを経由してヨーロッパに行く鉄道ができれば、日本はユーラシア大陸と物理的につながり、相当な変化が起こる。
日本人にしみついている島国根性というものが変化し、若い人たちは広いユーラシアに働きに行くということになってくるだろう。





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Last updated  2010/04/06 09:53:16 AM


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